比嘉愛未が『剣客商売』で女剣士役に初挑戦「初めてのドキドキワクワク感」

ドラマ
2018年11月22日

『剣客商売 手裏剣お秀』 12月21日(金)に放送される年末時代劇スペシャル『剣客商売 手裏剣お秀』(フジテレビ系)に、比嘉愛未が自身初の“剣士役”として出演することが決定した。

 『剣客商売』は、江戸時代屈指の剣の達人であり、剣を世渡りの手段(商売)としながら、軽妙洒脱に生きる秋山小兵衛の人生と事件を描いた、池波正太郎の代表作。本作は、2012年に北大路欣也主演で単発ドラマとして復活し、好評を博した人気時代劇の3年ぶりの第5弾となる。

 比嘉が演じるのは女剣士役・杉原秀。秀役は、一刀流の道場を開く杉原左内の娘で、根岸流の手裏剣の達人という人物。過去の『剣客商売』(主演:藤田まこと、2001年6月放送)では、遊井亮子が演じている。

 さまざまな時代劇に出演してきた比嘉だが、今回が初めての“剣士役”で、袴姿での所作も初披露となる。

 秀は、父親を亡くして以降、道場を引き継ぎ地元の町人や農夫に剣術を教える師範として慕われていた。しかし、ある日道場に乗り込んできた旗本の子息たちを返り討ちにしたことから、いわれのない復讐の対象とされてしまう。

 さらに、別の浪人たちからも命を狙われ、危険な状況にある秀を守るため、北大路欣也演じる秋山小兵衛が彼女の元を訪れ、そこから2人の交流が始まる。複数の男に取り囲まれても女一人で戦う、比嘉の初となる剣さばき、そして苦戦しながらも何度も練習を繰り返して本番に臨んだという手裏剣さばきに注目だ。

<比嘉愛未 コメント>
◆今回、『剣客商売』に出演することについて

「昔から続く作品に呼んでいただいて、さらに題名にもなっている“秀”という役を頂けて、素直にうれしかったです。もちろん、プレッシャーや重圧はありましたが、これは本気で挑まないといけないと覚悟し参加しました。これまで、いくつかの時代劇をやらせていただきましたが、どちらかというと姫役が多く、このように袴を着ての所作は初めてだったので、主演の北大路さんをはじめ、監督や皆さんが教えてくださり、私自身まだ短い役者人生ですけど、初めてのことがたくさんあって楽しかったです。30代を越えても、このような初めてのドキドキワクワク感を味わえることはあまりないと思うので、今回この作品に出会えたご縁だと感謝しています」

◆“初の剣士役”の練習は?

「杉原秀は、手裏剣を得意とする女剣士ということで、ホテルでは実際に使う手裏剣をお借りして、とにかく練習していました。一人で集中している時はうまくいくんですが、撮影の環境となると緊張や、“かっこよく投げないと”と構えてしまって、難しかったです。何度も撮り直しをして、悔しい思いもしましたが、手裏剣は人生で持つこともないので、楽しんでできたと思います。あとは殺陣も、できる限りスタントの方ではなく自分でやれるところはやりたいと張り切っていたら、今までになったことがないところが筋肉痛になってしまって、いまは階段を上るだけでも痛いです…(笑)」

◆役柄について

「強さも持っているんですけど、父に対する思いや、父の無念を抱え、一人で道場を守らないといけないという重圧感のなかにいる秀。それが、小兵衛の前だと素直に話してしまうという、そういう空気は北大路さん演じる小兵衛だからこそだと思いました。そうやって、いい意味で自由に、そして重圧から解放されていく役だと思います。感情の起伏があって、演じていてとても楽しかったですし、秀を愛してもらえたらいいなと思いながら演じていました」

◆共演者の皆さんとは?

「北大路さんとは、今回初めて共演させていただきましたが、最初から所作についていろんなことを教えてくださったし、他にも別の作品で共演した方もいらっしゃったりと、和気あいあいとした撮影現場で、毎日楽しく参加させていただきました」

◆今作の見どころ

「今回は、なんと言っても“秀の手裏剣”!そして、心温まる親子の絆も描かれているので、ぜひそこを注目して見ていただきたいです。さらに、“剣客”といえば、やはり小兵衛の優しさとかっこよさ! 北大路さんのしびれる演技は、私もとても楽しみです!」

『剣客商売 手裏剣お秀』
フジテレビ系
12月21日(金)午後9時~11時12分

<出演者>
北大路欣也
貫地谷しほり
斎藤工
古谷一行
國村隼
比嘉愛未

<ストーリー>
秋山大治郎(斎藤工)は、門人の飯田粂太郎より、長屋の隣の部屋に住む益田忠八ら三人の浪人が、人殺しの計画を立てているのを聞き、父親の秋山小兵衛(北大路欣也)に相談をする。小兵衛が探りを入れると、浪人たちが狙っているのは、品川台町で一刀流を指南し、手裏剣の達人でもある杉原左内の娘・秀(比嘉愛未)だった。秀は、数か月前に父親を亡くしたため道場を引き継ぎ、師範として品川台に住む町人や農夫に剣術を教えていたが、そのことをよく思わない旗本の子息である若侍三人が道場に乗り込み、秀に返り討ちにあう。これに逆恨みした侍たちは浪人を雇い、復讐を企てていたのだ。さらに、江戸の街で暗躍していた別の浪人たちからも、命を狙われているらしいと分かる。そんな中、小兵衛が秀の前に現れ、父親をほうふつとさせるその姿に、秀は心を許し始める。小兵衛らは浪人の襲撃計画の背後にある因縁を探りながら、秀という女剣士の中にある剣士の心を感じていく。そこには、亡き父との約束があった…。
そして、若侍たちの復讐と、浪人たちの襲撃計画がじりじりと進行し、ついに秀に絶体絶命の危機が訪れる。

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