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「もやもやしたものを持ち帰ってほしい」映画「凶悪」イベント

 映画「凶悪」の公開直前トークイベントが15日、numabooksと博報堂ケトルが共同プロデュースした話題の本屋B&Bにて行われ、白石和彌監督、プロデューサーの赤城聡、ドキュメンタリー監督の松江哲明が登場した。

 本作は、死刑囚の告発を基に、雑誌ジャーナリストが未解決の殺人事件を暴き、真犯人逮捕への道筋をつけた異例の事件を活写し、日本を驚愕させたベストセラー・ノンフィクション新潮45編集部編「凶悪-ある死刑囚の告発-」を、山田孝之をはじめ、ピエール瀧、リリー・フランキーら豪華キャストを迎え映画化したもの。人間の狂気と正義を真っ向から描いた衝撃的な内容が公開前から反響を呼び、モントリオール世界映画祭への正式出品が決定した。

 赤城プロデューサーは、「原作を読んで詳細を知り、直感的に映画にしたいと思った」と企画発端の経緯を説明。当時「ロストパラダイス・イン・トーキョー」で監督をしていた白石と“社会と通じるエンターテインメントを作りたい”という共通のテーマが合致し製作に至ったと明かし、「生意気かもしれないけど、『復讐するは我にあり』『飢餓海峡』『砂の器』の系譜となる映画にするつもりで作った」とこの映画に対する思いを語った。

 企画前段階で赤城から原作を渡された白石監督は「未解決事件をジャーナリストからの告発により逮捕に至ったという経緯では、ただのヒーロー映画になってしまうと思った」と衝撃的かつ完璧な原作を映画化するにあたっての悩みを口にした。

 映画を見た松江は「映画でしか描けないドラマ部分を入れたのが圧倒的に面白かった。これは人間のミステリーですね」と絶賛。さらに「ジャーナリスト・藤井の家庭部分が入って現代の問題になっている。現実に沿っているのでドキュメンタリーに近く、生活の中までにじみ出る“嫌なお持ち帰り感”がある」と語ると、白石監督も「泣ければOKというエンターテインメント感は間違っている。もやもやしたものを持ちかえってほしい」と続いた。

 最後に赤城プロデューサーは「完成したのが夢のよう。ライフワークのつもりで取り組んだ」とコメント。白石監督は「こういう題材の映画はないので、誰かやるだろうではなく自分がやりたいと思ってつくった。見終わった後、映画と向き合ってほしい」と力強くPRした。

 映画「凶悪」は、9月21日(土)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー。

映画「凶悪」
出演:山田孝之、ピエール瀧、池脇千鶴、リリー・フランキー
原作:新潮45編集部編『凶悪 -ある死刑囚の告発-』(新潮文庫刊)
監督:白石和彌
脚本:高橋泉、白石和彌
企画協力:新潮社
配給・宣伝:日活
公式サイト(http://wwwkyouaku.com)
(C)2013「凶悪」製作委員会

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