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瀬下寛之監督「へんてこなSFアニメだけどクセになる」映画『BLAME!』トーク付き試写会開催

119106_01_R 公開間近の映画『BLAME!』のトーク付き試写会が行われ、瀬下寛之監督、アニメ評論家の藤津亮太が登壇した。

 講談社『アフタヌーン』で1997年から2003年に連載された弐瓶勉の原作を映像化した本作。人類が「違法居住者」として駆除・抹殺される暗黒の未来で、無限に増殖を続ける超巨大な「階層都市」における探索者・霧亥(キリイ)の孤独で危険な旅路を描く。

イベント開始早々、作品を見た藤津は、「面白かったのはまず大きいけど、あの原作をどう切り取るのか? こういう方向にしたんだ! という驚きと、いままで作られてきた作品の中で、だいぶアニメっぽい感じを感じました」と興奮気味。それもそのはず、瀬下は原作にかなりの脚色をつけたそう。「不謹慎な言い方ですが、ファンムービーだと思っていただければ……。原作は難しいけど、奥深く豊かな世界。決してユーザーフレンドリーじゃない原作は、マニアが楽しめるものなんです。それをもうちょっとわかりやすくポップにしたらウケる! と思ったんです」と原作への敬意を払いつつ、映画のスタンスを語った。

また本作では、横縦比がおおよそ2:1以上の横長の画面サイズ“シネスコ”が採用されている。藤津がセットデザインなど美術的にも苦労したのではないか、と質問を投げかけると、瀬下は「もともと、CGで30年近くやってきて、手書きのアニメには“味”の部分ではかないません。ならばCGのいいところを活かす――空間と照明にこだわっています」と。

その瀬下のこだわりは、作品のいたるところに表れているよう。瀬下は、2014年にも『シドニアの騎士』で弐瓶作品のアニメ化に挑んでいた。今回は、『シドニア』よりもキャラクターをかなり踏み込んで作り上げたという。「原作がガチガチのハードSFなので、逆にキャラクター、世界観は徹底的にポップにもっていきました。どんな重厚な世界観でも、いたいけで健気な少女が生きようとしている姿に心打たれない人はいないだろうと。『シドニア』の頃からキャラクターのアニメーション、造形、骨格などを少しずつ進化させてきて、だいぶ良くなってきましたね」と自身が歩んできた道のりを振り返りながら語った。

 最後に瀬下は、「おススメは、弐瓶先生の世界を頑張って映像化してみましたってところが一番大きい。誤解があるかもだけど、弐瓶先生は『キャラより世界がむしろ主役』とおっしゃってて(笑)。今回も執拗に世界、パイプを作りまくっています。へんてこなSFアニメだけどクセになるほど、この世界に行ってみたくなる感じを意識して作りました。僕も1泊2日なら行ってみたい。ちょっと怖い、でも何か不思議な魅力ある都市に紛れ込む感覚。視聴を超えた体験になっていただけたら」と本作の見どころをユーモラスに表現した。

『BLAME!』は、5月20日(土)より2週間限定で全国公開。

【作品情報】
『BLAME!』
5月20日(土)より全国公開(2週間限定)
©弐瓶勉・講談社/東亜重工動画制作局

■キャスト
霧亥:櫻井孝宏/シボ:花澤香菜/づる:雨宮天/おやっさん:山路和弘/捨造:宮野真守/タエ:洲崎綾/フサタ:島﨑信長/アツジ:梶裕貴/統治局:豊崎愛生/サナカン:早見沙織

■スタッフ
原作:弐瓶勉『BLAME!』(講談社「アフタヌーン」所載)
総監修:弐瓶勉
監督:瀬下寛之

配給:クロックワークス
製作:東亜重工動画制作局
上映時間 :105分

公式HP:http://www.blame.jp
公式Twitter:@BLAME_anime
公式Facebook:https://www.facebook.com/BLAME.anime

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