北川悦吏子初監督「ハルフウェイ」で、北乃きい&岡田将生が初々しい恋を
2008年12月9日(火) 23時28分
ドラマ『ロングバケーション』(フジテレビ系)、『ビューティフルライフ』(TBS系)など数々の大ヒットドラマを送り出してきた脚本家・北川悦吏子の初監督作品「ハルフウェイ」の完成披露試写会が9日、東京・TFMホールで行われた。舞台あいさつに北川監督をはじめ、主演の北乃きい、岡田将生、プロデューサーを務めた岩井俊二、小林武史、さらに主題歌を歌うSalyuが出席した。

映画「ハルフウェイ」は、卒業を前にゆれる高校生のせつない恋を描く。初監督を務めた北川は「つなぎ目のない映画だと自分で思っていて、主演の2人の10代である彼らの言葉、気持ち、動作が映画の中で息づいている。台本はあったのですが、セリフという部分がいっさいなく、自分の言葉として沸きあがってくるものでお芝居をしてもらった。そのことによってみずみずしくて、ドラマじゃない、映画じゃない何ともいえない独特なものに仕上がったと思っています」とコメント。

撮影中のエピソードを聞かれ「どこでカットかけていいか、わからなかった。カットをかけても、主演の2人がお芝居を終わらせなくて、(アドリブでの)芝居がすごい迫力もあって感動した」という北川に対し、岡田は「カットっていう声が聞こえなくて、ずっと待ってたんですがカメラがまわってるんでやり続けました」と笑顔で答えた。

北乃は「(アドリブは)作ってたわけじゃなく、思った言葉を言ったら(岡田が)思ったように返してくださるので、それが続いてお話になるっていう感じで。自分から始めて、終わりも自分で作らなくちゃいけないので、アドリブは深くて難しいなと思いました。アドリブをやってほしいっていうことや変なプレッシャーもなかった。おもしろくしなくちゃって感じではなく、自分たちの好きなようにしたらカメラマンさんやスタッフの方、共演者の方がついてきてくださって助かりました」と、キャスト、スタッフが息の合った撮影現場を振り返った。

岡田が「僕の役は受け止める感じなので、アドリブでどうしたらいいのか戸惑ったんですけど。北川さんにどうしたらいいんですかって相談したら、かっこよくいてくださいって言われさらに戸惑ってました」と話すと、北川が「戸惑う感じが役どころと合っていたのでよかったです」と絶賛し、「本当ですか、あーよかった」と岡田は安心した様子。

岩井は「足掛け5年ぐらいで、ゆっくりゆっくり形を作った。撮影は北海道で、半月くらいで駆け抜けるようだった。1カット1カット大切にほとんどカメラは回しっぱなしのなかで、ずっとお芝居をしてて、ドキュメントを撮っているようだった。見ていてすごい感動した」と振り返った。そして、「北川さんは、好奇心が旺盛で非常に細かい部分まで、これってどのようにしてこうなってるのという質問をされたり、この映画は自分が作りたいんだっていう意志がすごく高い部分にあったと思います。みんながそれに巻き込まれて撮らざるをえないっていう感じでしたが、これはすごい大事なことで、『ハルフウェイ』の監督としては、満点じゃないですか」と監督・北川の印象を語った。

「決して単純でない10代の心模様が鮮明に映し出されていて感動した。主題歌には、不器用ながらも純粋なパッションを込めた」というSalyuが、小林武史と一緒にバラードソング「HALFWAY」を熱唱し、心に響くのびのびとした歌声を披露。最後に北川が「素敵な曲で感動しました。この曲に負けないくらい自然でいい映画になっていますので、今日は楽しんでいってください。よろしくお願いします」とPRし、イベントを締めくくった。

“この恋は、きっと永遠”─そう信じて、ひたむきに恋して、懸命に相手と向き合い、相手を思うがゆえに心が傷つく。そんな誰もが経験する初々しい恋の物語。ヒロイン・ヒロを北乃きいが、その恋人シュウを岡田将生が演じ、ピュアでせつない想いを表現している。その他、溝端淳平や仲里依紗、成宮寛貴、白石美帆、大沢たかおなど豪華俳優陣で送る。さらに、映画「スワロウテイル」などで多くのファンをもつ岩井俊二が、北川をサポートする形でプロデューサーとして参加。また、Mr.Childrenやレミオロメンら多くの人気アーティストのプロデューサーとして知られる小林武史も音楽監督としてたずさわる。

映画「ハルフウェイ」は2009年2月よりヒューマントラストシネマ、シネカノン有楽町2丁目、新宿バルト9ほかにて全国公開。
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