• Twitterでツイートする
  • Facebookでシェアする
  • LINEで友達に教える

高良健吾「今の時代にも響く作品」『多十郎殉愛記』会見

「多十郎殉愛記」
 4月12日(金)公開の「多十郎殉愛記」の記者会見と舞台あいさつが行われ、主演の高良健吾をはじめ、多部未華子、木村了、永瀬正敏、寺島進、中島貞夫監督が登壇した。

 平成最後の“ちゃんばら”時代劇ということで、高良は光沢のある白色の着物、多部は白地に桜柄の着物など、登壇者全員が和装で登場。レッドカーペットならぬ桜をイメージした“桜カーペット”を歩き、桜が活けられたステージで会見が行われた。

 高良は「30代最初の作品が中島監督の作品で始められて幸せに思います」とあいさつ。多部は大勢集まったマスコミを前に「こんなに注目されている作品に紅一点、参加できてうれしいです」と喜びを語った。

 20年ぶりの長編映画で“ちゃんばら”を選んだ理由を聞かれた中島監督は「京都撮影所の伝統である“ちゃんばら”を後世に伝えたい。時代劇をやるなら本格的な“ちゃんばら”をやらないといけないという気持ちで、全身全霊で撮りました。ちゃんばら”は単にアクションではなくてドラマがある、そのドラマとしての“ちゃんばら”を撮りたいと思い、今回撮りました」と語った。

 この時代の人たちをどう思うかという質問に、高良は「撮影に入る前に参考のために当時のことが書かれている本を読んだりするのですが、日本人の精神には元々“自己犠牲”があると思います。何のために命を使うのか…。だからこそ、今の時代にも響く作品なのだと思います」と語った。

 『極道の妻たち』シリーズなど数々の傑作を手掛けた巨匠・中島貞夫監督の作品に出演が決まった時の気持ちを聞かれると、高良は「中島組に入れたということがとてもうれしかったです。30代最初の作品で気合が入っていて、気合が入るとこういう演技になるのかということに気が付きました。この現場での経験が今の僕の俳優としての糧となっています」と。

 多部は「愛のあふれた現場で、スタッフ、役者、現場の全員が“監督のために”と頑張っている現場の雰囲気に感動して心が震え感動しました」、木村は「伝説の中島組の現場ということでとても緊張していたけれど、現場に入るととてもアットホームな現場でした。山の中の撮影シーンでは監督がとても速く歩かれていて、一番元気でした」と撮影の様子を振り返った。

 永瀬は「監督はいつもはニコニコされているのですが、ふとした時、後ろ姿がまさに剣豪でした。そんな中島監督の前で殺陣を披露しなければいけない高良君たちは大変だなと思いました」と語った。

 寺島は「自分は“ちゃんばら”の斬られ役から役者を始めているので、今回、伝説の中島監督組に参加できて本当に光栄でした。今はほとんどがCGの中、中島監督の“ちゃんばら”は全部、実際に撮っていますから!しっかりと“ちゃんばら”を見てほしいです」と本作をアピールした。

 剣術が下手な役を演じた木村は「殺陣の練習をしていたので型が体に染みついていて、あえて下手くそに刀を振るのが難しかった」と苦労を明かし、“維新の三傑”と呼ばれた実在の人物・桂小五郎を演じた永瀬は「監督から『桂さんは逃げ足が速かったんだよね』と言われたので一生懸命走ったら、勢い余ってカットが掛かった後で転んでしまった」と裏話を披露した。

 最強の敵として多十郎の前に立ち塞がる抜刀隊隊長・蔵人を演じた寺島は「京都撮影所のメイク室に「多十郎殉愛記」の台本が置いてあったのでパラパラとみると見廻組隊長の役者名が書かれていなかった。監督が近くにいらしたので、直談判でこの役をやらせてくださいとお願いしたら、本当はこの役は松方弘樹さんにお願いしたかったと。だから松方さんへの追悼の意味を込めて、ここ10年のなかでもとりわけ気合を入れて演じさせていただきました!」とこの映画に懸けた想いを語った。

 高良は、中島監督作品の中で『893愚連隊』が最も印象的だったと明かし、「監督にとってもほぼ初めて撮った作品で、とても尖っていて、映画で時代と戦っているなと感じました」と。また、中島監督の『まむしの兄弟』では主演の菅原文太が好きだったそうで、「撮影現場で監督から間違えて“文ちゃん”と呼ばれることがあって、とても光栄でした」とうれしそうに明かした。

 舞台あいさつでは、おとよと数馬を守るために多十郎が封印していた刀を抜き、命がけで守るという映画の内容にちなみ、登壇者が「わたしが命をかけて守りたいもの」を発表。高良は“睡眠時間”と答え「10代、20代の頃は睡眠時間を削って遊ぶという人がいるけれど、僕は遊ぶ時間を削って眠りたいタイプです。今日も朝が早かったので夜11時には寝ました」と語り、寺島から「早いね!」とツッコまれた。

 多部は“ひみつ”と答え「自分は何でも正直に伝えてしまう人なので、秘密は特に…あれ?秘密はないですね(笑)。人からの秘密は必ず守ります!」と話し、会場を笑わせた。

 木村は“家族”と答え、「これに尽きますね。いつも支えてもらって、お世話になっているので」と。永瀬は「まあこれもある意味、睡眠時間ですね」と高良の回答を真似しつつ、“自由”と発表し、「睡眠時間もですが、表現の自由、モノを作る自由、人を愛する自由など、自由は守っていきたいです」と答えると、すかさず寺島が「一人者だから、いつだって自由じゃないか(笑)!」とまたもや鋭いツッコミを入れ、場内を沸かせた。

 そんな寺島は木村と同じく“家族”と答え、「子供と奥さんとお袋がいるので、これは命かけてでも守っていかなきゃいけないな、と。こう見えて華奢なんですけど、大丈夫、守ります」と力強く語った。

 最後に中島監督が“わが生命”と答え、「命が一番大切です。だから生きるか死ぬかの“ちゃんばら”にはドラマがある。なんのために命を懸けるのか、そういう事を伝えるために今回みたいな“ちゃんばら”映画を撮りました」と語った。

 最後に高良が「多十郎の一振りというのは、大切な人を逃がすため、敵を蹴散らすため、一振り一振りに意味がある。そのすべての意味を中島監督に教わりました。“ちゃんばら”や時代劇はある一定の限られた世代しか観ないものと思われているかもしれませんが、この映画は幅広い世代に楽しんでいただけると思いますし、もっと多くの人に観てほしいと思います。監督が先ほど『くたばる前にもう一本』と仰っていましたが、もう一本、二本とこれからもたくさん撮ってほしいと思います。そのためには多くの人に観てもらわないといけません。渋くてかっこいいので、今日ご覧になる方にはとにかく楽しんでいっていただきたいです!」と観客にメッセージを送った。

「多十郎殉愛記」
4月12日(金)全国ロードショー

出演:高良健吾 多部未華子
木村了 永瀬正敏(特別出演)/寺島進

監督:中島貞夫
脚本:中島貞夫 谷慶子
製作:「多十郎殉愛記」製作委員会
制作:よしもとクリエイティブ・エージェンシー
制作プロダクション:ザフール
制作協力:東映京都撮影所
配給:東映/よしもとクリエイティブ・エージェンシー

公式サイト:http://tajurou.official-movie.com/

©「多十郎殉愛記」製作委員会

  • Twitterでツイートする
  • Facebookでシェアする
  • LINEで友達に教える