吉川愛インタビュー「見ている人の心を動かす女優さんになりたい」『虹色デイズ』

特集・インタビュー
2018年07月04日

“男子の本音がわかっちゃう”人気コミックを、佐野玲於さんら若手人気俳優によるカルテット主演で映画化した『虹色デイズ』。佐野さん演じるなっちゃんが片思いするヒロイン・杏奈を演じた吉川さんに、楽しい雰囲気が伝わる撮影裏話を聞きました!


見ている人の心を動かす女優さんになりたい

吉川愛インタビュー◆今回、ヒロインである杏奈役を演じることはいかがでしたか?

初めてのヒロイン役の上、これまでクールな役を演じることが多かったので、かわいらしくてちょっと天然っぽい杏奈を演じられるかどうか不安もありました。それでキャラをよく知るため、原作とアニメ版を見て、いろいろ研究したんですが、「私らしい杏奈も演じたい」と思い、監督さんと相談しながら原作よりも笑顔が多い杏奈になっていると思います。

◆親友・まりを演じた恒松祐里さんとの共演はいかがでしたか?

祐里ちゃんとは小学生役だったドラマ『ハガネの女』以来、7年ぶりぐらいの共演でした。だからとてもうれしかったですし、リハーサルの時から2人の仲の良さが出せるよう心がけました。

吉川愛インタビュー◆昨年10月から11月にかけて行われた撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?

すごく明るい現場で、みんな仲良くわちゃわちゃしていて、出番がない時は一緒にお菓子食べたり、ご飯食べに行ったりしていました。映画の中では一年間が描かれていますが、撮影は秋の肌寒い1か月だったので、夏の通学シーンでは半袖・スカート、夏祭りのシーンでは浴衣姿でしたけど震えることもできず、白い息を出さないように氷を食べたりと大変でした(笑)。でもみんなで頑張って乗り越えました!

◆男女キャストが集まった勉強会のシーンも印象的でした。

学生時代、みんなが1人の家に集まって勉強するようなことがなかったので、「こんな感じなのかな?」と思いながら楽しんで演じました。勉強会のシーンも夏の設定だったので、寒い中、扇風機を回していましたね。あと、私は佐野さんに勉強を教える側だったので、毎回同じ手順で教えるお芝居が大変でした。

◆カルテット主演を務めた佐野玲於さん、中川大志さん、横浜流星さん、高杉真宙さんの素顔を教えてください。

佐野さんは華やかなイメージを持っていたのですが、とても真面目で落ち着いている方。子役時代から何度か共演していた中川さんは、とても大人っぽくなられてビックリしました。私は人見知りなので、あちらから話題を提供して話してくださった横浜さんとは、徐々に話せるようになりましたが、、高杉さんも人見知りな方だったので、最初はどうやって話そうかと悩みました。でも、役柄そのままのオタクなところがあり、とても楽しい方でした

吉川愛インタビュー◆そんな『虹色デイズ』の見どころを教えてください。

キュンキュンするような恋愛だけではなく、男の子同士、女の子同士の友情や学校生活の楽しさも描かれていて、いろいろなことを思い出すことのできる“ザ・青春”な映画だと思います。1カットで撮った文化祭での告白シーンは、監督の思いも強かったこともあって、何度もテストとテイクを重ねたのでそこも見てもらいたいです。

◆5年ぶりの映画出演となった本作を経て、吉川さん自身、今後どのような女優を目指していかれたいですか?

久しぶりの映画の現場でリフレッシュした気持ちで演じることができました。これまでは子役のイメージがあったかもしれませんが、これからはいろんな監督さんに出会って、大人っぽい役とか、いろいろな役をやっていきたいです。そして二階堂ふみさんのように、どんな役を演じても見ている人の心を動かすような女優さんになりたいです。

 

■PROFILE

吉川愛

●よしかわ・あい…1999年10月28日生まれ。
東京都出身。B型。『愛したって、秘密が
ある。』『家政夫のミタゾノ』などに出演。

 

■作品情報

「虹色デイズ」「虹色デイズ」
7月6日(金)より全国公開

監:飯塚健
原作:水野美波
出演:佐野玲於、中川大志、高杉真宙、横浜流星、
吉川愛、恒松祐里、堀田真由、坂東希ほか

性格も趣味も全く違うのにいつも一緒で仲良し男子高校生4人組。だが、恋に奥手のなっちゃん(佐野)が同級生の杏奈(吉川)に片思いしたことで、4人の日常に変化が訪れる。

©2018「虹色デイズ」製作委員会©水野美波/集英社
 
●photo/中村圭吾 text/くれい響 hair&make/山下景子(KOHL)styling/杉浦 優