窪田正孝「翔太さんの変態ぶりを素直に誰かに伝えて」『東京喰種【S】』大阪プレミア

映画
2019年06月25日

映画「東京喰種 トーキョーグール【S】」 7月19日(金)公開の映画「東京喰種 トーキョーグール【S】」のOSAKAプレミア試写会が行われ、主演の窪田正孝、松田翔太、山本舞香が登壇した。

 公開までは東京・大阪・パリでの3都市でしか試写会を行わないことでも話題の本作。その2回目となる大阪の印象を聞かれると、窪田は「関西の方は壁がない方が多いですよね。物理的な距離も近いというか(笑)、『窪田君やんな!写真撮ってくれる?』と友達かのように話しかけていただいたり、東京では味わえないノリがあります」と笑顔を見せた。

 役作りの話題になると、窪田は「前回は、鈴木伸之君演じる亜門と戦っていたんですが、僕は基本的にボコボコにされていて(笑)。芝居もリアクションが全てで、どれだけ無様にやられるかで相手の強さが分かる。カネキ自身は受け身で、周りの皆が起こす事件や騒動に巻き込まれていく“巻き込まれ型”なので、その受け身さを大切に演じていますね」と。

 そんなカネキと相対する、<グルメ>と呼ばれる史上最悪の喰種・月山を演じた松田は「気持ちよかったですね~!」と満足げ。「窪田君が素直に演じてくれるので、僕がどれだけ変態な役でもやりやすかったです」と語った。

 役作りについては「(カネキを)『喰べたい』という気持ちは、そのままだと理解はしにくいので、『好き』という気持ちに置き換えて、とにかく『結婚したい!』『愛し合いたい!』という極限の愛に持っていくしかないなと思いました」と告白。これには窪田も深くうなずきながら、「バトルアクション映画と言ってはいますが、この映画は大恋愛映画なので!」と熱弁した。

 カネキと共に喫茶店「あんていく」に身を寄せるヒロイン・トーカ役の山本は、スタントなしで挑んだ激しいワイヤーアクションについて「アトラクションみたいな感じで楽しいです!」と余裕の笑みを浮かべながら、「出来上がるまでは想像しながら演じているところも多かったので、完成を見てすごいなと思いました」と手応えを語った。

 映画を観て気に入ったシーンを聞かれると、窪田は月山とマーガレット(マギー)が登場する冒頭のシーンをピックアップ。そのシーンで、月山は喰種のマスクを着用しているが、こちらは映画のオリジナルで原作とはデザインが異なり、松田のアイデアによるところも大きいのだという。そのマスクを着けて、マーガレットが月山に捕まって大変な目に遭うシーンを「大好きです!」と挙げた。

 対する松田は、フルフェイス状態のこだわりのマスク表現について「月山の異常さを表現するときに、マスクの中でどんな恍惚の表情をしているか、皆さんに想像してもらったほうがいいと思いまして。息遣いでも彼の異常さを表現できたらいいと思った。漫画やアニメも見させていただいたんですが、現実に置き換えたときにどうしたらいいのかもすごく考えました」と語った。

 最後に山本は「続編ができるように、皆さんで盛り上げていきましょう!」と。松田は「『松田翔太の変態っぷりがヤバかった』というところなど、体験した感じをそのまま、いろんな人に伝えていただけたら光栄です」と会場を沸かせた。

 窪田は「大恋愛映画と言わせてもらいましたが、人を好きになる形はそれぞれ違うものだったりしても、その大元には愛情があって、それがやっぱり人間という生き物なんだということを、この作品はまざまざと感じさせてくれます。今回はR15指定で、日本だけではなく世界に発信していくプロジェクトとしてやらせていただいています。仲間や家族についても描いているし、近くにいる人への日頃の感謝も気付かせてくれる作品です。映画を観たら、純粋に翔太さんの変態ぶりだったり、舞香ちゃんのかっこいいアクションだったりを、素直に誰かに伝えていただけたら、この作品をやった意味があるんじゃないかと思います」と語った。

『東京喰種 トーキョーグール【S】』
7月19日(金)全国公開

原作:石田スイ「東京喰種トーキョーグール」(集英社ヤングジャンプ コミックス刊)
監督:川崎拓也 平牧和彦
脚本:御笠ノ忠次

出演:窪田正孝 山本舞香 鈴木伸之 小笠原海 白石隼也 木竜麻生 森七菜 桜田ひより 村井國夫/知英 マギー ダンカン 栁俊太郎 坂東巳之助 松田翔太

配給:松竹

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©2019「東京喰種【S】」製作委員会©石田スイ/集英社