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「小百合さんは僕の“初めての人”」二宮和也が吉永小百合との仲良し親子エピソードを披露

 映画「母と暮せば」のクランクアップ会見が行われ、監督の山田洋次とキャストの吉永小百合、二宮和也、黒木華、浅野忠信が出席した。

 本作は山田監督が「父と暮せば」を書いた作家・井上ひさしに捧げるために製作した作品。戦後まもない1948年。長崎で助産師として暮らす吉永演じる伸子の元に、3年前に原爆で亡くしたはずの息子・浩二(二宮)がひょっこり現れ、母子で語り合うという山田監督初のファンタジー作品だ。

 山田監督は「亡霊になって現れた息子と母の対話というものが即座に思い浮かび、それこそが僕が作りたい映画だなと思って。そして、今年作れば終戦70年の節目に間に合うなと、どこか巡り合わせのようなものを感じました。僕の映画の中で最も大事なものになる気がします」と。二宮は「あらためて長崎の原爆に関して勉強する機会を頂き、それを体現することができました。自分がどう考えたか、感じたかというのは、役を通して映画に置いてきたつもりです。ぜひ何度も見ていただいて、感じていただければと思います」とクランクアップ後の感想を語った。

 いっぽう、山田作品5度目の出演となる吉永は「今回が一番、監督の情熱を感じました。怖いほどというか、鬼気迫るような。1カット1カット、心からの演出をなさっていました。ただ、私がそれに応えられず落ち込むときもあって。そんなとき、息子役の二宮さんが軽やかに演技をしてくださって、それに助けられました」と。それに対して二宮は「撮影前日に緊張したのを覚えています。現場の空気が独特だなと感じました。監督に紙とペンを渡されて、『じゃあ自分の名前を書いてごらん』と言われているような感覚に陥りました。自分が生きてきた32年間の経験が邪魔をして『あれ?二宮和也ってこれで当たってるよな?』と混乱してしまい、『これじゃダメだ!』と書きなぐるように全力で初日に挑んだのが印象的です」と、初出演となる山田作品で感じた印象を独特な言い回しで明かした。

 山田監督は、そんな二宮が袴姿で寮歌を歌うシーンについて、「とても素敵な声で歌うので、もうちょっと長く歌ってもらえばよかったなと。当時、僕たちはあんなに美しい声で歌ってないけど、ちゃんと歌えばあんなにいい歌なんだなと思いながら撮影した素敵なシーンでした」と語ると、二宮は「監督に付きっきりで歌い方やそのときの感情を指導していただきましたよね」と山田監督と目を合わせながら振り返った。

 本作で親子役を演じ、以前会見で互いをファーストネームで呼び合うなど仲睦まじい様子を見せた吉永と二宮。クランクアップ後の2人の関係について質問が飛ぶと、「身内にも“かずなりさん”と言われたことがないのでちょっとドキドキしちゃう。僕の初めての人ですよ。“かずや”とよく読み間違えられるので現場では諦めているところがあるんですが、小百合さんが毎日“かずなりさん”と呼んで僕の名前の広報活動をしてくれた。本当に母親のような接し方をしていただきました」と二宮。一方の吉永は「どのようにお呼びしたらいいか分からなかったときに、二宮さんが『小百合さん』と呼んでくださったのがとてもうれしくて。それからグッと距離が縮まりました。撮影中、二宮さんに本当のお母様より私といる時間の方が長いと言っていただいたんです。撮影が終わった後もテレビで二宮さんが危険なことをしているシーンを見ると、『大丈夫かしら、うちの息子』と思ったりしております」とほほ笑ましいエピソードを明かした。

 また、ステージには先日、山田監督と吉永が長崎で平和を祈るメッセージを書いたというランタンと、大きな折り鶴が登場。折り鶴には「核のない世界を祈って」(吉永)、「笑ってみんなで明日を迎える」(二宮)、「幸せに暮らせる毎日を」(黒木)、「喜びをありがとう」(浅野)、「反核」(山田)という登壇者たちの直筆メッセージが書き込まれた。

 映画「母と暮せば」は12月12日全国ロードショー。

「母と暮らせば」公式サイト:http://hahatokuraseba.jp/

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