すみれインタビュー「子供心に戻れる作品」Dlife『マーベル インヒューマンズ』

特集・インタビュー
2018年02月26日

マーベル・コミックの人気シリーズ『マーベル インヒューマンズ』がDlifeで3月3日(土)日本初放送。本作で超音波の反響から対象の位置を計る“エコーロケーション”という特殊能力を操るインヒューマンズ・ローカスを演じるすみれさん。本作への思いや撮影中の裏話を語っていただきました。


お互いにケアし合ういい人ばかりの現場でした

すみれインタビュー◆大ヒット映画「アベンジャーズ」のスピンオフドラマ『マーベル エージェント・オブ・シールド』にも登場する、インヒューマンズの世界を描いた本作。ご出演が決まったときの気持ちを聞かせてください。

マーベル作品の大ファンだったので、配役のオーディションがあることを聞いた時から興奮していました。ただマーベルの撮影は規則が厳しく、台本は当日にもらってそこで初めてせりふを覚えることが多かったので、実際にローカス役に決まってからは何をするのか、どういうストーリーなのかなど分からないことばかりでした。と言っても私は「ア~ア~」という鳥の鳴き声のような超音波を発するだけで、そんなにせりふはなかったんですけどね(笑)。

◆すみれさんが演じるローカスは、主人公のブラック・ボルト(アンソン・マウント)の弟で王国を分断するクーデターを企てたマクシマス(イワン・リオン)の手下として動いています。彼女を演じる上で意識したことはありますか?

良い人、悪い人というのは見ている方が決めることだと思いますが、ローカスはざっくり言うと悪役かな。でも彼女もヒエラルキーでくくられた世界を嫌っているインヒューマンズの1人だったので、マクシマスがブラック・ボルトに反抗していることの中には、正しい部分もあるんじゃないかと思っていて。役にはそういう怒りや複雑な感情を反映させましたが、私自身が“ほにゃ~”としたタイプなので(笑)、ビシッと「人を殺せるぞ、この人」っていうように強く見せるのは難しかったです。

Dlife『マーベル インヒューマンズ』◆ハワイロケにまつわるお話や、共演者さんとのエピソードもたくさんあるとか。

残念ながら思ったよりアクションシーンはなかったんですが、炎の近くで寝っ転がったり、トランクに入れられたりといろいろありました(笑)。撮影をしていたハワイも暑いのに、炎も熱くてとにかく暑かったんです!現場で印象に残っているのは、私が時間がなくてバタバタしていたときにパッと見コワモテのアンソンさんから「お水いる?」と声をかけてもらったこと。アンソンさんはすごくジェントルマンなお兄さんでしたし、みんなお互いにケアし合ういい人ばかりの現場でした。それから『Hawaii Five-0』の撮影でご一緒させていただいたマクシマスの同胞・オーラン役のソーニャ・バルモレスさんと、彼女のお友達・フローラ役のクリスタ・アルバレスさんとも仲良くなりました。移動は自分たちで車を運転していたので、眠くて危ないからカープール(相乗り)したりもしましたよ(笑)。

◆そんなすみれさんが体を張って挑んだ『マーベル インヒューマンズ』。日本初放送を楽しみにしているファンの方々にメッセージをお願いします。

さまざまな能力を持ったキャラクターが出てきて対立したり、戦いのようなこともあるんですけど、どちらのサイドの登場人物にも共感できると思います。ドラマではハワイの景色も楽しむことができるんですが、それがいつも見るハワイとは少し違っていて“インヒューマンズが住むハワイ”になっていたり、家族愛やロマンス、アクションはもちろん、キャラクターの衣装や特殊メイクも面白いです。マーベル作品がお好きな方も、まだ観たことない方でも絶対楽しめますし、子供心に戻れるような作品になっていますので、ぜひご覧ください!

 

■PROFILE

●すみれ…1990年7月15日生まれ。東京都出身。ハワイ育ち。映画「The Shack」でハリウッドデビュー。WOWOWプライムにて3月5日(月)放送の『生中継!第90回アカデミー賞授賞式』(前8・30※同時通訳)ではレッドカーペット・レポーターを務める。

 

■作品情報

『マーベル インヒューマンズ』
Dlifeで3月3日(土)より日本初放送
(二ヶ国語)毎週土曜 後9・00~10・00
(字幕)毎週土曜 深2・47~3・32

<あらすじ>
インヒューマンズは、地球人から隠れるようにして月面にアティランという都市をつくり、ブラック・ボルトを王に据え、ひっそりと暮らしていた。そんな中ブラック・ボルトの弟マクシマスが王族に地球への移住を提案するが、何を言っても王に取り上げてもらえなかったため、ひそかに革命を企てる。
 
●text/山下紗貴