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ダーレン・アロノフスキー「“ノアの箱舟”の詩が監督を目指すきっかけ」

 人類史上最古で最大の謎“ノアの箱舟”伝説を描いた映画「ノア 約束の舟」(6月13日(金)日本公開)のダーレン・アロノフスキー監督が来日し、東京ミッドダウンで記者会見が行われた。この日の会場は、本作にちなみ、箱舟をモチーフにしたセット、大洪水をイメージしたデザインの床の会場で行われた。

 アロノフスキー監督は、過去に映画「ブラック・スワン」でアカデミー賞(R)監督賞にノミネートされるなど、独特な映像表現を駆使し人間の奥深くにある心理さえも見事に表現し、観る者に衝撃を与え続けている。

 7年ぶりに来日したアロノフスキー監督は、「日本に再び来ることができて本当にうれしいです。これで4度目です。日本の皆さんにこの映画を観てもらえる時が来るのを待ちきれないです」とメッセージを送った。

 さらに、会見の中では、本作の裏側に迫る質問に一つひと丁寧に答えた。質疑応答は以下のとおり。

Q:今、聖書を映画化した理由を教えてください

A:ノアと箱舟の物語は、何千年も伝えられてきた偉大なストーリーで、多くの人が知っています。聖書を知らなくても、世界各地に洪水にまつわる伝説は残っていて、誰にとっても水は切っても切れない、破壊と再生を示すものだと思います。そんな物語が、これまでメジャーな大作映画になったことはありませんでした。それを、今回大作として映画にできるチャンスを手に入れることができたんです。
 ノアの箱舟の物語を映画化するプランは、私が13歳の頃からあたためていたものです。学校で、恩師といえる先生の授業で、平和についての詩が課題になりました。そこで、私はノアと箱舟をテーマにした詩を提出したんです。その詩は国連のコンテストで優勝したんです。それが、私がストーリーテラーを目指すきっかけになったんです。
 その先生と、最近再会することができたんですよ。実は、この映画にラッセル・クロウと共演して貰っているんです! ノアが、人々の住む街を彷徨うシーンですれ違う、片目が潰れた老婆と、ノアの夢の中に出てくる死体を演じて貰っているんですよ(笑)。

Q:ラッセル・クロウをノアにキャスティングした理由を教えてください

A:映画の中では、奇蹟といえる出来事が起きますよね。観客がそれを、リアリティを持って観ることができるような演技ができる俳優が必要だったんです。クロウは、目の動き、唇の動きひとつで様々な感情を表すことができる俳優で、彼しかいないと思ってオファーしたんです。

Q:エマ・ワトソン演じるイラの役柄について、エマ・ワトソンをキャスティングした理由を教えてください

A:正義と慈悲、善と悪、そういうもの中で登場人物が悩む、エモーショナルな物語にしたかったんです。イラは善を象徴しており、未来への希望でもあります。ノアとイラが対立するような物語にすることで、ドラマを生み出すことができたと思います。
 エマは、(『ハリー・ポッター』シリーズで)世界中で愛されていますが、オーディションをしてみたら、もっと大きな可能性がある女優だということがわかりキャスティングしました。本作では、大人の女性として、今までに見せたことのない、新しい表情で演技をしています。
 同じく今ハリウッドで大人気の若手俳優ローガン・ラーマン(ノアの長男セム役)、ダグラス・ブース(次男ハム役)との共演も、大きな刺激になりました。

Q:実際に建造したという箱舟のシーン、大洪水のシーン、ともに凄い迫力でした。一体どのように撮影したのでしょうか

A:箱舟の建造には6か月かかりました。どのようなデザインにするか長い間悩んだ末に、聖書の記述通りのものにすることを選びました。現実に箱舟を建設し、その中で撮影をすることで、俳優たちもさらなるリアリティを持った演技ができるようになりました。
 大洪水のシーンは、映画史上、どの映画よりも大量の水を使用しています。専用の降水機を制作し、1分間におよそ19キロリットルもの水を使用し撮影しました。エコもこの映画に込めたメッセージの一つです、木材も水も、もちろん全てリサイクルしていますよ。

映画「ノア 約束の舟」公式HP(http://www.noah-movie.jp/
2014年6月13日(金)日本公開/パラマウント配給

原題:NOAH 
監督・製作:ダーレン・アロノフスキー(『ブラック・スワン』『レスラー』)  
脚本:ダーレン・アロノフスキー、アリ・ハンデル 
出演:ラッセル・クロウ、ジェニファー・コネリー、レイ・ウィンストン、エマ・ワトソン、アンソニー・ホプキンス、ローガン・ラーマン、ダグラス・ブース
(c) 2013 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

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