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田野倉雄太インタビュー「お芝居は正解が分からない。その葛藤をずっと続けていくんだろうなと思います」『トットちゃん!』

田野倉雄太インタビュー「お芝居は正解が分からない。その葛藤をずっと続けていくんだろうなと思います」『トットちゃん!』

テレビ朝日系帯ドラマ劇場『トットちゃん!』に、11月13日(月)の31話から出演する田野倉雄太さん。黒柳徹子さんの半生を描いた作品で、清野菜名さんが徹子さん役、松下奈緒さんが母・朝(ちょう)役でW主演。田野倉さんは、八木亜希子さん演じる朝の叔母・えつの恋人である木島を演じる。2014年の『ディア・シスター』でのドラマデビューから3年。初めて恋愛をする役柄に挑んだ注目俳優にインタビュー。


デビューのきっかけは「金八先生の生徒になりたくて」

田野倉雄太インタビュー

◆普段、テレビはご覧になりますか?

たくさん見ます。ドラマはもちろん、バラエティも。実は結構テレビっ子だったんです。子供のころに影響を受けた番組は、バラエティだと『めちゃイケ』。ドラマだと『3年B組金八先生』や、あとは宮藤官九郎さんの作品ですね。『池袋ウエストゲートパーク』とか『木更津キャッツアイ』とか、当時中学生くらいだったと思うんですけど、よく見てました。

◆テレビっ子だった田野倉さんが、出演する側になったきっかけは何だったんでしょう?

最初のきっかけになったのは、やっぱり『金八先生』ですね。ドラマを見ていて、僕も3年B組の生徒になりたくて。そのときはまだ子供でしたからアクションを起こすこともないまま、時間が過ぎて大人になり、今とは違う仕事に就いたんですけど、“もっと何かにチャレンジしたい!”という思いが心の中にあったんです。パワーは有り余っているんだけど、それを何にぶつけていいのか分からない、みたいな。それで「自分が本当にやりたかったことって何だろう?」と原点に立ち返ったときに俳優をやってみたいと思い、仕事を辞めて今の事務所に入りました。

田野倉雄太インタビュー

◆2014年に石原さとみさんと松下奈緒さん主演の『ディア・シスター』でドラマデビューしたのは、それから間もなくですか?

事務所に入って数か月くらいでしたね。その時のことは、今でも鮮明に覚えています。それまで思い描いていたことが目の前でリアルに起きていて、緊張しすぎて自分が何をしているのかもよく分からないような感覚になって。正直、お芝居どころじゃなかったです(笑)。テレビに映っている自分の姿を見たときも、あまり現実味がなかったですね。

◆憧れだったドラマ出演を果たしたことによる感慨深さもあったんでしょうか?

確かに感慨もあったんですけど、それ以上にお芝居の難しさを肌で感じて。だから感動半分、不安な気持ち半分でしたね。それでも、何とか食らいついていかなきゃと思って。

◆その中で、お芝居の面白さも見いだせたんですか?

撮影中は必死でしたけど、終わったときに残ったのは、やっぱりお芝居は楽しいという思いだったんです。だから、もっともっとこの道でやっていきたいなと、自分の気持ちを再認識しました。

◆『ディア・シスター』からのこの3年で、「演じる」ということに対する意識は変わりましたか?

毎日変わります。お芝居って正解が分からないので、その葛藤をずっと続けていくんだろうなと思います。ある程度経験を積ませてもらって、最初は自分のことでいっぱいいっぱいだったのが、少しずつ周りのことも見られるようになってきたかな、とは思いますね。これからも、もっと磨いていきたいです。


えつさんと木島の恋愛模様を最後まで見届けてほしいです

田野倉雄太インタビュー

◆『トットちゃん!』ではヒロインの黒柳徹子役を清野さんが、徹子さんの母・朝役を松下さんが演じてらっしゃいますが、お2人との共演はいかかがでしたか?

清野さんは、芝居中もカットがかかった後もあまり変わらず、常に“徹子さん”なんです。意図的にそうされているのか分かりませんけど、その姿が印象的でしたね。一緒の撮影はそんなに多くはなかったんですけど、割とスムーズに関係性を築けたんじゃないかなと思います。松下さんとは、『ディア・シスター』などでもご一緒しているので、現場にいてくださるだけですごく安心できます。僕がアメリカに留学していた経験もあって英語を話せるので、“英語だけで会話する”というルールを設けてやりとりすることもありました。何も知らない周りの人たちからしたら「何でこの2人、英語なんだ?」って異様に思ったでしょうね(笑)。

◆戦争で夫を失った朝の叔母・えつに恋する木島というご自身の役どころについては、どうとらえましたか?

純粋で真っすぐで、けなげでひたむき。恋愛において押しの一手しか知らないような男性です。今の時代にはあまりいないタイプですよね。そういう性格はしっかり表現しつつも、ドラマオリジナルのキャラクターなのでいい意味で縛られず、自由に演じられたらと思って臨みました。恋愛模様を展開していく役は初めてだったので、すごく勉強になりましたね。

◆木島はえつのどんな部分に惹かれたんだと思いますか?

脚本にはそこが明確に描かれているわけではないので正解は分からないんです。ただ、えつさんの空気感って、八木さんが演じられることで嫌なことを忘れさせてくれるような安心感が生まれるんですよ。それは撮影中、すごく感じました。そういうところがえつさんの魅力の1つだなと思ってお芝居はしていましたね。

田野倉雄太インタビュー

◆えつ役の八木さんとは現場でどんなコミュニケーションを取っていたんですか?

八木さんとはお芝居のことをはじめ、いろんなお話をさせていただきました。なかなかこんなふうに話せる機会もないと思って結構いろいろ質問して、最終的には僕の人生相談みたいになってしまったんですけど(笑)。八木さんは「もうちょっと肩の力を抜いたほうがいいんじゃない?」と温かく、かつ的確なアドバイスをしてくださって。八木さんがおっしゃる言葉だからこそ、説得力があり心に響きましたね。そういうやりとりが、木島とえつさんのお芝居にも生きていたんじゃないかと思います。この作品の見どころは本当にたくさんあって、徹子さんがいかにして国民的スターになっていったのかとか、その中で芽生えた知られざる国境を超えた恋とかもそうなんですけど、ぜひえつさんと木島の恋愛模様にも注目していただいて、最後まで見届けてほしいです。

◆田野倉さんご自身は、どんな女性がタイプですか?

僕自身がちょっとだらしないというか、抜けてるところがある性格なので、しっかりしていて、落ち着いていて、自分の意見をちゃんと持っている人に惹かれますね。

◆女性をリードするタイプではないですか?

8割くらい女性に引っ張ってほしいです。たまの2割は僕が引っ張るので(笑)。

◆(笑)。では、そういう理想の女性が現れたとして、木島のように真っすぐに思いを伝えられるタイプですか?

伝えようとするにはしますけど、木島ほど自分の全体重を乗せてそれができるかと言われると…できないですよね(笑)。だから、木島のことは大尊敬します! よっぽどえつさんのことが好きなんでしょうね。そこまで思える人に出会えることもなかなかないでしょうから、すてきだなと思います。

田野倉雄太インタビュー

◆今、プライベートで楽しいと思えるのはどんなときですか?

楽器を弾いているとすごく気持ちが落ち着きます。兄が楽器をやっていたので、その影響で高校くらいから始めたんです。僕はギターとかベースとか、広く浅くで、ちょっと味見したらすぐ次へ、という感じ。だから、いいとこどりで全然うまくならないんですけど(笑)、それがすごく楽しいんですよ。休みがあれば、旅行するのも好きです。

◆バックパッカーをされていたこともあるとお聞きしました。

そうなんです。留学していたときに外国の方と関わる機会が多かったので、そこから興味が生まれて。一番長くて、ヨーロッパを2か月くらい周っていたことがあります。僕が宿泊するのは相部屋なので、そこで新しい出会いがあって、友達になって、一緒に遊んだりもして、別れて次の国に行ったらまた新しい出会いがあって…の繰り返し。めちゃくちゃ楽しかったですね。

◆そういういろんな人との出会いは、俳優という仕事にも生きてきそうですね。

めちゃくちゃ生きてくると思います。出会いの数だけ自分の中に蓄積されていくものがある。だから、出会いはいつも大切にしようと思っています。

◆俳優として今後、どんなことをやっていきたいですか?

もちろん、いただいた役を全力でやって、また別の現場に呼んでいただけるようにする、ということが最優先。その上で、もっといろんな役をやって幅を広げて、いつかは海外での経験を生かして向こうの人たちとの作品作りにも携わってみたいと思っています。

 

■PROFILE

田野倉雄太インタビュー●たのくら・ゆうた…1989年7月23日生まれ。東京都出身。O型。2014年に『ディア・シスター』でドラマデビュー。以降、『医師たちの恋愛事情』『闇の伴走者』『恋の三陸 列車コンで行こう!』『早子先生、結婚するって本当ですか?』などに出演。


■作品情報

『トットちゃん!』
テレビ朝日系
毎週(月)~(金)後0・30~0・50

BS朝日(再放送)
毎週(月)~(金)前7・40~8・00

<STAFF&CAST>
原案:黒柳徹子
脚本:大石静
演出:星田良子 遠藤光貴ほか
出演:清野菜名 松下奈緒 小澤征悦 高岡早紀 中村メイコ 趣里 いしのようこ 宮川一郎太 新納慎也 凰稀かなめ 里見浩太朗 山本耕史ほか

 
●photo/関根和弘 text/甲斐武 hair&make/尾口佳奈(KOHL) styling/荒木義樹 ジャケット:URU、ニット:salvy、シャツ:URU、パンツ:UNITUS、シューズ:REGAL Shoe&Co.

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