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三森すずこ×重松花鳥インタビュー『デジモンアドベンチャー tri. 第4章「喪失」』

三森すずこ×重松花鳥インタビュー『デジモンアドベンチャー tri. 第4章「喪失」』

『デジモンアドベンチャー』テレビ放送開始から15周年を記念して、シリーズ最新作であり、初代『デジモンアドベンチャー』の続編となる新シリーズ『デジモンアドベンチャー tri.』(全6章)の第4章「喪失」が2月25日(土)より劇場上映。第4章で物語の中心となる武之内空役の三森すずこさん、ピヨモン役の重松花鳥さんにインタビュー。サブタイトルになっている「喪失」と向き合った苦悩や、見どころを語ってもらいました。

三森すずこ×重松花鳥インタビュー

◆まず『デジモン』が復活することを知ったときの感想を教えてください。

重松:私にこのお話が来る前に、『デジモン』が復活するということを周りの人が知って、私が何も知らない状態で「おめでとうございます!」って言われて、「え?」って(笑)。そのときは、私にオファーがあるか分からないけど、作品が復活したのはうれしいなって思いました。その後、だいぶ経ってからマネージャーから連絡があって。「ピヨモンはあんただよ!」って。それを聞いたときに、またピヨモンを演じられるんだって涙が出ました。

ピヨモンは、新人のころに初めてオーディションで頂いた役なんです。それがシリーズになって。その後、選んでそうしていたわけではないんですけど、ずっとアニメーションの世界から離れてナレーターとして活動していて、いつの間にかアニメーションの世界を離れてから10何年かたっていて。
そして思い出の役をもう一回やらせていただくということになったんですが、常に私の中にピヨモンっていう存在はいましたね。

◆三森さんは“選ばれし子どもたち”に選ばれたときはどう思われましたか?

三森:私はデジモン世代より1歳か2歳上の世代で、子どものころは“デジモン見てなかったチーム”なんです。

重松:チーム(笑)。

三森:(笑)。“見てたチーム”がけっこう多い現場の中で、むっちゃん(田村睦心=泉光子郎役)は私と同世代なんですけど、男兄弟がいたからか“見てたチーム”で。私は姉妹しかいなかったので触れていなかったんですけど、周りの子たちのデジモン熱を感じながら大人になってきたので、『デジモン』が復活すると聞いて「ということはオーディション受けられるのかな」ってワクワクしました。
それで、実際にオーディションがあることを知って。空役で合格をいただいて、うれしいけど、空、私できるかなあ、大丈夫かなあって。お姉さんっぽい、母性あふれる空ちゃんが自分に務まるかっていう不安とドキドキがあったんです。
でも『デジモン』の世界の一員に加われるっていうのは夢のようで、とってもテンションが上がって、早く情報解禁になってみんなに自慢したい!って思いました。

重松:決まってから解禁までがほんっとに長くて(笑)。

三森:長かったですよね。早く言いたい!って(笑)。周りのデジモン好きだった友達に早く言いたくてしょうがなかったです。

◆三森さんは空を演じる上で意識していることはありますか?

三森:“みんなの頼れるお姉さん”っていう感じのお芝居をしたいんですけど、お姉さんすぎてもそれはそれで高校生感が出ないかなって思って。お姉さんになりきれないお姉さん、ちょっとまだ成長途中みたいな感じが出せたらなって思っています。

◆子ども時代の空を演じていた水谷優子さんの演技を参考にされた部分はありますか?

三森:前のシリーズを見させていただいて、そのころから水谷さんが演じる空ってすごくお姉さんで、今私が演じている空よりもお姉さんっぽいんじゃないかって思って。

重松:うんうん。

三森:そこから成長させるとなると…って難しかったんですけど、逆に子どものころから大人っぽい子って意外とずっとそのままのこともあるし、そっちでいこうって。水谷さんの話し方を聞いたりして、私もこんな感じで包み込むようなお芝居ができたらいいなと思いながらやっています。

三森すずこ×重松花鳥インタビュー

◆お2人が初めてアフレコで声を合わせたときはいかがでしたか?

重松:私は会う前から三森さんを知っていたというか、作品を見たり、私の教え子が三森さんが主役のアニメの相手役でデビューしたりとかで、勝手にすごく知ってるというか、会う前から好きっていうか(笑)。誕生日が偶然同じなんですけど、実物に会う前から“これはきっと運命なんだ”っていうくらいの気持ちだったんです。
実際にやっと会えたときに、本当に久しぶりに空と再会したみたいな“会えた!”っていうものすごいテンションで入っていってしまって、きっとびっくりしたと思います(笑)。

三森:あははは(笑)。

重松:だからLOVEな感じです(笑)。

三森:すごく伝わってきました(笑)。私もお会いするまでは、ピヨモンを通した花鳥さんしか知らなかったんですが、そのピヨモンはすごく空のことが大好きで、すごく愛にあふれている子じゃないですか。それで、実際に花鳥さんにお会いしたら、ピヨモンそのままの花鳥さんがいらっしゃって。
初めてのアフレコのときはすごく緊張していたんですけど、花鳥さんが「私は空の隣に座ろ~」って隣に座ってくださったんです。「空」って呼ばれた瞬間に「私が空なんだ!」って魔法をかけてもらったみたいな感じがありました。

重松:私の中では、優子さんとやっているときには、ずっと隣に座れなかったな…っていうのがあって。いつも近くにはいたんですけど、並び順が何となく決まっていたり、スタジオの形だったりで隣に座ったことがなくて。それで15周年のドラマCDのときに初めて優子さんの隣に座って。「これだ~空の隣だよね~」っていう思いがあったので、新しいシリーズが始まって、みもりんが来るってなったときに、絶対に隣に座るんだって。誰かがいても座らせてもらおうってちょっと突進しました(笑)。

全員:爆笑

三森:すごいうれしかったです。

◆重松さんは久しぶりにピヨモンを演じたときはすぐ役に戻れましたか?

重松:戻れないですよ~。そもそもオーディションで選んでいただいてやっていたときって、役作りとか難しいことは全然考えていなくって。本当にそのまんま一生懸命“空が好き”っていうそれだけで。どういうふうに演じたんですか?って聞かれるんですけど、「一生懸命やりました!」って(笑)。
こういうかわいい役を演じる機会がなかったので、これは選んでいただいたんだから、きっとこのままで大丈夫なんだって思いでやっていたので。
全然違う仕事をしているときも「ピヨモンやって!」って言われることがけっこうあるんです(笑)。若いころにやった役だから、こんな感じ?って声まねでやろうとすると、「えー?」とか「似てない!」とか言われて。
だから、今回の『tri.』の台本を頂いて困ったなって。練習をしても、やっぱりどうなのかな?っていうのがあったんです。
それで、空に会ってアフレコってなったときに、絵を見ながら一生懸命な気持ちを思い出したら、こうかなっていうのが出て。大丈夫かな?って不安はあったんですけど、第1章の試写を見て、あ、ピヨモンかもって思えました。そのときにやっぱり本人でも声まねじゃだめなんだなって。その気持ちでしゃべる、せりふの中で相手に思いをかけるっていうときにピヨモンになるんだなって、第1章のときに感じました。それ以降は“もう大丈夫”っていう思いがあるので、スっと役に入れましたね。

◆三森さんは長く続くシリーズへの参加にプレッシャーはありませんでしたか?

三森:ありましたね。ファンの方もたくさんいらっしゃいますし、子どものころに見ていた方は相当思い入れも強いと思うし。「これは空じゃない」ってきっと言われるだろうっていうのは想定しつつ、でもビクビクしてたらいいお芝居ができないと思って、やるっきゃないって。プレッシャーは感じつつも、アフレコの日が近づいてきたら吹っ切れましたね。

◆イベントなどもありましたが、ファンと触れ合ってみていかがでしたか?

三森:私のちょっと下くらいの世代の人たちが、子どものころの夢をそのまま背負ってイベントに遊びにきてくれて、何だかすごい温かい世界だなって思いましたね。

重松:熱がすごいよね。

三森:すごいですよね。

重松:私は普段あまり人前に出ることがないんです。一人ぼっちでブースにこもって仕事をしてるので(笑)。
そもそも大勢とご一緒することが少ないんですけど、イベントに初めて出たときに、「キャー!」って言われるんですよ。そういうキャラじゃないでしょって(笑)。
声優がっていうのじゃなくて、そのキャラクターに対しての愛で「アグモンだ!」とか「空だ!」「ピヨモンだ!」っていうので「ワー!」っと盛り上がってくれるんです。

◆第3章での大きな展開を受けての第4章ですが、最初に台本を読んだときはいかがでしたか?

重松:脚本家の方にイベントの後にお会いしたときに「第4章はいっぱいしゃべりますよ~。空と絡みますよ~」って言われて、うれしい!どんなだろうって思っていたんですが、台本をもらって「うそでしょ!」っていうのが第一印象で。読み進めていくうちに、「なんで?」「どうして?」って。なかなか読み終わらなかったです。
空とピヨモンの関係では、テレビシリーズのときに空には大きな悩みがあって、それを乗り越えてピヨモンが進化したというところがあるので、ピヨモンのほうに問題はまったくないと。何か悩むとしたら、やっぱり人のことばっかり考えてしまう空をピヨモンがどう支えるのかという、きっとそっちだろうって。空が悩んでいくんだろうって思っていたら、原因は私!?って。
空の「どうして分かってくれないの」っていうせりふがありますけど、このせりふを言わせたのがピヨモンだっていうのが本当に耐えられなくて。最初に台本を読んだときに、そのせりふから先に読み進めなかったんです。

三森:第3章まではピヨモンと空は平穏だったというか、すごく絆もしっかりあって、ピヨモンはすごく愛情深くて、いっつも「空、空」って来てくれてたのに、第4章になって急に他人のようになってしまって。

重松:他人以下だよね。

三森:他人以下ですよね。目がギューンってなって。
空はあらためて“仲間とは何なのか”みたいなところに気づかされることになるんです。けっこう大人っぽいというか、大人っぽく振る舞っていた空だからこそ、今までちょっと気づかない振りをしてきてしまった部分が急に浮き彫りになって戸惑うみたいな感じで。演じていて“人生ってこんなこともあるよね”って諭されるみたいな感じでしたね。

重松:私は悲しいというより衝撃を受けて。そもそも、なんでそこまで空につらく当たるのかっていうことを、演じる上で自分に納得させるのに時間がかかったんです。
台本を読み解きながら想像して、テストをやって…。音響監督からはもっと(空のことを)嫌ってくれって言われて、必要なことならやるしかないって。でも、気を抜くと本当に好きに戻ってしまうんです。
なのでアフレコのときもみもりんとちょっと距離を置いて。ごめんねっていう気持ちだったんですけど、相当つらかったです。それで、プロデューサーが見かねて声をかけてくださって、休み時間に『デジモン』の昔のシリーズの話をしたりして、私を落ち着かせてくれたんです。
これまで役作りをしてこなかったので、初めて『デジモン』の中で“ピヨモンって?”ということをしっかり考えて、考えていったのを崩されて、そこから立ち上がって、と体当たりというかやるしかない!って演じたものなので、出来たものがどうなっているか怖かったんですが、ニコ生での第4章の本編チラ見せを見て「ヒャー!大丈夫!?」って(笑)。

三森:ピヨモン、すごい目でしたもんね(笑)。

重松:でも、空とピヨモンの関係は、まだ第4章だけでは完結していなくて。まだまだ成長していくとか、次に続く感じなので、どうなっていくんだろう、まったく同じピヨモンではないもの、積み重ねたものをやるっていうのは、あの新人のときじゃなくてよかった~って。多少なりとも年輪が重なってるはずだから(笑)、頑張ろうって思いました。

三森:私もつらかったんですけど、あらためて考えるきっかけになったというか。
空はいつもは大人っぽくてみんなを引っ張っていっているけど、第4章では自分が大きな渦の中に巻き込まれて。頑張って頑張って何とかはい上がらなきゃみたいな、いつもよりちょっと必死な感じが、演じている自分としては空もその年頃らしい感情を持つんだ、持ってたんだなって新鮮で。つらいけどそれを一緒に乗り越えなきゃみたいな感じはありましたね。

◆「tri.」全6章の後半戦のスタートとなる第4章の見どころをお願いします。

重松:私自身としては、ピヨモンがあまりにも変わって喪失してしまった部分が大きくて、それを皆さんがどういうふうに受け止めるかというのがすごく不安なんです。不安なんですけど、必ず空との関係は構築していけると信じています。
ピヨモンと空がピックアップされているんですが、ほかのパートナーとの絆や大人たちのドラマ、このデジモンが出る!?とか、ここにこうつながる!?みたいなことがたくさんありますので何度も見てください。

三森:空とピヨモンのお話でシリアスな部分がけっこうあるんですけど、いつもどおり楽しいシーンもたくさんあって、光子郎さんがいつものように…

重松:そうそう!光子郎のアレね(笑)。

三森:空がめっちゃしゃべってるよって言われて、肩に力が入った状態で台本を開いたんですけど、光子郎さんのほうがいっぱいしゃべってたっていう(笑)。あと幼なじみ3人組が“思春期あるある”みたいなことに陥ったりしていて、それは甘酸っぱくていいなあって。この年齢ならではのドラマが繰り広げられていて、見ていて爽やかだなって思いますので、青春真っ只中の方も、青春を呼び戻したい方も楽しめると思います。

 

■作品情報

『デジモンアドベンチャー tri. 第4章「喪失」』『デジモンアドベンチャー tri. 第4章「喪失」』
3週間限定劇場上映/劇場限定版Blu-ray 先行発売/先行有料配信
2017年2月25日(土) 同時スタート

上映館:札幌シネマフロンティア、MOVIX仙台、新宿バルト9、渋谷TOEI、T・ジョイPRINCE 品川、横浜ブルク13、MOVIXさいたま、T・ジョイ蘇我、109シネマズ名古屋、梅田ブルク7、T・ジョイ京都、広島バルト11、T・ジョイ博多

一般販売版Blu-ray&DVD 2017年4月4日(火)発売

<ストーリー>
メイクーモンの暴走、そして、起きてしまったリブート。
苦悩する芽心を残し、太一たちはデジタルワールドへと向かった。

再会したパートナーデジモンたちは、今までの記憶をすべてなくしている。
それでも再び絆を築いていこうと、手を差し出す選ばれし子どもたちと、応えるデジモンたち。
ところが、ピヨモンだけが、成長期に進化してもなお警戒心をあらわにする…

「だから昔のことなんて知らないってば!」

自分のことよりも先に他人を思いやる空の優しさに、かえって不信感を抱いたのだ。
傷つき立ちつくす空に、太一とヤマトはかける言葉を見つけられない。

デジタルワールドでこの先どうすべきか―
相談していた一同の前に、突如メイクーモンが姿を現し、そして消えた。なぜか元の記憶を残し、芽心を探し涙を浮かべさまよいながら―
その姿を見て、子どもたちはメイクーモンを救うためにデジタルワールドを旅する決意を固める。だが、彼らの前に、ダークマスターズを従えたあの男が姿を現すのだった。

その頃、現実世界の西島は、姫川が失踪したとの報せを受けていた。
調査する彼は、姫川のこれまでの行動の裏に、ある目的が隠されていたことを突き止める。
それは、二人の運命を決定づけた過去の出来事へとつながっていた…

今、再び 冒険が進化する―

<キャスト>
八神太一:花江 夏樹 アグモン:坂本 千夏
武之内空:三森 すずこ ピヨモン:重松 花鳥
石田ヤマト:細谷 佳正 ガブモン:山口 眞弓
泉光子郎:田村 睦心 テントモン:櫻井 孝宏
太刀川ミミ:吉田 仁美 パルモン:山田 きのこ
高石タケル:榎木 淳弥 パタモン:松本 美和
城戸丈:池田 純矢 ゴマモン:竹内 順子
八神ヒカリ:M・A・O テイルモン:徳光 由禾
望月芽心:荒川 美穂 メイクーモン:森下 由樹子
西島大吾:浪川 大輔 
姫川マキ:甲斐田 裕子 ほか

<スタッフ>
監督:元永慶太郎
シリーズ構成:柿原優子
キャラクターデザイン:宇木敦哉

公式サイト:http://digimon-adventure.net/

©本郷あきよし・東映アニメーション

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