長瀬智也「空気読んで!(笑)」“ねじビルド対決”でプロに敗北

映画
2018年06月01日

映画「空飛ぶタイヤ」試写会 長瀬智也主演の映画「空飛ぶタイヤ」試写会が大阪ステーションシネマで行われ、長瀬と本木克英監督が舞台あいさつに登壇した。

 関西では初めての舞台あいさつ付き試写会ということで、応募総数1万3000以上、約52倍の倍率を勝ち抜いた観客で会場は超満員となった。

 運送会社の社長・赤松徳郎を演じた長瀬は「本日は『空飛ぶタイヤ』プレミア試写会にお集まりいただきありがとうございます。池井戸作品初の映画化ということで、『僕でいいのかな』と最初は思いましたが、今年40歳を迎えると同時に、社会に対してもいろいろと考える部分があったので、“挑戦”という意味も込めて全力でやらせていただきました」とあいさつ。

 本木監督は「今日は大切な金曜日の夕方に、試写会にお越しいただきありがとうございます。そしてたくさんの応募の中から当選おめでとうございます。あっという間の2時間だと思いますので、長瀬智也さんの魅力を存分に感じていただければ」とコメントした。

 長瀬が「ここまで苦悩が続く役が初めて」と語ると、本木監督は「その苦悩する姿が非常に美しかった」と大絶賛。長瀬にとって初共演となるディーン・フジオカや、約20年ぶりの共演となった高橋一生のお話になると「ワクワクしたし、元気をもらいましたね。やっぱり同世代なんで、“俺も頑張ろう”という気持ちになれる」と語った。

 イベントを実施した6月1日は「ねじの日」(1975年にねじ商工連盟が制定)ということで、ねじ生産量日本一であり、世界に誇る“ものづくりの町”東大阪市から、中小企業の皆さんがねじの帽子を被って応援に駆け付けた。東大阪市は、長瀬演じる赤松が社長を務める“赤松運送”と同じような中小企業の町として有名。2009年には人工衛星「まいど1号」の打ち上げに成功したことも話題となった。

 そして、東大阪のねじのプロフェッショナルVS空飛ぶタイヤチームで“ねじ対決”を行うことに。対決内容は、ねじ業界では実際にはやっているゲームだという、さまざまな種類のねじをバランスをとりながら1分間でどれだけ高く積めるか競う“ねじビルド対決”。30秒間のアピールタイムの獲得を目指し、長瀬・本木監督・東大阪チーム代表でゲームがスタートすると、長瀬が真剣にねじを積み上げる姿に、会場からは声援が送られた。

 しかし、東大阪チームが手慣れた手つきで高くねじを積み上げ、見事勝利。長瀬は「空気読んでくださいよ!(笑)」とツッコんだ。30秒のアピールタイムを獲得した東大阪チームは、MCからの「本日は何の舞台あいさつかご存知ですよね?」とのプレッシャーもなんのその、「何もないですが…下町情緒あふれる町です!」と東大阪をアピールした。長瀬が「東大阪には『空飛ぶタイヤ』に出てくるような中小企業がたくさんあるんでしょうね。ねじビルド、練習しておきます!次は負けません!」と語ると、会場は笑いに包まれた。

 最後に、本木監督は「大阪ならではの楽しい舞台あいさつでした!1つ言い忘れていましたが、主題歌はサザンオールスターズです!公開日に配信もされますが、ぜひ主題歌も楽しんでいただければと思います」と。長瀬は「今の現代社会で起こりうるストーリーだと思います。どんな方たちにも共感できるようなエピソードでもあります。監督をはじめ、キャスト・スタッフの皆さんと良い作品を作ろうと努力をし、ようやく皆さんに見てもらえる時がきました。社会で闘っている方たち、それから、これから社会に向かう若者たちにも、ぜひ見ていただきたいと思います。そして池井戸作品の醍醐味を感じていただければと思います」と力強く語り、会場は大きな拍手と歓声が送られた。

「空飛ぶタイヤ」
6月15日(金)公開

<出演>
長瀬智也
ディーン・フジオカ 高橋一生
深田恭子 岸部一徳 笹野高史 寺脇康文 小池栄子 阿部顕嵐(Love-tune/ジャニーズJr.) ムロツヨシ 中村蒼

原作:池井戸潤「空飛ぶタイヤ」(講談社文庫、実業之日本社文庫)
監督:本木克英
脚本:林民夫
音楽:安川午朗
主題歌:サザンオールスターズ「闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて」(タイシタレーベル/スピードスターレコーズ)
企画・配給:松竹

©2018映画「空飛ぶタイヤ」製作委員会