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舞台『盲導犬』『唐版 滝の白糸』会見が蜷川幸雄の独壇場に!?

(前列左から)大空祐飛、蜷川幸雄、唐十郎、宮沢りえ。(後列左から)窪田正孝、平幹二朗、古田新太、小出恵介

 作家・唐十郎の代表作『盲導犬』『唐版 滝の白糸』の2作品が蜷川幸雄の演出で、7月よりBunkamuraシアターコクーンほかで上演される。両作の合同製作発表に『盲導犬』に出演する古田新太、宮沢りえ、小出恵介、『唐版 滝の白糸』からは大空祐飛、窪田正孝、平幹二朗、そして蜷川がそろって登場。多くの報道陣が詰め掛けた会場で、蜷川らしい奔放な発言が笑いをさらった。

 『盲導犬』について蜷川は「この前の木村拓哉君が出たときは、木村君は別として戯曲を理解する人が少なかったし、僕もそれをうまく演出できなかった」と1989年の再演当時を振り返り、「今回は近年の仕事の積み重ねで信頼できる3人がいるので、台本を読んでると勝手に役者の声が聞こえてくるくらい待ち遠しい」と期待感をにじませた。

 また、『唐版 滝の白糸』で宝塚歌劇団退団後初の舞台出演となる大空について「僕はあまり宝塚を観ないので分からなかったけど、宝塚ファンの家族から“いいわよ”DVDを渡されまして。宝塚もいい宝塚と悪い宝塚がいて…」と勢いは止まらず、報道陣からも笑いが。「真摯ないい女優さんなので一緒に仕事ができることを喜んでいます」という蜷川に、大空も「いい宝塚かどうか分かりませんが(笑)、ストレートプレイも女性を演じるのも初めてなので、蜷川さんの舞台に懸ける情熱に体当たりで飛び込んでいきたいです」と応じた。

 登壇者で唯一、“唐戯曲の蜷川演出”への出演経験がある宮沢は「台本を読んだときは言葉の飛躍についていけませんが、稽古を重ねていくうちに衝撃が走るようにハテナマークが取れていく。毎日発見があるのでやめられなくなる」とその世界観を評した。

 また古田も「叙情というかセンチメンタルが、ポエムではなくちゃんと会話劇としてある。唐さんのドーンとした脅かしを蜷川さんがさらに輪をかけて脅かしにかかってくるから、こんなに楽しい作品はないですよね」とニヤリ。

 そして近年、舞台での活躍も顕著な小出は「台本を読んだときに“どうやってやるんだろう”と途方に暮れるくらいでしたが、安心して壊れていって、安心して解放できる場なんじゃないかと思います」と語り、窪田は「蜷川さんに“唐さんのせりふは言葉遊びだから、詩だと思って頭で考えないで身体で反応していれば流れに乗れるから”と言っていただきました。精いっぱいぶつかっていきたい」と意気込んだ。

 蜷川作品への出演も多い平は、「新劇育ちだった僕にとってはキラキラしてまぶしくてどこか恐ろしかった唐さんの世界に飛び込んで、唐さんの言葉の魔力を頼りに、言葉で唐戯曲の世界を飛んでみたいと思います」と語った。

 2作はともに1970年代前半に唐十郎が蜷川幸雄へ書き下ろしたもの。唐戯曲の叙情性とスペクタクルな演出で評判となった伝説の舞台の復活に、早くも期待が高まっている。

『盲導犬 ―澁澤龍彦「犬狼都市」より―』
2013年7月6日(土)~28日(日)
会場:東京・Bunkamuraシアターコクーン
2013年8月3日(土)~11日(日)
会場:大阪・シアターBRAVA!
作:唐十郎 演出:蜷川幸雄
出演:古田新太、宮沢りえ、小出恵介 ほか

『唐版 滝の白糸』
2013年10月8日(火)~29日(火)
会場:東京・Bunkamuraシアターコクーン
2013年11月
会場:大阪・シアターBRAVA!
作:唐十郎 演出:蜷川幸雄
出演:大空祐飛、窪田正孝、平幹二朗 ほか

Bunkamura HP(http://www.bunkamura.co.jp/)

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