【インタビュー】『すべり芸人☆夢の競演 THE すべり場』MC　岡田圭右インタビュー

岡田圭右、上島竜兵、鈴木拓など、面白いはずの話をしてもなぜかすべってしまう“すべリスト”の面々が一堂に会したら…。そんなお笑いファンの夢をかなえる番組『すべり芸人☆夢の競演 THE すべり場』がBeeTVで好評配信中。芸能界屈指の“すべリスト“であり、番組MCの岡田圭右さんに、番組にかける熱い思いを聞いた。

上島さんは芸人として究極の形かもしれない

――『すべり芸人☆夢の競演 THE すべり場』には上島竜兵さんをはじめ“すべリスト”と呼ばれる芸人さんがたくさん出演されていますが、共演されていかがでしたか？

昨今いろいろなキャラクターの芸人さんが増えてきた中、“すべり芸人”も多くなってきたんですよ。なので、すべり方も十人十色、いろんなすべりがあります。
でも、最初のころは我々も「自分は面白い！」と思って話していたんですよ。
根底には「笑わせてやろう」という気持ちがあるんです。
どうも皆さんとね…ボタンの掛け違いというか…合わないだけであってね。
ただ…ドランクドラゴンの鈴木拓はね…。すべりが本格的ですね。
できることなら関わりたくない（笑）。

――鈴木さんは人を巻き込むタイプ？

巻き込むというか、その場を一気に地獄に変えるような感じです。
危ないです。あの男だけは。
ネタをかぶせてきてケガをするならまだ分かるんですけどね。
鈴木君の場合は、その場の空気を吸っただけでケガしますからね。
ただ逆に言うと、うまくいったときの爆発力はすごいですね。

――上島さんはいかかですか？

何度も言っておりますが、上島さんは“神の域”。
すべるとかウケるとかの次元ではないんです。
“上島る”です。我々とはステージが違う。これは目指せるものではないですね。
上島さんのように、ネタではなく“その人自体を笑う”って、これはもう芸人として究極の形かもしれないですね。
ベテランの漫才師の舞台を見ていて、人間の“味”が出ているなって感じることがあるんですよ。ネタに加えて、人間味というか。
自分も、上島さんのように岡田“味”がにじみ出てくるような芸人になれたらいいなと思いますね。

――そんな中、唯一芸人ではない共演者・ウエンツ瑛士さんの印象は？

まず、ウエンツ君が入ることで、番組の品位が２つくらい上がりますね。
あと、ウエンツ君は芸人の友達が多いので、芸人さんに対するリスペクトも持っていらっしゃいます。ウエンツ君は音楽活動や演技など、いろんな活動をしてますが、その中でもお笑いが好きですからね。

いつの間にか、わけの分からない獣道に来てしまった

――先日、岡田さんは某番組で占い芸人のゲッターズ飯田さんに「47歳から本格的にすべり始める」と宣告されていましたが…。

自分でも恐ろしいですね！これまでさんざんすべってきて、まだこれがプロローグなのかと思うと…。

――現在44歳ですが、47歳に向けての意気込みはありますか？

自分でも分からないですね。
他の芸人さんは、「こういう芸人になりたい！」とか、「コント番組やりたい！」とか、本を書きたいとか、映画を撮りたいとかあるんでしょうけど。
我々すべり芸人はプランないですからね。最初はダウンタウンの松本（人志）さんに憧れたりとか、あったと思うんです。
それがいつの間にか、わけの分からない獣道に来てしまいましたからね。
きっちりとした芸人さんたちとは道が全然違います。今もまだ道に迷ってる状況で。
47歳になったら崖にでも落ちるんじゃないかと思っています。

――では、最後に番組の見どころを。

いろんなすべり方がある中、“神の域”の上島さんはやっぱり別格です。
あとは、普段の現場ではすべってポツンとしている芸人さんたちが、この番組では手と手を取り合っているというところが見どころです。
みんな目を見つめ合いながら、「頼むで」みたいな。冬山で遭難したみたいな連帯感があります。
それに、トークの中身自体はちゃんと面白いんですよ。そこも注目してほしいところです。
みんな調理の仕方がおかしいだけなんです。「なんで大トロにマヨネーズかけんねん！」みたいな感じで…。
もうちょっとうまく調理できたらいいんですけど、それができないし…。
でもまあ、それが面白いと思ってやってます。なので、皆さんも楽しんで見てください！