HKT48・宮脇咲良「全員が主役というのがHKT48らしさ」

映画
2017年12月15日

「HKT48×48人の映画監督たち」先行試写会 12月27日(水)に発売されるHKT48のファーストアルバム「092」の特典映像となる東映presents「HKT48×48人の映画監督たち」の先行試写会が開催された。

 11時間41分に渡り行われる試写会前には、ホラーサスペンス「見えない棘」の清水崇監督、フェイクドキュメンタリー「トチカコッケ」の横浜聡子監督、ヒューマンドラマ「遠ざかって、消えていくもの」の池田千尋監督とそれぞれの作品で主演を務めた宮脇咲良、兒玉遥、松岡はなが舞台あいさつに登壇した。

 清水監督が「スターウォーズ公開の日に皆さんこっちに来てくれてありがとうございます」とユーモアたっぷりのあいさつで会場を和ませると、宮脇咲良は緊張するとしながらも「それよりも11時間もあるので心配です…皆さん最後まで寝ずに頑張ってください」と集まったファンを気遣った。

 そして今回のために制作されたトレーラー映像を初公開。映像を見た宮脇は「どの作品も個性があってとっても楽しみです」と。このトレーラー映像は12月18日(月)にオフィシャルサイトで公開される予定。

 撮影エピソードの話題では、人見知りだという宮脇が、撮影現場でもなかなか心が開けなかったと話し「ユーモアあふれる冗談で現場を明るくしていただきました」と清水監督に感謝した。耳が聞こえない女性を演じるにあたっては「音に反応してはいけないところがすごく難しくて葛藤がありましたが、演技をする難しさにあらためて気付かされました」と話した。

 清水監督はそんな宮脇に対して「そんなことじゃだませないぞ男を!」と演技指導したそうで、「なんてことを言ってるんだろう…」と反省したことを明かし、会場を笑わせた。

 最初は民族衣装を着た自分に違和感があったという<奥アマゾンから日本に逃れてきた少女>を演じた兒玉は、やっていくうちに楽しくなってきたことを明かし、横浜監督はその兒玉の戸惑う様子を見て「嫌われたらどうしようかな、と思った」と撮影中の胸の内を明かした。

 茨城の田舎町で撮影したという池田監督と松岡は「楽しかったですよね!」と息ぴったりの回答。家族を題材にした作品のため、ファミリーレストランに役者が集合し、皆でご飯を食べて家族として仲を深めたというエピソードを披露。池田監督は「アイドルとして見せていない顔を撮りたいと思った」と話し、笑っているシーンがないことを明かした。

 最後に清水監督は「偶然、ここにいる3人は同じ映画の学校を出ていて、他にも映画学校の講師だった監督や後輩がいたり、48人ここにいない監督も本気で取り組んでいるのが作品を観たら分かると思います。疲れるとは思うんですが、48回の拍手をしていただけたらうれしいなと思います」と。宮脇は「この企画をいただいたことにメンバー一同、本当に感謝していますし、全員が主役というのがHKT48らしさだなと思います。自分の推しメン以外の作品も48作品、ぜひ観てください」と呼びかけた。

©AKS