出演者からの手紙にユン・ソクホ監督大感激!『心に吹く風』初日舞台あいさつ

エンタメ総合
2017年06月19日

124898_01_R『冬のソナタ』のユン・ソクホ監督が、初めて劇場用映画のメガホンをとった『心に吹く風』の初日舞台あいさつが行われ、眞島秀和、真田麻垂美、ユン監督らが登壇した。

 北海道を舞台に、20年ぶりに再会した男女が心を通わせていく物語。ビデオアーティストであるリョウスケを眞島が、結婚しながらもリョウスケに心奪われていく春香を真田が演じる。

 本作の公開を迎えたことについて、眞島は「撮影から一年が経ち、ようやくこうやって初日を迎えることができ、ホッとしています。この映画を愛してくださるとうれしいです」と感無量の様子。一方の真田も「初日を無事迎え、ようやく映画が一人歩きを始めました。皆さんの心に風が吹いて、多くの皆さんに届けば、作品がもっと大きく成長してくれると思います」と観客へ語りかけた。

 本作が16年振りの映画出演となった真田。「監督との出会いも偶然の連続でした。こうやってまさかスクリーンに戻ってこられるとは思いませんでした。皆さんが温かく迎えてくださり、家族のような気持ちでいられた現場でした」と柔らかい笑顔でコメントした。

 リョウスケを演じるにあたり、眞島は感情を抑えた演技を求められたそう。「繊細な役なので役作りは大変でした。監督や真田さんの思いに寄り添って、この映画のためにと思って全力で挑戦しました」と。しかし、ユン監督との初共演に困惑したこともあったようで「監督はリハーサルなしで、すぐ本番でカメラを回されるので、戸惑いましたが非常に刺激的な現場でした」と語った。一方、日本人キャスト、日本人スタッフの中で映画を作った監督にも戸惑いはあったかと質問が及ぶと、ユン監督は「戸惑いはありませんでした。日本の撮影現場と違い、その日の天気や気持ちによってスケジュールを変えることもあったので、キャストやスタッフさんのほうが戸惑ったと思います」と周囲を気遣う一面を見せた。

 イベントの最後には、真田からユン監督へサプライズの手紙が贈られた。真田は、監督との出会い、撮影での日々など、ともに過ごした時間は“宝物”だと振り返り、監督と出会えたことの喜びを涙ながらに語った。それを受け、ユン監督は「驚いて少しぼーっとしてしまいました。人生の中で偶然、日本で映画を撮ることになり、こうやって皆さんと出会うことができました。この出会いを大切に、幸せな時間に感謝しています」とコメントし、会場に温かい空気が流れる中、舞台あいさつは幕を閉じた。

『心に吹く風』
公開中

監督・脚本:ユン・ソクホ
出演:眞島秀和、真田麻垂美、長谷川朝晴、菅原大吉、駒井蓮、鈴木仁
配給:松竹ブロードキャスティング/アーク・フィルムズ

<ストーリー>
舞台は北海道。ビデオアーティストのリョウスケは、仕事で訪れた富良野で、高校時代の相手・春香に偶然出会う。20年ぶりの再会、春香には夫も娘もいたが、春香を思い続けていたリョウスケはビデオ撮影に春香を誘う。戸惑いつつも、リョウスケに同行する春香。お互いを思いながらも別々の人生を歩まなければならなかった2人は、失った時間を取り戻すように心をかよわせていく。そして、2日間の道行の末に。春香は越えてはいけない一線を越える決意をするのだが……。

©松竹ブロードキャスティング