中村隼人×神木隆之介×寺田真二郎インタビュー「メンズキッチン」特別編<ライオンキッチン>

特集・インタビュー
2017年03月03日

歌舞伎俳優の中村隼人さんと料理研究家の寺田真二郎さんのクッキングトークバラエティ『メンズキッチン』(女性チャンネル♪LaLa TV)。3月7日(火)、4月4日(木)に前後編で放送される特別編<ライオンキッチン>に、中村隼人さんの高校の同級生にして大親友の神木隆之介さんがゲスト出演。今回が初共演となる「隆&隼人」コンビの息の合ったトークをどうぞ!

中村隼人×神木隆之介×寺田真二郎インタビュー

◆『メンズキッチン』のゲストに神木さんを迎えることが決まったときの気持ちを聞かせてください

隼人:神木くんとはプライベートではよく会ったり仲良くさせてもらっている仲なのですが、業界が違うので仕事でご一緒することって本当になくて。
高校時代からテレビなどで共演できたらいいねっという話はよくしていたので、その夢がかないました。
この番組をやらせていただいて1年経ちますが、その節目のタイミングで来てくださって、うれしいというのと、驚きですね。最初スタッフに聞いたとき「来るの!?」って。やはりうれしかったですね。照れるね、これ(笑)。

寺田:僕は今年で34になるんですけど、今でもドラマを拝見するんですけど、一番見ていた高校生のときに(子役時代の神木が出演していた)『ムコ殿』(2001)とか『涙をふいて』(2000)とか、その時代を見てきているので、ちょっと不思議な感じでうれしかったですね。

神木:僕もうれしかったです!ついに来た!と思いました。世界が全然違うところにいて、先日、隼人くんがドラマにでていたということぐらいしか接点がないので。いつお互い一緒に仕事ができるんだろうと話していたことがあったので、すごくうれしいです。
お芝居ではなくて、料理という全然違う僕の苦手分野(笑)ですが、一緒に何か作れたりというのがうれしいです。

◆『メンズキッチン』に出演して1年ですが、隼人さんご自身、振り返ってみていかがですか?

隼人:自分が食べるものは日ごろから家で作っていました。うまい!と言えるものではなく男飯で雑なのですが。それがこの番組で毎回作らせていただくと、徐々に腕前が上がるというよりも、料理が好きになってきていますね。下手なりに、自分なりにおいしいと思うものが作れる新たな喜びを感じたし。
寺田さんに出会って、僕は芝居の中でも歌舞伎という伝統芸能の世界にいるからこそ、料理業界やテレビへの視野も広がりました。
あとは今回の隆もそうですけど、ゲストに来てくださった様々な方々とお会いできるというのが、僕の役者人生の中になかったものだったので、この番組には感謝していますし、毎回楽しみでもありますね。

◆自宅で料理は作るようになりましたか?

隼人:すごく作りますね。舞台が終わって疲れていても1人でスーパーに行って、いろいろ買って作っています。ですが、まだ冷蔵庫にある残りもので何かというよりは、何を作るかを決めてからスーパーでスマホを見ながら買うのが楽しみですね。

◆ちなみに最近作った料理は?

隼人:中華にハマっていて、青椒肉絲とか麻婆ナスなどを作っているのですが、青椒肉絲に関しては、同じ細さに切らないと火の通りが違ってしまい難しいです。水溶き片栗粉も入れすぎてゼリーみたいになってしまい、少し失敗しましたが、おいしかったですよ。
自分で料理すると、あらためて食材に対してや、作ってくれる人や母親への感謝の気持ちが増しましたね。

◆寺田さん、隼人さんの上達ぶりはいかがですか?

寺田:普段から料理してるんだなっていうのは伝わってきますね。ときどき「あのレシピ教えて」って連絡が来たり。実際にやってるんだなって、僕はうれしく感じます。

◆神木さん、トークしながら料理するっていうのはいかがでしたか?

隼人:詰める作業しかやってなかったけど(笑)

神木:いま青椒肉絲の細さが同じではないとっていうのを聞いて、あの高校時代の隼人くんからしたら、そんな料理のことを口にするなんて思ってもみなかったのでびっくりしました。
隼人くんが仕事モードで寺田さんと番組を進めていて、僕がゲストとして出させていただいている状況が新鮮で楽しかったです。

◆お2人は共演されていかがでしたか?

神木:照れくさいです。どんな口調で話していいのか分からなくて(笑)

隼人:普段、どんな状況でも敬語なんて使わないのに。

神木:そうですか~とかね(笑)

隼人:そう!相づちね!

神木:相づちすらいつもはしないよね。

隼人:2人でいても、しゃべらないときは全くしゃべらないで各々が別のことをやっていて、一緒の空間にいてもいやじゃないという。

神木:それで突然話しても「そうだね~」くらいだもんね。

隼人:だから今回の番組は新鮮だよね。高校のときに初めて教室で会ったときくらいの新鮮さはある(笑)

◆神木さん、隼人さんについて、今日新たに発見した一面はありますか?

神木:(寺田に)隼人くんは仕切るの大好きですか?

全員:爆笑

寺田:そうですね(笑)。

隼人:だって僕が仕切らなかったら誰が仕切るの(笑)。

寺田:進めてくださるので僕は助かっています。

隼人:ゲストが来てくださっているのに長々とやったら申し訳ないですし。お忙しいので…敬語になっちゃったね、今(笑)

全員:爆笑

隼人:普段、隆と一緒にいると「ご飯何しよっか?」『お寿司?』「お寿司か~」『焼き肉?』「焼き肉か~」みたいな感じだけれども、番組はそれじゃ成り立たないですよね。僕もまだまだ未熟ですが、未熟なりに自分の番組として寺田さんと一緒に2人でやらせていただいているので、仕切らせていただきました(笑)

◆寺田さん、そんな仲のいいお2人はいかがでしたか?

寺田:いいですよね。学生の時代のね。なんかジェラシーを感じる(笑)

全員:爆笑

寺田:学校時代の友達と職場で会うっていうのは普通の暮らしではなかなかないので、うらやましいなっていう感覚ですね。

中村隼人×神木隆之介×寺田真二郎インタビュー

◆普段料理はしないという神木さんですが、今日は楽しそうに見えました。これで料理に目覚めるということは?

隼人:お!

神木:フライパンを買うところからなので…

隼人:分かった!僕がプレゼントする!(笑)

神木:たしかに僕もドラマ(『高校生レストラン』)で料理をしていたころは、家に帰ってからも練習をしていて、自分で試しに作ってみようかなということもありました。
出来たときにみんなに報告したいんです。「これ作ったよ!」と。それで「おいしそうだね」と言われるのがすごくうれしいです。

隼人:分かる、それ!

神木:そのとき味わった気持ちは今も忘れていないんです。ただ知識がないので、どこをどうやっていいか…。じゃがいもの芽の取り方とか包丁さばきは難しいので、それで億劫になってしまって。やらなくなってしまいました(笑)。

◆今日、すばらしい先生たちと出会いましたよ。

神木:まず隼人くんの家にいって教えてもらいます(笑)

隼人:隆の家には調理道具がないからね(笑)

◆映画『3月のライオン』の中でも食卓シーンが大切に描かれていますが、ご自身で食事で大事にしていることはありますか?

神木:コミュニケーションだと思います。僕が小さいころは実家にみんなで住んでいて、お父さんもお姉ちゃんも働いてて、お母さんと2人になることとも多かったんですけど、家族で集まれるときは絶対みんなで食べていたんです。お夕飯も、朝食も。
そのときに、例えば昨日と同じメニューでも会話が違えば気分も違うし、それでやっぱり感じる味も変わってくると思いますし。やっぱり楽しいと感じますよね。
外食もおいしいんですけど、外食とはまた違った身近な味っていうんですかね。すべて分かられているような母親が作るものはすごいと思いますし、誰かのために作ったりする料理って、やっぱりちゃんと食べた人に伝わってるんだなって思いますね。

◆今日、神木さんは隼人さんの舞台を見て、そのままお2人でスタジオ入りされたそうですが、高校時代からの友人の仕事を互いに見るのはどういった気持ちですか?

神木:日常で一緒にいることが多いから、仕事として見ているというよりも、頑張ってるなって勇気をもらえるというか。そんな気分で見てますね。
演目の中心に立つということが夢って言っていたので、堂々とみんなの前に立っている姿を見て、自分が目指していたり、こういうふうになりたいって言っていたことに1歩ずつ進んでいるんだなって。自分も頑張らなきゃなって勇気をもらえます。

隼人:僕もそうですね。二十歳頃に、各々業界が違うので友人たちと目標を立てました。僕は歌舞伎の世界で主役を勤めて、隆も映画とかドラマでシン(主役)をやる、山田涼介もシンをというのを3人で約束じゃないですが、頑張っていこうぜって。
隆たちの作品を見ることも多いし、業界は違えどすごく刺激になっていて。周りの方たちも僕たちが友達だと知っているので「神木くん出てたね」と言葉をかけてくださることも僕はうれしいです。
歌舞伎界には偉大な先輩方が沢山いらっしゃいますが、その中で自分の位置を徐々に上げていき、同じように通用する役者になりたいと強い気持ちを持っています。1月の「新春浅草歌舞伎」ではシンをやらせていただいたので、隆にも観に来てもらいました。
隆も言ってくれましたが、僕も本当に刺激になっています。ある意味、歌舞伎の方たちよりも刺激をくれているのが彼かもしれません。
あとは、会っていても気を遣わなくていいというのも嬉しいです。同業者だと変に意識しちゃうところもあるじゃない?

神木:そうだね。やっぱり高校が同じだったっていうのが一番大きいと思うんです。例えばドラマで1クール、3か月ずっと一緒でも、仕事場であった人、あと高校以降で会った人って気を使っちゃいますよね。
だけど、高校って一番複雑な、しかもクラスの中っていう密室でさらけだしている状態で。私生活を覗かれている状態で、3年間ずっと前の席にいた(笑)っていうのが大きいですよね。
だからこそ、お互いのリズムとか気分も何となく分かるし。一番近い人がやっぱりこんなことやったってなると、すごく刺激になりますね。お母さんから「隼人が何々に出てた」とかね。

隼人:隆とお母さんがけんかしてるときに間に入ったりもしていたね。懐かしいな(笑)

神木:そういうところから見てますからね(笑)

隼人:だからこそ、とても尊敬のできる。最高の仲だと思いますね。

中村隼人×神木隆之介×寺田真二郎インタビュー

◆それでは最後に『メンズキッチン』特別編<ライオンキッチン>の見どころをお願いします。

隼人:いつもの『メンズキッチン』と違うところは、何と言っても神木くんがゲストとしてきてくださったことです。隆は『高校生レストラン』のときは料理をしていたけれどそれ以降はやっていないし、イメージもないですよね。その一俳優の神木隆之介が料理をするってなかなかないことだと思っています。そんな中、番組に出演してくれて素の部分が見られることはすごく珍しいし新鮮だと思います。
みんなで和気あいあいと、寺田さん考案のおいしいメニューを楽しく作って、楽しく食べて、共有する時間を楽しんでもらいたいです。

寺田:僕は料理を考えているとき、味とか出来上がりとかもあるんですけど、見ている人がどんな姿が見たいのかなとか、そういうことをいろいろ考えさせていただいています。今回の具を詰めている姿とかはなかなか見ることができないし、好きなものを選んでいるところとか、なるべく素の部分を出していただけるようなメニューになったんじゃないかなと思っています。

隼人:狙いだったのか…(笑)

全員:爆笑

神木:隼人くんのファンの方は、同級生としゃべってる隼人くんってこういう感じなんだっていうのを見ていただけると思います。

隼人:今日、舞台で「中村隼人にござりまする」と言ってきた後だからね。それがこんなフランクにしゃべっていていいのか?みたいなね(笑)

全員:爆笑

寺田:神木さんを隆って呼ぶのが新鮮でしたね。

神木:気を使っていない隼人くんとか、いろいろな面を同級生として引き出せるような特別な回になったと思います!

 

■番組情報

中村隼人×神木隆之介×寺田真二郎インタビュー映画「3月のライオン」公開記念
「メンズキッチン」特別編
<ライオンキッチン>

女性チャンネル♪LaLa TV

<放送日時>
前編 3月7日(火)23:00~ほか
後編 4月4日(木)23:00~ほか

<出演>
中村隼人、寺田真二郎

<ゲスト>
神木隆之介

番組サイト:http://www.lala.tv/programs/menskitchen2/

©女性チャンネル♪LaLa TV


■映画情報

映画「3月のライオン」映画「3月のライオン」

公開日:前編3月18日/後編4月22日
原作:羽海野チカ「3月のライオン」(白泉社刊・ヤングアニマル連載)
監督:大友啓史
出演:神木隆之介、有村架純、倉科カナ、染谷将太、清原果耶 ほか
配給:東宝=アスミック・エース

公式サイト:http://3lion-movie.com/

©2017 映画「3月のライオン」製作委員会

 
●ヘアメイク:佐藤建行(HAPP’S.)(中村さん)、MIZUHO(神木さん)、石月裕子(寺田さん)/スタイリスト:九(Yolken)(中村さん、寺田さん)、吉本知嗣(神木さん)