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宮沢りえ体当たりで熱演!「全身アングラに染まります」

 唐十郎作、蜷川幸夫演出の舞台「盲導犬」のフォトコールが開かれ、報道陣向けに作品の一部が上演、その後の会見に蜷川幸雄、古田新太、宮沢りえ、小出恵介が登場した。

 本作は73年に初演、89年に再演を経ており、今回が3度目の上演。初演当時の社会情勢を色濃く反映しダイナミックでド派手な実験的舞台表現を用いた、いわゆる「アングラ」演劇スタイルの作品だ。劇中には何頭もの犬が登場したり、宮沢が唐突に下着を脱ぐ演出があったりと、登場人物の会話劇で進行していく近年の演劇によく見られる演出とは全く別物の、見る者の想像力に多くを委ねた内容。

 上演後の会見で蜷川は「70年代の初頭の演劇には、詩的な言語と一緒にいろいろな仕掛けがあり、それがお客さんをびっくりさせていた、そういう魅力があった。そういう意味では今の若い方の作品より派手な演劇が見られると思います」と作品の魅力を語った。

 また、意気込みを聞かれ古田は「『不服従』がテーマですが、テーマに恥じないように(脚本に)『服従』していこうと思う。頂いたせりふを大切に、お客さんに届けたい」、宮沢は「私自身とても憧れている60~70年代のアンダーグラウンドの世界にどっぷり浸かりたい。明日から全身アングラに染まります」とそれぞれコメント。

 そして稽古中、蜷川に怒られ続けているという小出は「古田さんに『とりあえずお前は“良”を取れ』と言われているので…取りにいきます!」と答えると、「今のところまだ“可”です」(古田)「さっきも駄目なところがまだ直ってなかったです」(蜷川)と総攻撃を受け、「それぞれ言うことが違うんですよ!… 頑張ります(笑)」と苦笑いを浮かべた。

「何分かに一回驚くべきところが出てくる。短い時間にいろんなものがぎゅっと詰まっていて楽しいと思う」(蜷川)、「懐かしく見る方もいると思いますが、今の若造、若いお芝居が好きな人たちにも、60年代、70年代の演劇のすごさを体感してもらいたい」(古田)、「古田さんに『日本最後のアングラ女優』とお褒めの言葉を頂いたので、恥じないように狂気と愛と切なさをはき出したい」(宮沢)とそれぞれ語り、濃密な会見は幕を閉じた。

 舞台「盲導犬」はBunkamuraシアターコクーンで上演中。

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