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加瀬亮が“ロックでパンクな”伝説の映画監督を演じる

試写会に登壇したキャストの面々と監督(左から濱田岳、田中裕子、加瀬亮、ユースケ・サンタマリア、原恵一)

「二十四の瞳」などの傑作で盟友・黒澤明と共に日本映画界を彩った巨匠、木下惠介。昨年生誕100年を経て再評価の機運が高まる節目のこの時に、戦中の木下惠介と家族を描いた映画「はじまりのみち」が製作され、5月23日(木)、丸の内ピカデリー2にて試写会が行われた。

 監督を務めた原恵一は「“泣ける”クレヨンしんちゃん」として一躍脚光を浴びた「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」などで知られるアニメーション映画監督で、今回初めて実写映画を手掛ける。

 物語は戦中、木下が脳溢血で倒れた母・たまをリヤカーに乗せて、兄・敏三と“便利屋”の男と共に山を越え疎開した実話を基にして描かれる。

 主人公・木下惠介を演じた加瀬亮は、母親役を演じ、自身も尊敬する田中裕子との共演について「楽、というと語弊があるかもしれないが、向かい合って芝居をすると自然と役柄に気持ちが入る方」と印象を語り、田中はゆったりとたおやかな口調で「終始リヤカーに横になっていて、体を動かさなくていいし、せりふは少ないし…いい役でした」と語り、場内の笑いを誘った。

 惠介の兄・敏三を演じたユースケ・サンタマリアは、終始おどけた調子で話して場を盛り上げたが、「兄弟そろってはにかみ屋さん」「お兄ちゃんはいろんな場面で細やかに心を砕いてくれて、退屈しなかった」と田中から冷静にムードメイカーとしてのあり方を評され、気恥ずかしそうな表情を浮かべた。

 兄弟と共にリヤカーを引いて山を越えた“便利屋”役は、映画、ドラマにひっぱりだこの人気俳優・濱田岳が務めた。濱田はかねてより原監督のアニメ作品のファンであったと語り、「僕が演じたのは異常に身体能力の高いキャラクター。演じているうちにもしかして“便利屋”は河童なんじゃないかと思えてきて、撮影の終盤は河童のつもりで演じました」と、原の過去の作品「河童のクゥと夏休み」になぞらえて話した。

 原は「木下監督は単に叙情的な作品を遺した映画監督として知られているが、その本質はロックでパンクな人物。この映画を通して、木下惠介の見方を変えることができたら」と意気込みを語った。

「はじまりのみち」は6月1日(土)から全国松竹系にてロードショー。

「はじまりのみち」公式サイト(http://www.shochiku.co.jp/kinoshita/hajimarinomichi/)

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