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P・バラカン&吉岡正晴がJBを語る 映画『ジェームス・ブラウン』トークイベント

『ジェームス・ブラウン~最高の魂(ソウル)を持つ男~』トークイベントに登場したピーター・バラカン(右)と音楽評論家の吉岡正晴

 “ファンクの帝王”ジェームス・ブラウンの姿を描いた『ジェームス・ブラウン~最高の魂(ソウル)を持つ男~』の公開を前に、東京・代官山蔦屋書店にて、音楽に造詣の深いピーター・バラカンと音楽評論家の吉岡正晴によるトークイベントが開催された。

 バラカンは、映画の中でもレコーディングの様子が描かれる名曲「「プリーズ・プリーズ・プリーズ Please, Please, Please」のライヴ音源を紹介。吉岡は「当時のキング・レコードの社長のシド・ネーサンはレコーディングを見て『何だこりゃ? 楽曲になってない!“プリーズ”しか言ってない。ダメだこれは』って言うんです。確かに、デモテープのようにサビだけある感じ」と解説。バラカンは「映画の中にも出てくるけど面白い! 確かに当時の概念で言うと曲になってない。それはものすごい画期的なこと」と語った。

 また2人は、JBが音楽的な才能だけでなく、ビジネスマンとしても優れていたと力説。当時「R&B」を聴くのは低所得の黒人が中心で、売り上げはアルバムではなくシングルがほとんどだったが、JBはライヴアルバムのリリースを主張したという。「JBは自分がライヴアルバムを作れば売れると確信していた」(バラカン)、「自分のパフォーマンスに客は熱狂する。No.1ライヴミュージシャンだという自負があった」(吉岡)と説明した。

 吉岡はその“人たらし”ともいうべき側面にも言及し「彼は全米各地のラジオ局のDJの名前を憶えてて、プロモーションで各局を回る時もちゃんと名前で呼んでくれるんです。そういう人心掌握術がすごい!」と明かし、バラカンも「映画を見ても思ったけど、相当なビジネス手腕があった」と同意した。

 JB本人へのインタビュー経験があり、“生”のJBを知る2人は、共に映画でJBを演じたチャドウィック・ボーズマンを大絶賛。バラカンは「JBが憑依してる。JBのしゃべり方や動き方を知ってる人が見たら『気持ち悪い!』と感じるほどそっくり」と語り、吉岡も「南部独特のしゃべり方もそうだし、ダンスもすごいです」と。

 吉岡は、チャドウィック・ボーズマンが本作の前の『42 ~世界を変えた男~』では初の黒人メジャーリーガーのジャッキー・ロビンソンを見事に演じていることに触れ「ロビンソンをやったので、次は自伝じゃない作品をやりたいと思っていたけど、(プロデュースを務めた)ミック・ジャガーらにも説得されて、JB役を引き受けたそうです。ジャッキー・ロビンソンとJBという2人の偉人を演じるというプレッシャーをものともせずにやり遂げたのはすごい!」と称賛を送った。

 2人は日本での劇場公開を前に「本当に素晴らしいのでぜひ見てほしい」と呼びかけた。『ジェームス・ブラウン~最高の魂(ソウル)を持つ男~』は5月30日(土)より公開。

『ジェームス・ブラウン~最高の魂(ソウル)を持つ男~』公式サイト(http://jamesbrown-movie.jp/

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