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間宮夕貴「夢のよう」永岡佑「ケモノが交わる映画」塩田明彦監督の新ロマンポルノ『風に濡れた女』初日舞台挨拶

『風に濡れた女』初日舞台挨拶 塩田明彦監督がロマンポルノに挑んだ最新作『風に濡れた女』の初日舞台挨拶が行われ、主演・間宮夕貴、永岡佑、塩田監督が登壇した。

 本作は、歴史ある第69回ロカルノ国際映画祭のコンペティション部門へ招待され、<若手審査員賞>を受賞。ロマンポルノ作品として国際映画祭のメインコンペへ招待されたのは本作が初で、ロカルノを皮切りに、エトランジュ映画祭や、アジア最大級の映画祭である釜山国際映画祭など、現在12か国、16の映画祭に招待されている。

 純白のワンピースで舞台挨拶に登場した主演の間宮は、「上京して初めてアルバイトをしたのが、ここ新宿武蔵野館の上にある飲食店です。そのときは何年後かにこの場所で舞台挨拶をするときがくるとは思いませんでした。夢のようです」と感激した様子で挨拶。

 ロカルノ国際映画祭での反響を聞かれると、「永岡(佑)さんと、塩田監督と3人で参加し、レッドカーペットを歩きました。フォトコールで、3ショットでの写真撮影のあと私だけ残されて引き続き写真を撮られました。監督と永岡さんが待たされている間ずっと渋い顔をしていたので、気まずかったです(笑)」と話し、永岡は「僕は、レッドカーペットの色をかみしめました(苦笑)」と。

 塩田監督は「ロカルノでは僕たち3人ともかなり人気者で、上映後も拍手喝さいの大盛況でした。ロカルノの街を歩いていても多くの人に声をかけられ、ある日、90歳ぐらいの腰の曲がったご老人が、僕を見た瞬間に、腰がのびて背筋が真っすぐになり、『スーパーマン!!』と親指を立て、僕を指さして、興奮して声をかけられたことがありました。それほど今回の作品がセンセーショナルだったようです」というエピソードを披露した。

 本作は、12月22日より香港での公開が決定。塩田は「ありがたいことです。ご覧になった方は分かると思うのですが、この作品はアクションシーンが多いのですが、実は撮りながら香港映画の影響を受けているなと考えていたんです。それを香港の方が見てくれたときにどう感じるのか反応が楽しみです」と喜びを語った。

 また、本作を一文字で表すと?という問いに対して間宮は「<獣>です。私が演じた汐里は、獣の化身のような役柄なので。常に狩りをしている雰囲気を醸し出していて、まさに獣系女子ですね」と。塩田監督は「僕は<闘>です。汐里と高介がいつも闘っている映画なので」と語った。

 永岡は「僕は狡猾の<狡(こう)>です。高介を演じるうえで、どうしたら滑稽に見えるかなと考えたときに<狡さ(ずるさ)>を隠してかっこつけるのが一番かっこ悪く滑稽に見えるなと考えて演じていたので。あと<狡>はケモノが交わる映画だから…」と、うまくまとめ、塩田監督からは「ずるい!」とツッコまれた。

 最後は永岡から「本日、12月17日は僕たち塩田組にとって記念すべき日となりました。今日は何の日なんだろうと思って調べてみたら<飛行機の日>だそうです。ロマンポルノ航空・塩田便が、今日出発しましたが、少しでも高く飛ぶようにぜひ応援してください」と締めくくった。

<ストーリー>
かつて劇作家として知られた柏木高介(永岡佑)は、今では世捨て人のような暮らしを送っている。ある日の昼下がり、港でたたずむ高介の目の前を、自転車に乗った女が通りすぎ海に突っ込んだ。全身を濡らして陸にはい上がって来た女は、おもむろに上着を脱ぎ「今晩泊めてもらえない?」と話しかけてくる。
その不思議な女は、汐里(間宮夕貴)。高介は何も見なかったふうを装い、拾ったアンティークの椅子を乗せたリアカーを引いてその場を去ろうとするが、汐里は野良犬のようにまとわりつき追いかけてくる。高介に泊める気がないことを理解した汐里は、「アンタは私にロックオンされたんだ。逃げられると思うなよ」と捨てゼリフを残し去っていった。
翌日、高介がコーヒー豆を買いに寄ったいきつけのカフェで、ウェイトレスとして働く汐里と出くわす。奇妙な出会いをしたばかりにも関わらず、懐かしそうに近寄ってきた汐里は、カフェの店長(テイ龍進)を体でてなずけ、店長の別居している妻の洋服を着て平然と働いていた…。
そんな中、かつての劇団仲間で高介の女だった演出家・響子(鈴木美智子)が、巡業の途中、劇作家としての高介の熱烈なファンだという新人助手・夕子(中谷仁美)と、新しい劇団員たちを引き連れてやってきた。高介が、自分の書いた戯曲を目の前で披露され興味なさげに眺める傍ら、響子は、汐里に芝居に参加しないかと持ちかける。ヒートアップした汐里が、響子を押し倒したことから、まるで堰を切ったように、この大自然に集まった男と女たちの欲望の渦が広がり始める―

『風に濡れた女』
新宿武蔵野館ほか公開中

出演:
間宮夕貴 永岡佑
テイ龍進 鈴木美智子 中谷仁美 加藤貴宏
赤木悠真 谷戸亮太 池村匡紀 前田峻輔 大西輝卓

監督・脚本:塩田明彦

2016/日本/78分/5.1ch/ビスタ/カラー/デジタル/R18+

映画『ロマンポルノ・リブート・プロジェクト』公式サイト:http://www.nikkatsu-romanporno.com/reboot/

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