阪本一樹『サイモン&タダタカシ』初日に気合のふんどし姿「整いました!」

映画
2018年03月26日

『サイモン&タダタカシ』初日舞台あいさつ 映画『サイモン&タダタカシ』の初日舞台あいさつが行われ、阪本一樹、須賀健太、間宮夕貴、小田学監督が登壇。阪本は先行上映会での公約どおり、ふんどし姿を披露し会場を沸かせた。

 初主演を務めた阪本はここまでのプロモーション活動を振り返り「宣伝で、だるま作りや、須賀さんの分も合わせて二百度参りしたんですよ」と体を張った宣伝活動に触れつつ「たくさんの人に見てほしいと思ってPR活動をやってきて、こうして公開することができて本当にうれしいです」と語った。

 須賀も「これだけたくさんの方に初日に見ていただけるってことが一番うれしいことです。撮影もいろいろありましたけど、本当に楽しくて。見ていただけるのは本当にうれしいですし、子供が旅立つ感じです」と感慨を語った。すると阪本が隣で何かつぶやき、すかさず須賀が「ちっちゃい声で『どういうことですか?』って言うな!」とツッコミを入れるなど、仲の良さをうかがわせた。

 紅一点の間宮は「初日からたくさんの方に来ていただけて、いいスタートだと思います。この場に立ててうれしいです」と笑顔を見せた。

 ぴあフィルムフェスティバル入賞を経て、本作で商業映画デビューを飾った小田監督は「劇場に来る時、(撮影期間中に)阪本君と稽古してた動画を見てたんです。公園でただおしゃべりしていた頃から、こうして公開を迎えられて感動的です。本当に2人で雑談から始まって、バカげた話しかしてなかったのが、今日満席の劇場を見ると…」としみじみ。「阪本君の成長を含めて楽しんでください!」と客席に呼びかけた。

 撮影中の思い出について、阪本は「最初は緊張してたんですけど、3日目ぐらいの撮影の時に監督が見ているモニターを初めて見に行ったんです。そのシーンが、マイコ(間宮)さんのセクシーなシーンで。まじまじと見ていたら、須賀さんがうらやましいなって言ってました」といきなり暴露。須賀は「いやいやいや!とんでもない爆弾を(苦笑)!びっくりしました。平和な顔して聞いてたら、何を…」と大慌てで、会場は笑いに包まれた。

 また、門出の春の到来にちなんで、今後の野望を聞かれると、一同は口をそろえて「この映画で海外の映画祭に行きたい!」という思いを明かした。すると、サプライズで本作が韓国で開催される第19回チョンジュ映画祭のコンペティション部門にノミネートされ、同地での上映が<インターナショナルプレミア>となることが決定したことが発表された。阪本は「韓国、行きたかったんです。やった!」とガッツポーズを見せた。

 また、小田監督は「僕は初監督、阪本君は初主演だったけど、お互いに成長して、もう1回別の作品で一緒にできたら」と野望を語った。

 この日のメインイベントとして、阪本は先日の先行上映会で宣誓したとおり、ふんどし姿で感謝のあいさつ。須賀と間宮が掲げたベールの中での生着替えを行い、阪本の「整いました!」の声に続き、観客の掛け声に合わせてベールが落ちると「御礼」と書かれたふんどし&法被姿で、舞台中央でポーズを決めた。

 阪本はこの日のためにジムで鍛えたという肉体を見せつつ「本日公開し、たくさんのお客さまに来ていただいて、本当に幸せです。撮影中は何も分からなくて、監督やスタッフさん、須賀さん、間宮さんたちにいろいろ助けてもらいながら何とか乗り切ることできました。特に監督は、1対1で稽古することも多く、非常に感慨深いです。須賀さんは、大先輩なので最初は緊張していましたが、一緒に撮影していく中でお兄ちゃんのような存在になっていって、須賀さんがいるだけで安心できました。本当に皆さんのおかげです。ありがとうございました。この『サイモン&タダタカシ』は僕にとって大切な作品になりました。これを今後、いろんな人に見てもらえるように頑張っていきます!」とあいさつし、会場は温かい拍手に包まれた。

映画『サイモン&タダタカシ』
公開中

<スタッフ&キャスト>
監督・脚本・編集:小田学
出演:阪本一樹、須賀健太、間宮夕貴、井之脇海、田中日奈子、山本圭祐、大島蓉子、菅原大吉ほか

<ストーリー>
工業高校3年生のサイモン(阪本)とタダ(須賀)。卒業後は大学に進学するサイモンと、実家の工場を継ぐ親友のタダ。男だらけの生活に焦ったタダは、サイモンと共に“運命の女”を探す旅に出る。ギターを片手に全力で突き進むタダに対し、秘めた思いを伝えられないサイモン。夜空に流れ星が降った日、それぞれの思いを抱えた旅は予測できない結末へと進みだす。

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