小栗旬主演「人間失格」太宰を愛した3人の女たちに宮沢りえ・沢尻エリカ・二階堂ふみが出演決定

映画
2019年01月23日

人間失格

 小栗旬が主演を務める映画「人間失格」(9月13日公開)に、太宰を愛した3人の女たちとして、宮沢りえ、沢尻エリカ、二階堂ふみの出演が決定した。

 同作は世界で最も売れている日本の小説「人間失格」の誕生秘話を、太宰自身と、彼を愛した3人の女たちの目線から、史実を基にしたフィクションとして描く物語。映画「さくらん」「ヘルタースケルター」、今年は「Dinerダイナー」の公開も控える蜷川実花が監督を務める。

 太宰の正妻で、小説「ヴィヨンの妻」のモデルとされる津島美知子役には宮沢。芯が強く凛とした包容力あふれる女性像を圧巻の演技力で魅せる。そして、太宰の愛人で弟子でもある作家・太田静子役には沢尻、太宰の愛人で最後の女・山崎富栄役を二階堂が演じる。

 戦地から戻らない夫を待ちながら美容師として真面目に働いていたが、太宰と恋に堕ち共に死にたいと思いつめていく若き未亡人を体当たりで熱演する。

20代、30代、40代と各世代を代表する超豪華女優陣が顔をそろえ、小栗旬とともに、どうしようもなく魅力的な一人の天才をめぐる“文学史上最大のスキャンダル”の真相と、いまだかつてない「究極の恋」を体現する。

<宮沢りえ(津島美知子役)コメント>
いつか、いつかと話していたミカさんとの作品作りが実現してとても嬉しいです。映画の中の世界とはいえ太宰治の妻として生きる時間はとてもエネルギーを必要とする時間でしたが、役を生きる事に誠実な小栗さんと子供の役である素晴らしい3人の存在、才能あるスタッフが、太宰治の妻として母としての息吹を与えてくれたような気がします。

<沢尻エリカ(太田静子役)コメント>
蜷川監督作品に帰って参りました。今回は恋に生きる女性を全力で演じてみました。実花さんが作り出す世界観と小栗さん演じる太宰治の魅力で、ウキウキが止まらない撮影で夢みたいな体験をする事が出来ました。沢山の素敵なキャストと最高のスタッフが集結しているので、どんな仕上がりになるのか期待しかありません。皆さんもきっと「人間失格」の太宰治に魅了されるでしょう。それでは、劇場でお会いしましょう。

<二階堂ふみ(山崎富栄役)コメント>
とうとうこの作品に出会ってしまいました。美しく儚い、そんな夢を見ていたような現場でした。小栗さん演じる修治さんは、私が何処かで求めていた “太宰治” のような気がします。きっと観る人其々の中にある “太宰治” に会える作品だと思います。実花さん、幸せでした。
※注:修治とは太宰治の本名。

<監督:蜷川実花コメント>
人間失格は太宰治の物語でもあり、同時に三人の女性達の話でもあります。私が尊敬して止まない大好きなミューズ達。ずっと仕事したかったりえちゃん。想像をはるかに越える美知子の演技に圧倒されました。本当凄かった、震えました。大切な戦友エリカ。私が知ってる可愛いエリカがそのまま静子に乗り移りました。やっぱり大好き、お帰りなさい!演じるために生まれてきたようなふみちゃん。全てのシーンが息を飲む仕上がりになったのは富栄として生きてくれたからだと思います。いつもみんなに助けてもらいました。こんな奇跡のような日々を過ごせて幸せでした。ありがとう。
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<プロデューサー:池田史嗣(松竹)コメント>
この実在した三人の女性は、太宰という破天荒な天才作家に振り回された不幸な女性、と見られることが多い存在。ですが、蜷川実花監督のフィルターを通して見る女性像は、そんなにヤワなものではありません。少なくとも彼女たちの存在が、作家としての太宰に大きな影響を及ぼしていたことは間違いありません。どんな女優さんに来ていただくのか、本当に大きなテーマでした。『紙の月』の宮沢りえさん。『ヘルタースケルター』の沢尻エリカさん。『私の男』の二階堂ふみさん。それぞれの世代のチャンピオンのような女優三人がそろったのは、奇跡に近いことだと思います。そして三人とも、作品のために全てを捧げてくださいました。いつの時代でも、自分の人生を自分で決める女性は強く、美しい。映画『人間失格』は、三人のヒロインの勝利の物語でもあります。最強の三女優、夢の競演。きっと、もう二度と再現できないキャスティング。どうぞお見逃しなく。

「人間失格」
9月13日(金)公開

監督:蜷川実花
出演:小栗旬 宮沢りえ 沢尻エリカ 二階堂ふみ
脚本:早船歌江子 
製作:『人間失格』製作委員会
企画:松竹
配給:松竹、アスミック・エース

公式HP:http://ningenshikkaku-movie.com/
公式Twitter、Instagram @NSmovie2019

<物語>
天才ベストセラー作家、太宰治。身重の妻・美知子と2人の子供がいながら、恋の噂が絶えず、さらには自殺未遂を繰り返すという破天荒な生活を送っている。弟子でもある作家志望の静子と、未亡人の富栄。2人の愛人と正妻をめぐり、日本中を騒がせた“文学史上最大のスキャンダル”が幕を開けようとしていた。

©2019『人間失格』製作委員会