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齊藤工の移動映画館「cinema bird」福島で開催「10年後、20年後も続けていきたい」

 俳優の齊藤工が発案した「cinema bird(移動映画館)」プロジェクトが7月26日、福島県広野町のふたば未来学園高校で開催された。

 「cinema bird」プロジェクトは、劇場体験をしたことのない子どもたちや劇場のない地域の人たちに映画体験をしてもらい、空間を他人と共有する娯楽を届けることを目的に発足。2014年11月に宮城県石巻市にて1回目が開催され、今回が2回目となる。

 齊藤は「僕は映画館で育ったようなものなんです。記録とか記憶は風のように抜けていってしまうけど、映画館でいろんな主人公と自分を重ねて観てきた物語は、自分の細胞レベルに蓄積されている気がします。今の仕事、映画に愛情が続くのはそんな魔法小屋のおかげだと思います」と語り、「3.11後に映画館を調べたら福島県ほかの劇場数が減っていたんですね。その時から劇場体験のエンターテイメントでなにかできないかと試行錯誤していたのですが、映画の出前が僕らしいかなと思い始めました」と「cinema bird」発案のきっかけを語った。

 今回上映した映画は齊藤がセレクトした3本。齊藤監修のショートフィルム『オールフォーシネマ』に続いて、1本目は齊藤が日本語ナレーションを務めたBBCアース製作のネイチャードキュメンタリー『小さな世界はワンダーランド』を上映。約300人の親子が集まり、子供たちが自由に動き回るのを見た齊藤は「この景色が見たかったんです」と笑顔。実は準備段階ではパイプ椅子を並べていたが、「映画上映というよりお祭りを届けに来た感じなので、自由に動き回って観てほしかった」という理由から、床に直に座って観られるように夜遅くに撤去したのだという。

 続いてシンガーソングライター・MOGMOSのライブが行われ、この日のために書きあげたという曲「さらば友よ」など4曲を演奏し、会場を盛り上げた。

 第2部は若干17歳にして監督・脚本・編集を手掛ける松本花奈と7月にメジャーデビューしたばかりの同じく17歳のシンガーソングライター井上苑子が登壇。齊藤は「来月34歳になるんですが、ふたりの年齢を足したら僕ですか…」とため息をつき、「周囲の監督たちが『すごい才能だ』と松本さんのことを言っていて、作品を取り寄せて驚愕しました」と若い才能を絶賛。その後、松本監督による井上の「大切な君へ」のPVを上映。続いて井上のライブが行われ、「夢」「大切な君へ」の2曲を披露した。

 そして、2本目に『セッション』、ラスト3本目には『フラッシュバックメモリーズ』を上映。齊藤は「今回選んだ3作品はどれも苦悩や困難に立ち向かい、乗り越える姿が描かれています」と語り、「このプロジェクトを慈善事業とは思っておらず、地域の方々とタッグを組んでお祭りを開催していくという形にしたい。鳥が自由に羽ばたいて好きなところにとまるように、素敵な作品を届けたい。また来年も来てほしいなと思ってもらえたらうれしいです。この出会いをとても大切に、1回だけでなく10年後、20年後も続けていきたい」と次回開催に向けた熱い思いを語った。

cinema bird Facebook(https://www.facebook.com/cinemabird

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