内山昴輝&村瀬歩&潘めぐみが制作秘話を語る!Netflixオリジナルアニメ「DEVILMAN crybaby」配信記念トークイベント開催

エンタメ総合
2018年01月24日

155980_01_R 永井豪の伝説的漫画を現代によみがえらせた、Netflixオリジナルアニメ「DEVILMAN crybaby」が、1月5日(金)より世界190か国にて配信中。「久々にすごい作品を鑑賞した」「見始めたら最後まで目が離せなかった」といった称賛の声がSNSを中心に広がり、世界各国で大きな反響を呼んでいる。

 原作が持つニュアンスを最大限に生かしつつ、湯浅政明監督が現代に描かれるべきアニメとして新たな映像化に挑戦したという本作。連載開始から45年たってもファンを魅了し続け、今なお多くのクリエイターに影響を与え続けている原作の世界観をベースに、人間の欲望が渦巻くセクシャルな描写、デビルマンと悪魔たちが繰り広げる激しいバイオレンス描写など、Netflixならでの表現を追求し、今だからこそ表現できる『デビルマンの真の姿』が誕生した。

今回、全世界配信を記念したトークイベントが開催され、内山昂輝(不動明役)、村瀬歩(飛鳥了役)、潘めぐみ(牧村美樹役)ら豪華声優陣が登場。作品に込めた思い、世界中に多くのファンを持つデビルマンの新作アニメーションにどう向き合い、挑戦したのか、配信を迎えた今だから話せる制作秘話など余すことなく語った。

会場には、今最も旬なキャストを一目見ようと、200人以上もの観客が集結。3話までの上映を終えたばかりとあって、興奮冷めやらぬ会場に内山、村瀬、潘が登壇すると、会場からは割れんばかりの拍手と歓声が起こり、3人の挨拶で盛り上がりは一気に最高潮に達してイベントがスタートした。

本作で、主人公の不動明としてデビルマンになった明の声も演じた内山は「どれほど自分の声が使われてるか分からない。デビルマンとして動き回るときは、声にエフェクトをかけてると思うので」と語ると、思わず全話を2回見たというMCの吉田は「今までの内山くんの役の中でも特に全力のように感じました。感情の部分は完全に内山くんが出てる」と絶賛し、観客たちも納得の表情。また、デーモンが体に入り、変化する前の気弱なころの明も演じた内山を、村瀬や潘も「かわいい」とべた褒め。いっぽう、内山が「最初は了のオーディションを受けたんですが、結局明の声をやらないまま監督に『明やりましょうね』と言われました。さらに気弱な明もいて『どうするんだ、これ』と(笑)」と振り返ると、潘も「知らなかったの!?」と驚いた様子。しかし、「ピンポン THE ANIMATION」でも湯浅監督ら本作のスタッフと組んだ内山は信頼感があったといい、湯浅監督からも「できると思って任せたら、やっぱりできた」と言われたことを明かした。

明と旧知の仲だが、考えの違いから対立することになる、飛鳥了を演じた村瀬は、「了が周りにいるタイプでないため、最初は困った」といい、「原作だと了は表情に出るけど、アニメだとあんまり表情が動かない。外から見えないけど、内にあるものを拾っていく仕事だと思いました」と振り返った。さらに「了はあまり感情が出ないが、演じてるふりをすることはできるタイプだと思ったので、アジテーションのシーンでは感情が外に出てくるように演じました。途中から自分で自分のことが分からなくなっていくけれど、10話でやっとフラストレーションから解き放たれて、それまでの役作りを生かせました」と満足げに語ると、内山らも感心し切りの様子を見せていた。

また、役柄から英語のせりふが多く、監督はネイティブレベルで英語が話せるキャストを求めていたといい、帰国子女である村瀬は謙遜しつつも「声優のお仕事始めたころはモブキャラで英語要員をやってました。本作の最後のハルマゲドンのシーンでも、世界が舞台になるからオーストラリアなまりの英語を話せる方が起用されたりしてます」と話すと、内山が「これは声優になるのが大変な時代になりましたね」と老齢のようなコメントをし、会場は大きな笑いに包まれた。

いっぽう、本作のヒロイン・牧村美樹を演じた潘めぐみは、自分の番になると、9話の魔女狩りで美樹の首がさらされるシーンをジェスチャー。村瀬が「恐ろしい女だな!(笑)」と突っ込みを入れるも、天真爛漫な様子の潘に、会場は癒されている様子。内山は「よくあんなにポジティブな感じで、嫌味にならないなと思いました」と褒め、村瀬も同意すると潘は「ま、人柄かな!」と茶目っ気たっぷりのリアクションを。また、潘は9話について、「2人は大変だったと思うけど、私はあんまり疲れなかったです。美樹の最期も明が立ち上がるきっかけになったと思って、『役割が果たせたな』と」と振り返り、まさに美樹そのものといえる潘の人柄に、観客らも感心した様子。村瀬は「そんな9話の時、了は『明、遅いなー』って、彼氏を待つ彼女のような感じでした。監督からもそういう指示を受けた」と話し、再び観客の笑いを誘っていた。

また、アフレコについては、テレビの現場とあまり変わらなかったとしつつ、テレビアニメでは後半は視聴者の反響を見ながら収録するが、Netflixが全話一挙配信という点が違うと語った。内山は「こんな過激なものが世に出るのかと。最高だぜ!!」と語り、村瀬も「1 話の時点でやばかった」と、自信を持って作品を世に送り出せたようだった。

さらに今回、事前に公式ツイッターで募集したファンからの質問にも回答。1つ目の「自分のキャラでお気に入りのせりふは?」という質問に、潘は「『だって家族だろ』」と劇中の美樹の声を再現し、会場からは大きな拍手が。吉田も「蘇ってきましたね!」と絶賛した。続いて村瀬が「『明、遅いなあ』」と再び9話のシーンのせりふを言うと、観客は爆笑。もう一度女性の声色で再び観客の笑いを取り、サービス精神の旺盛さを発揮していた。いっぽう、内山は「何がOK だったか分からないせりふがあります。『俺には愛に見えた』というせりふは100 回くらいやった」と言うと、すかさず「盛りすぎでしょ!」と村瀬と潘から突っ込みが。「25回くらいかな(笑)」と訂正しつつ、「最初は具体的な指示だったけど、『最後はドレミファソラシドの音階で』、『ここでブレスを入れてみて』と、次第に自分がボカロみたいになっていった。いい意味で(笑)」と、撮影の苦労を振り返った。
2つ目の「演じたキャラ以外にやりたいキャラは?」という質問には、内山は「ないですね!」と即答。「了でオーディション受けたけど、村瀬くんの了を見たらこれ以上はないなと」と、やり切った様子。村瀬は美樹の飼い猫を挙げつつ、津田健次郎演じる長崎役を挙げ、「人間
臭い感じがいい」と語った。潘は「自分のやった美樹役以外はないですね。ミーコは小清水亜美さんだからこそだし、お母さんもそう。むしろ挑戦したいという意味ではラッパーです!本音をリズムや五感で表現できるってのがいいなと」とまさかのコメントを。吉田が「湯浅監督にこの座組で別のアニメを作っていただいて、そのときに潘さんのラップシーンを入れてほしいですね」と言うと、観客も激しく同意した様子だった。

最後に登壇した声優陣が謝意を述べつつ、潘は「お客さんの反応を見ると、キャストだけでなく作品にも興味を持っていただいたのではないかと思います。善悪にまた一つの答えを出せたのではないかと思いますので、ぜひ家でも見て楽しんでください」と熱い思いを語った。村瀬は「キャスト一同誇りをもって演じたので、よろしくお願いします」と話し、「テレビでは流れない・流せない作品なので、3話まで観て面白かった方は知人の方にも進めていただいて、ぜひよろしくお願いいたします」と内山が締めくくり、大きな拍手と歓声に包まれて、イベントは幕を閉じた。

<作品情報>
■STAFF
原作:永井豪「デビルマン」
監督:湯浅政明
脚本:大河内一楼
音楽:牛尾憲輔
キャラクターデザイン:倉島亜由美
デビルデザイン:押山清高
ラップ監修:KEN THE 390
アニメーション制作:サイエンスSARU Produced by Aniplex Inc.Dynamic Planning Inc.
主題歌:「MAN HUMAN」電気グルーヴ(Ki/oon Music)
特別エンディング:「今夜だけ」卓球と旅人(Ki/oon Music)
■CAST
内山昂輝、村瀬歩、潘めぐみ、小清水亜美、田中敦子、小山力也、アヴちゃん(女王蜂)、津田健次郎、KEN THE 390、木村昴、YOUNG DAIS、般若、AFRA

公式サイト:http://devilman-crybaby.com/
ツイッター:@DevilmanCryBaby