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野村萬斎「人生の半分を生きたような濃密な映画」映画『花戦さ』完成披露

122529_01_R - コピー 6月3日(土)公開の映画『花戦さ』の完成披露会見&完成披露上映会舞台あいさつが行われ、野村萬斎、市川猿之助、中井貴一、佐々木蔵之介、佐藤浩市らが登壇した。

 本作は、戦国時代において京都の町衆である六角堂にいる花僧が、彼らの代表者として、時の権力者である豊臣秀吉の乱心に、刃ではなく、花をもって仇討する物語。萬斎、猿之助、中井、佐々木、佐藤という、狂言×歌舞伎×日本映画界のトップが競演する痛快エンターテインメント作品だ。

 完成披露会見で、主人公・池坊専好を演じた萬斎は「渾身込めて演じさせていただきました。非常に濃い時間を体現し、人生の半分を生きたような濃密な映画になっております。ずいぶん面白おかしく演じさせてもらい、演じることの楽しさを知ることができた楽しい現場でした。どこを切り取っても美しい画面、音楽、そして見終わった後にすがすがしい風が吹く映画です」とコメント。猿之助は「素晴らしい大先輩たちとご一緒し、大変豊かな時間を過ごし、歌舞伎役者としての幅を広げていただいた」と共演者へ感謝を伝えた。

 萬斎は猿之助との共演について「共演が楽しみでした。(猿之助さん演じる)秀吉の憎々しさが素晴らしいです。こんなにイヤな奴なのに、チャーミングに見えるという」と絶賛。また、映画『のぼうの城』に続き、本作で再び友人(千利休)役で共演した佐藤については、「“木偶(でく)の坊”から“池坊”になったんですが。友人として2畳ぐらいのところで膝と膝をつき合わせて芝居をさせてもらって感慨深かったです。お茶のお点前もどこかで間違えるんじゃないかと見ていましたが素晴らしくて。浩市さんのお茶のシーンには私も癒やされましたが、皆さんも癒やされると思います」と佐藤の役者魂に脱帽した様子だった。

 その後行われた舞台挨拶で、佐々木は「京都出身なのに(前田利家役なので)京都弁は封印させられました。他の方は京都弁に苦労されていました」と撮影中のエピソードを。佐藤は、「ギラギラじゃない佐藤浩市が見られます」と自身をアピールしつつ、茶道の所作については「見ている方が違和感を感じないようにできるだけ滑らかにと意識してやっていました。でも監督は手しか撮ってくれないので、吹き替えでもよかったんじゃないかと。でも自分でやっているので」と撮影の裏側を披露し会場を沸かせた。

 最後に萬斎が、池坊専好が花の力で豊臣秀吉に戦いを挑んだ物語にちなみ「武力に対して文化の力、芸術の力が、どれだけあるのか。武力ではなく、対話をする。そのきっかけにお花、お茶、絵などの文化芸術があるということを、まさしく確信するものです」と語り、舞台あいさつは幕を閉じた。

『花戦さ』
6月3日(土)全国ロードショー

出演:野村萬斎、市川猿之助、中井貴一、佐々木蔵之介、佐藤浩市、高橋克実、山内圭哉、和田正人、森川葵、吉田栄作、竹下景子
監督:篠原哲雄
原作:鬼塚忠「花戦さ」(角川文庫刊)
脚本:森下佳子
音楽:久石譲
配給:東映

<あらすじ>
16世紀後半、織田信長が本能寺で倒れたのち、天下人の座は豊臣秀吉へ引き継がれ、戦乱の時代が終わりを告げようとしていた。だが秀吉の圧政は次第に人々を苦しめていく。そんな中、町衆の先頭に立ち、秀吉に真っ向から戦いを挑んだ僧がいた。その名を池坊専好。華道池坊の歴史に名を連ねる花僧たちの中、ひときわ名手の誉れ高い専好が、天下人に対して武器としたのは、刃ではなく、命ある花の美しさだった―。

©2017「花戦さ」製作委員会

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