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原作者・辻村深月が映画「太陽の坐る場所」を絶賛「“私ここ書いた!!”と思った」

 山梨県内で実施された第10回やまなし映画祭で、直木賞作家、辻村深月の傑作ミステリーを映画化した『太陽の坐る場所』の原作者・辻村と矢崎仁司監督のトークショーが行われた。

『太陽の坐る場所』は山梨放送開局60周年記念で製作された、辻村深月の同名小説を映画化した青春ミステリー。山梨での公開が9月27日と迫ってきたことについて聞かれると、辻村は「早くみんなに観てもらいたいという想いがずっとありました。いよいよ公開が近づいてきてうれしく思います」とあいさつ。矢崎監督は「いつか絶対に映像化するぞ!と思っていた辻村文学に挑めたことが一番うれしかったです」と完成した映画への喜びを語った。

 撮影当時の思いを聞かれると、「人の心の内面を触ってくるような作品が“辻村文学”には多いと思います。この作品は特にそうだと思うので、脚本からすごく時間がかかってしまって。本当に深いです」とまさに映像化までの秘話を告白した矢崎監督。それに対し辻村は、「“辻村文学”と言っていただいたのは矢崎監督が初めてなんです。そんなふうに真摯に向き合ってくれる方にこの作品を映像化していただけたことが何より良かったと思います。心が震えるほどうれしかったんです」と当時の心境を明かした。

 映画は原作とは違うミステリーとして作られていることについて、辻村は「原作は二人の名前を“キョウコ”という表記にしてミスリードを誘っているので、映像にするのはとても難しいと思っていました。でも、映画を観させていただいて、水川(あさみ)さんと木村(文乃)さんが演じるキョウコの間に何があったのか、そこにとても引き込まれていて。私にとっては、大事に大事に育ててきた娘をお嫁に出すような感覚でもあったので、本当にいいお家に嫁がせてもらったなと実感します」と映画を絶賛した。

 最後に、矢崎監督は「誰もが思い出せる記憶のカケラに触れることができる作品。高校生の当時のことを思い出しながら観てくれたら」と観客へメッセージを送り、それに応えるかたちで辻村も「映画の冒頭、原作通りの映像からスタートします。“私ここ書いた!!”とも思ったし、自分の高校時代を観ているようでもありました。きっと、自分の人生の一場面が封じ込められている作品になっていると思うので、ぜひ、楽しんでください」と締めくくった。

『太陽の坐る場所』
10月4日(土)より、有楽町スバル座ほかロードショー
9月27日(土)より、山梨にて先行ロードショー

■ストーリー
笑顔の裏に隠された純粋で残酷な悪意。かつて、学校中の人気を集めた女王「響子」。
彼女の傍には、同じ名前を持つもう一人の「今日子」がいた。
学校中の人気を集め、クラスの女王として君臨していた響子。自分の立場も、好きな人も、友達すらも、欲しいものは何でも手に入ると信じていた完璧な高校時代。彼女の傍には、いつも、同じ名前を持つ同級生の今日子がいた。しかし、完璧だった高校生活も終わりが近づいてきたあの日、ある出来事をきっかけに光と影が逆転する。 そして高校卒業から10年。過去の輝きを失い、地元地方局のアナウンサーとして満たされない毎日を過ごす響子と、彼女とは対照的に、東京に出て誰もが憧れる人気女優として活躍する今日子。そんな2人の元にクラス会の知らせが届く。卒業以来、言葉を交わすことすらなかった2人がそこで再会を果たすとき…初めて語られる10年前の残酷な真実とは?

出演:水川あさみ 木村文乃 三浦貴大 森カンナ 鶴見辰吾
原作:辻村深月(文春文庫刊)
監督:矢崎仁司
脚本:朝西真砂
主題歌:「アメンボ」藤巻亮太
配給:ファントム・フィルム

公式サイト(http://taiyo-movie.jp/

(c)2014「太陽の坐る場所」製作委員会

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