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西川美和監督自身が解説!「夢売るふたり」Blu-ray間もなく発売

3月6日(水)に発売される映画「夢売るふたり」のBlu-rayジャケット(5040円)

 3月6日(水)に発売される映画「夢売るふたり」のBlu-ray&DVDの仕様、特典について、西川美和監督自身から解説が届いた。

 映画「夢売るふたり」は、火事ですべてを失い、再出発のために妻が計画、夫が女をだます結婚詐欺に手を染め始める善良な夫婦に起こったてん末を描いた心と性を揺さぶる衝撃のラブストーリー。松たか子と阿部サダヲの主演で、2012年9月8日に公開された。原案・脚本・監督を務めた西川美和は、「ゆれる」「ディア・ドクター」などで評価される監督で、この作品が3年ぶり4作目の長編になる。

 西川監督は、Blu-ray特装版の封入特典・特典ディスクのうち、まず未公開シーンについて「松さん(里子)と阿部さん(貫也)が中心の3つのシーンを入れています。

 1つ目は、レストランでウエイトリフティング選手のひとみと初めて3人で食事をするシーンの後、ひとりぼっちで帰る帰り道。電車の中で貫也になりすまして、色々な女性とメールでやりとりをするシーンを入れています。メールのテロップにもこだわっていますので注目してください。

 2つ目は、貫也と風俗嬢の紀代がキャッチボールするシーン。2人の自転車のシーンのあと、実は河川敷に行くシーンがありました。その直後ではないけど、二人がベッドでただただ疲れ果てて眠っているというシーンもありましたね(こちらはメイキング映像に収録されています)。

 最後は、里子のフォークリフトのシーン。松さん、免許まで取って頑張ってくれて、現場でもすごく上手で観ていて泣けてくるほどだったんだけど、残念ながら本編で見せられたのはほんの一部。あまりに技術が確かだったので、特典にはじっくり入れています」とコメント。

 いっぽう、メイキング映像「『夢売るふたり』のうちがわ」について、「現場を撮ってくれたディレクターの山内(大堂)さんが、いろいろなところに張り付いてキチンと綺麗に撮ってくださっていたのが本当によかったですね。そして何と言ってもこのメイキングのポイントは、映画本編の編集マンである宮島竜治さんとその助手の菊池智美さんが作っているということです。宮島さんは、ドキュメンタリーの経験もあるし、膨大な素材の中から編集していくセンスにも長けている方。さらにこの現場のことも、映画の作り方というものもよく分かっている人なので、愛着と客観性とを持ってつないでもらえるだろうなと。それから助手の菊池さんは、私が冬編(富山で撮影した、里子のフォークリフトのシーン)を撮っている間、編集作業が休みになっていたときに、彼女が多分半分自分の練習も兼ねてなんでしょうが、この映画の予告編のようなものを作ってくれていたのを見せてもらったことがあったんですが、それがすごく良かったんです。面白いセンスがある人だなあ、と。それで、宮島さんに菊池さんと一緒にメイキング映像の編集をやって貰えないですか?と打診したんです。だから、ある意味このメイキングも本編です!引き受けてくださった宮島さんから『監督のインタビューで構成してみたい』というご提案を頂きましたので、まあ拙いんですけどメイキング映像の中で現場のいろんなことをお話しさせて頂きました。本当にスタッフが素晴らしいからね、その涙ぐましい美しい仕事ぶりをきちんと伝えてもらえればと思っていたんですよ。スタッフの皆さんをこのような形で紹介できるのは、うれしいです。これが今後もシリーズ化できたらいいと思っています!せひご覧ください!」とPR。

 また、色分け字幕などのバリアフリー仕様については、「『夢売るふたり』では、色分け字幕というものを劇場作品では初めて公開時に実施しました。このようなニーズがあるのであればということで、Blu-rayにも収録されることになりました。色分け字幕は、主役と準主役とその他の人たちを分けるという3色で構成された字幕です。矢継ぎ早に出てくる字幕は、色分けされていた方が解釈しやすいのだという、当事者の方たちの意見を受けて試みてみたわけですが、実は今回色分け字幕を作る過程を経ながら、同時に白という色の偉大さを再確認もしたんです。要は白というのは文字通り、色がついてない字なんですよね。何も邪魔をせず、見る人の解釈にすべてを委ねる色。でもこれが何かの色がついた途端に、言葉にも、キャラクターにも、『色』が付いてしまうんです。その文字の色がその人のカラーになるというように。でも、白と黒という色は、そうではない、ありとあらゆる要素を含んでくれています。反対に、赤・青・黄等の色はそれ以外の要素を許さないものを持っていて、そういう意味では色つきを選択することに対して随分迷いました。同じ黄色でも青でも、ものすごい幅があるわけで。キャラクターにあった色、作品の色彩的な世界観を壊さない色にしようとすると、今度は字幕としてなじみすぎて読みづらくなったり。でも、白という字はどんな背景にもなじみ、また、どんな背景にも映えるのです。そこであらためて白の凄さも感じつつも、ともかく一度当節のご要望に答えてやってみようというのもあり、色分け字幕を作ってみました。読みやすくて、かつキャラクターの世界観に沿い、映画の全体の画面の世界観を大きく損なわない色というのをちゃんと選んで、入れているつもりです。今回の取り組みを、今後の作品の参考にしたいと思っています。ただ色分け字幕が収録されるBlu-ray には白一色にも対応できるようにしてお願いしました(※DVDは白のみ)。多色だと逆に気が散る人、白のほうが見やすい人は、一色でも選べるようになっていますので、カラーと白一色を見比べてもらいたいです」と採用するにあたっての葛藤と工夫を告白。

 続いて同じく副音声について、「今回は視覚障害者対応副音声も付いています。副音声は視覚障害者のために作ったものなのですが、何を言葉にするかということに関しては、実際の視覚障害者の方の意見を何度も聞きながら、私も台本を監修させて頂き、言葉を厳選しているつもりです。ガイドになるかどうかは分かりませんが、視覚障害者の方の世界とは何か?ということが、副音声を聞けば分かるかも知れません。私が、目が見えなくても映画というのを解釈する方法があるっていうのを知ったのは、この副音声を作ることに携わってからなので、興味がある方はぜひ、特典も利用してみてください」とコメント。

 映画「夢売るふたり」のBlu-ray&DVDは、2013年3月6日(水)発売。2013年9月30日までの期間限定生産商品・Blu-ray特装版は税込7350円、Blu-ray通常版は税込5040円、DVDは税込3990円。

 また、映画「夢売るふたり」Blu-ray&DVD発売記念イベントが、3月9日(土)、東京・代官山の蔦屋書店で開催される。詳しい情報は以下のとおり。

映画「夢売るふたり」公式サイト(http://yumeuru.asmik-ace.co.jp/)

「夢売るふたり」Blu-ray&DVD
3月6日(水)発売
仕様:特製ジャケット&スリーブ仕様
映像特典:予告編・TVスポット・ショートメイキング
封入特典:特典DVD
<メイキング「夢売るふたり」のうちがわ> 松たか子、阿部サダヲをはじめ、豪華キャスト陣の演じる現場風景を収録
<未公開シーン>
<インタビュー集 市澤夫妻と五人の女たち>ライナーノート 西川監督による書き下ろし原稿を含む、充実のライナーノートを封入
「夢売るふたり」Blu-ray&DVD紹介サイト(http://www.bandaivisual.co.jp/yumeuru/)

「夢売るふたり」Blu-ray&DVD発売記念 西川美和監督・モアリズム トーク&ライブイベント
日時:3月9日(土)
場所:DAIKANYAMA T-SITE 蔦谷書店1号館2階 映像フロア
ゲスト:西川美和監督、モアリズム
イベント参加条件:「夢売るふたり」のBlu-ray&DVDをイベント開催店舗にて予約・購入された方、先着40名対象
イベント詳細(http://tsite.jp/daikanyama/event/001545.html

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