長瀬智也「皆さんが感じたことが僕らが伝えたかったこと」映画『空飛ぶタイヤ』公開

映画
2018年06月18日

映画『空飛ぶタイヤ』公開記念舞台あいさつ 映画『空飛ぶタイヤ』公開記念舞台あいさつが行われ、長瀬智也、ディーン・フジオカ、高橋一生、深田恭子、寺脇康文、阿部顕嵐(Love-tune/ジャニーズJr.)、六角精児、本木克英監督が登壇した。

 トレーラーの脱輪事故で整備不良を疑われ、自社の無実を証明すべく、製造元の自動車会社がひた隠す不正を暴く闘いに挑む運送会社社長の赤松徳郎を演じた長瀬は「ようやく皆さんに観ていただけることをうれしく思います。今回は、社長役という自分とはかけ離れた役柄だったので、非常に学ぶことが多かったです。素敵なキャスト、スタッフの方々に囲まれて幸せでした」と語った。

 長瀬と対立する大手自動車会社社員の沢田悠太役を演じたディーン・フジオカは「一人ひとり違う立場から作品を観てもらうことで、大きなドミノみたいにつながって一つのムーブメントになってくれれば」と。

 グループ会社の経営計画に疑念を抱く銀行員の井崎一亮役を演じた高橋一生は「“正義と悪”が混在するメッセージ性の高い作品となっている」と語った。

 今作が初の映画出演となった長瀬の後輩である阿部は、公開初日にグッズを買い込んだエピソードを明かすと「TVで観ていた方々とこうして同じ舞台に立てて、緊張しっぱなしです」と初々しく語った。

 舞台あいさつでは「最近起きた大逆転エピソード」をそれぞれが披露することに。口火を切った寺脇は、自身が舞台で共演する新田真剣佑が控室にあいさつに来た際に、それまで先輩・後輩としてフランクに接していたが、真剣佑の父親である千葉真一を伴ってのあいさつだったため、自身の態度が一変して低姿勢になってしまったと明かし、会場の笑いを誘った。

 長瀬は自身が大の猫好きであることを告白。劇中の長瀬とは違う緩みっぱなしの笑顔で「犬ブームから一転、昨今の猫ブームへと逆転したことがうれしい」と語った。

 深田は6歳下の妹の子供たちをかわいがっていることを妹に付け込まれているようで、「いつの間にかお世話ばかりさせられている」と笑顔で語った。

 ムロツヨシとの共演が多かったディーンは、最近『ディーン・ムロ』とムロツヨシが名乗っているが、いつの間にか『ムロ・ディーン』となっていたというエピソードを明かし「嫌な気持ちではないが、許可してない」と会場を笑わせた。すると長瀬がすかさず「実は、ディーン君、キレているね」と茶化して笑いを誘った。

 高橋は、今回の舞台あいさつへの参加が厳しかったが、ギリギリで参加できることになったいう逆転エピソードを紹介。その理由が、同じく松竹配給の『引っ越し大名』の撮影だったため、とさりげなく次回作を宣伝し、会場にはこの日一番の笑いが起こった。

 イベントの最後には、本木監督から長瀬へサプライズの手紙が。クランクアップ時に「しばらくアイドルに戻る」と長瀬が話したことを引き合いに「あなたはもうアイドルに戻らなくていい。俳優・長瀬智也が次にどんな役に挑戦するのかが見たい」という熱いメッセージに、長瀬は「心に響くものがありました。思ったことは素直に言っちゃうので失礼なことも多々あったかもしれない。でも監督の器の大きさとキャリア、そういった想いがあったからこそ、僕も思いきりできたのかな。でもそういう風にできたのも共演してくださった役者の皆さんたちのおかげでもある。ありがたいことです。感動しました」と想いを明かした。

 本木監督は最後に「この映画は、今の日本の社会でこういう人たちがいてほしいなと思って作った作品です」と。長瀬は「こんな時代だからこそこの作品のメッセージが際立つ。いろいろな正義がありますが、皆さんが感じたことが僕らが伝えたかったことです。お風呂に入って、寝る前に“#空飛ぶタイヤ”とつぶやいてください」とメッセージを送った。

「空飛ぶタイヤ」
公開中

<出演>
長瀬智也
ディーン・フジオカ 高橋一生
深田恭子 岸部一徳 笹野高史 寺脇康文 小池栄子 阿部顕嵐(Love-tune/ジャニーズJr.) ムロツヨシ 中村蒼

原作:池井戸潤「空飛ぶタイヤ」(講談社文庫、実業之日本社文庫)
監督:本木克英
脚本:林民夫
音楽:安川午朗
主題歌:サザンオールスターズ「闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて」(タイシタレーベル/スピードスターレコーズ)
企画・配給:松竹

©2018映画「空飛ぶタイヤ」製作委員会