西島秀俊「3夜連続ミステリーで涼しい気持ちを味わっていただきたい」

ドラマ
2018年08月02日

『ミステリースペシャル「満願」』 8月14日(火)から3夜連続で放送する『ミステリースペシャル「満願」』(NHK総合)の試写会が行われ、第1夜「万灯」の主演・西島秀俊が登壇した。

 本作は、2014年に「このミステリーがすごい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「ミステリーが読みたい!」のそれぞれで1位になった米澤穂信の「満願」の中の短編3作品をドラマ化。緻密な謎解き、岐路に立たされた人間の葛藤、業などを精細に描きだす。

「万灯」の主人公の商社マン、伊丹修平を演じる西島は「(原作を)読ませていただきましたが、とてつもない傑作。これを受けるというのはハードルが高いことでした。プロデューサーの皆さんの気持ちをお聞きして、ぜひ自分も微力ながら参加させていただきたいと思いました。撮影は毎日過酷でしたが、元気に全力で臨みました」と振り返った。

 また「全身全霊を込めてワンカットずつ撮影してきたことが作品に反映されている。たくさんの方に見ていただきたい」と話し、「『夜景』(8/15(水)放送)も『満願』(8/16(木)放送)も素晴らしい撮影が続いていると聞いているので、この夏に3夜連続ミステリーで涼しい気持ちを味わっていただきたい」とメッセージを送った。

『ミステリースペシャル「満願」』 ロケ地は、先月、建設中のダム決壊による洪水被害に見舞われたラオスだったことから「これ以上被害が大きくならない事、一刻も早く復興する事を心から願っています」と被災地への思いを語った。撮影時は「皆さん友好的に迎えてくださって、(地元の方に)出演していただいたり、いろんな国の混成したチームの中でやりました。天候の変化がすごくて、一日も休む事なく撮影しましたが、料理が本当においしくて、皆ちょっと太ったんじゃないかっていうぐらい食べていました」と明かした。

 西島が演じるやり手商社マンの伊丹は、窮地に追い込まれたことで、業の闇に飲み込まれていく。西島は「仕事に生き甲斐を感じている人間に魔が差してしまうというのは、もしかしたら誰しもに起こりうる可能性があるんじゃないかと感じました」と。また、「なぜ、この人が一線を越えてしまったのかというがキモで、他人事じゃなく、“自分にもあるかもしれない”という恐ろしさみたいなものが感じていただけると、きっと楽しんでいただけると思います」と語った。

『ミステリースペシャル「満願」』はNHK総合で8月14日(火)から3夜連続放送。第2夜は安田顕主演「夜警」、最終夜は高良健吾主演「満願」を放送する。

『ミステリースペシャル「満願」』
NHK総合
第1夜「万灯」
8月14日(火)後10・00~10・59

第2夜「夜警」
8月15日(水)後10・00~10・59

最終夜「満願」
8月16日(木)後10・00~10・59