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曽我部恵一「『悪魔のいけにえ』の潔さはロックにも通ずる」ムービープラス『この映画が観たい』7・2放送

『この映画が観たい』 CS映画専門チャンネル「ムービープラス」で放送中の『この映画が観たい』7月放送回は、ミュージシャンの曽我部恵一が登場する。

 曽我部がセレクトした映画は、「悪魔のいけにえ」(1974年)、「アイズ ワイド シャット」(1999年)、「マグノリア」(1999年)、「ホーリー・モーターズ」(2012年)、「枝葉のこと」(2017年)の5作品。番組では、曽我部がこれらの映画について熱く語る。

<曽我部恵一 収録インタビュー>
母親が映画好きで、小さい頃から映画館にはよく連れていってもらいました。小学校高学年になると、既に一人で映画館に行くようになるくらい映画が好きになっていました。

僕はホラー映画が大好きなんですが、ホラーの中でも一番好きなのが「悪魔のいけにえ」。邦画のホラーって、幽霊ものが多いんですよね。これこれこういうことがあって、その恨みから幽霊になって出てくる、というような説明があるんだけど、「悪魔のいけにえ」は背景がまったく描かれない怖さがあります。なぜ殺人鬼に追いかけられなきゃいけないのか、その説明がない。つまり、それは構成がシンプルということです。余計なことはしない、その潔さはロックにも通ずる部分があると思います。自分の音楽でも、いろいろ実験的なことをやりたくなったりもするけれど、結局最後はシンプルに戻る。そういう芯の部分を大切にしている映画なんだなと思います。

リアルタイムで映画館で観た「アイズ ワイド シャット」は、とにかく美しい映画。物語がいいとか悪いとかを超越して、ただただ映画力に圧倒されます。男の弱さと女の強さを描いているとは思うんだけど、この作品も「悪魔のいけにえ」と同じくシンプルで余計な感情を入れていない。そこにある無情感にやられますね。あとは、画質もものすごく綺麗で、それだけで魅せてしまう力強さがありますね。それはキューブリック監督のほかの作品、例えば「バリー・リンドン」なんかにも感じます。

大ファンのレオス・カラックス監督の「ホーリー・モーターズ」は、映画でしかできないことをやっていると思います。実はたまたま、監督のトークショー付きの試写会で観ました。その時に、「観客のことをどのくらい考えて映画を作ったか」と直接質問したら、「観客がどう思うかは自分には分からないし、観客のことを考えて作ったことは一度もない」という答えが返ってきて感動しました。それまで自分は、お客さんにどう思われるかばかりを考えていたな、と。自分が思いっきりやって、自分はこう生きているんだ!ということをまず提示するべきなんだと教わりました。監督の高貴な魂を感じましたし、こういう人がいるんだと勇気をもらいましたね。

 そのほか、音楽との出会いやバンドを始めた頃のこと、創作活動への想いについてなど、貴重なエピソードが満載の「この映画が観たい#58~曽我部恵一のオールタイム・ベスト~」はムービープラスで7月2日(月)に放送される。

「この映画が観たい#58~曽我部恵一のオールタイム・ベスト~」
初回放送:7月2日(月)23:00~23:30
再放送:7月3日(火)10:45~11:15、9日(月)18:45~19:15、19日(木)11:00~11:30、27日(金)18:15~18:45

「この映画が観たい」公式ページ:http://www.movieplus.jp/guide/mybest/

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