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鈴木裕樹インタビュー「本当にみんなで作っているっていう感じがした」『家売るオンナ』に出演

鈴木裕樹インタビュー「本当にみんなで作っているっていう感じがした」『家売るオンナ』に出演

北川景子演じる天才的不動産営業ウーマン・三軒家万智の活躍を描く人気ドラマ『家売るオンナ』。本作の舞台となるテーコー不動産の営業マン・八戸大輔役を演じる鈴木裕樹さんにインタビュー。ドラマ、映画、舞台、ヒーローものと幅広い活躍を見せる鈴木さんが考える、役者という仕事の楽しさとは――。

鈴木裕樹インタビュー

――『家売るオンナ』で鈴木さんが演じている役どころを教えてください

僕が演じているのは、八戸大輔というテーコー不動産の営業所のメンバーです。役柄としてはちょっといやみな帰国子女です(笑)。英語をしゃべるシーンなんかもあったりして。
演じながら思ったのは、僕の中ではですけど、いやみっていうよりは、ちょっとバカみたいな(笑)。
いやみっぽいことも言うんだけど、どっちかというと言わなくていいことを言っちゃう人。そういう感覚で演じています。

――漫画的な個性の強いキャラクターが多い中で、八戸は一番現実にいそうな、リアリティのある役どころなのかなと思って見ています

そうですね。自分もやりながらちょっとそう思いました。やる気がなかったりとか、周りにあんまり流されなかったりとか。そういう人ってけっこういるんじゃないかなって。
最終回では八戸なりの結末も迎えて、演じていてうれしかったし、面白いなって思いました。楽しみにしてもらいたいです。

――現場の雰囲気はいかがでしたか?

本当にこんなに楽しい撮影現場はなかなかないっていうくらい、毎回毎回楽しかったですね。いつもにぎやかでしたし。

――やっぱりイモトアヤコさんは盛り上げ役になるんですか?

いつも話題の中心でしたね。人柄もとってもいいですし。イモトさんが何か言って、みんながイモトさんをイジってみたいな(笑)。前室でも常に笑いが絶えない。チームワークもとってもよかったですし、すてきな現場でしたね。

――ドラマの評判もすごくいいですよね。

これだけ反響があるとうれしいですね。普段、役者同士で芝居がどうこうって言わないんですけど、役者仲間も面白いって言ってくれてます。

――脚本がすばらしいのはもちろんですが、演じる役者さんたちもキャラクターが生きていましたよね。

そうですね。あと、やっぱり現場で生まれるものがたくさんあったんです。

――掛け合いも面白いですもんね。

あと、例えばスタッフさんもそうで、代名詞というか北川さん演じる三軒家さんの「GO!」っていうあれも、脚本の大石静先生はまさかあそこまでのつもりでは書いてなかったところもあったみたいで。もちろん決めぜりふ的なことではあったんでしょうけど。まさか風が吹くとは(笑)。ああいうのは現場で監督さんやスタッフさんから生まれたもので。
本当にみんなで作っているっていう感じがしましたし、そういう意味でもすてきな現場でした。

――この作品の魅力はいろいろあると思うんですが、鈴木さんから見て、受け入れられた秘密はどこにあると思いますか?

一般的にはコメディっていうと勧善懲悪というか、きれいなまとまり方をするものが多いと思うんです。
でもこの『家売るオンナ』は、三軒家さんのせりふとかもそうなんですけど、いろんなところにリアリティが絶妙に散りばめられていて。
普通にリアルタイムで放送を見ててもけっこうびっくりするんです。あ、そっち?って。そういう部分がたくさんある。
第2話で、ビビる大木さん演じる20年間引きこもっている男性が出てきますけど、一般的なストーリーだと、最終的には引きこもりをやめて社会復帰という結末だと思うんです。でも、このドラマはそうじゃない。引きこもりは引きこもりのままでいい、っていう。
そういう解決方法なんだ!みたいな。でも確かに何十年も引きこもってた人がいきなり外に出るってそりゃ都合よすぎるよねって、見ている人もきっと思うし。
だから嘘くささがない。嘘くささがないのに、逆にびっくりするっていうのが大きな魅力のひとつですよね。
複雑ではないんだけど、ひと味違うというか。それもあの三軒家さんのキャラクターがあるからで、この人が言うからっていう強さもありますよね。

――ドラマもいよいよ終盤ですが、楽しみにしている視聴者の方にメッセージをお願いします。

最終話までいままでと変わらず笑って楽しめますし、テーコー不動産の個性的なメンバーそれぞれにより踏み込んでいきますので、そのあたりに注目していただければと。
皆さんに楽しんでいただいている要因として、見る人によって見え方が違うということがあると思うんです。若い女性は北川さんにあこがれるのかもしれないし、僕のお父さんくらいの年代の方は仲村トオルさん、はたまた梶原善さんに共感するのかもしれないし。見る人によって感想も違うんだろうなと思います。
それにプラスして、テーマでもある家、家を売る、家を買う、家選びのときに何に重きを置くかとか、いろんなことを考えながら見られる作品ですので、最終回までぜひお楽しみください。

鈴木裕樹インタビュー

――それでは続いて、出演されたSABU監督の最新作『ハピネス』についてのお話をお伺いしたいのですが、出演が決まったときはどう思われましたか?

一番率直な感想としては「とにかく驚いた」ですね。びっくりを通り越して、なんで?って。SABU監督と初めてお会いしたのは、2年くらい前の「神戸三宮映画祭」で。それまで作品に関わったこともないし、お会いしたこともなかったんです。そうそうたる監督さんたちがいらっしゃって、僕、すごい緊張していたんですけど、なぜかSABU監督がとってもきさくに話しかけてくださって。その流れで「いつか一緒に仕事しようね」なんて言っていただけて。でも、社交辞令みたいなものだと思っていたんですけど(笑)、本当に呼んでいただけて。しかもこんなに大きな役で。都合よく考えれば、そのときに僕の何かをSABU監督に気に入っていただけたのかなって思うんですけど、まさかまさかという感じでした。

――SABU監督の現場はいかがでしたか?細かく演出される監督さんなんですか?

そんなことはなかったですね。でも、夢のようでした。撮影が始まる前段階でしっかりしたビジョンを伝えていただけて。台本と一緒に絵コンテをくださったんです。SABU監督の手描きのものが本になってて。それでこのシーンはこういうふうな画がほしい、と。それがあったので、すごくイメージもしやすかったです。そこでのつまずきみたいなものはなかったですね。あとはどれだけ現場で集中できるかっていう部分だけでした。

――アラフォー世代からすると主演の永瀬さんは「探偵濱マイク」シリーズなどで思い入れのある役者さんなのですが、共演されていかがでしたか?

僕も「永瀬正敏だ…」っていう感じでした(笑)。役柄上もあいまって、あまりお話しすることはなかったんですけど、大きなシーンを撮り終わったあとに声をかけていただいたりして。
僕、この作品に減量して臨んだんですけど、永瀬さんはこれまでに何度もそういう経験をされているので、「戻すときはこうしたほうがいいよ」とかそういうアドバイスをいただいたりしました。
でも僕、撮影が終わってから肉とか食べて具合悪くなっちゃって(笑)。アドバイス聞いとけばよかった!って。

――SABU監督作に出演することを役者仲間からうらやましがられなかったですか?

どうなんですかね。ある俳優仲間に「これはすごいことだぞ」って言われましたけど、「お前に言われんでも分かってるわ!」みたいな(笑)。

――ちょっと話は変わりますが、昨年鈴木さんが出演された舞台「夕陽伝」を拝見したんですけど、鈴木さんの演じたぶっ飛んだキャラクターの真多羅(マダラ)の印象が強烈に残っています。

出オチにならなくてよかったです(笑)。僕にとっても大きい作品でしたね。

――それから、故郷・岩手のローカルヒーロー『鉄神ガンライザーNEO』にも出演されて。岩手では大変な人気だそうですね。

そうなんですよ。普段は撮影許可が下りない重要文化財みたいなところで撮影させていただいたりもしました。

――こうして見ると鈴木さんはいろいろな作品をのびのびとやられている印象があるんですが、鈴木さんにとって、役者をやっている楽しさ、醍醐味はどんなところにありますか?

(しばし考えて)やっぱり出会い、じゃないですかね。『ガンライザー』も2014、2015年と主演をやらせてもらったんですが、2012年にラジオドラマをやらせていただいたときに同郷の及川拓郎監督と初めてお会いして。そこで大ファンだったラーメンズの片桐仁さんともご一緒して、先輩刑事と後輩刑事みたいなお芝居をやったときに、及川監督が「いいね!」って。2人の相性がいいっていうのを感じたそうで、2014年に『ガンライザー』の話が来たんです。
『ガンライザー』が始まったのは2011年、震災の年で、震災が起こってしまったあとにテレビ岩手の方々が「今こそ子供たちを元気づける作品を作ろう!」ってことで立ち上がった企画なんです。そんなことしてる場合か、って批判も受けつつ立ち上げて、だんだん人気になっていって3年続いて。それが2014年にリニューアルして、もっと本格的なものを作ろうということで及川監督のところに話がいったんです。それで及川監督が「じゃ、裕樹を呼ぼう」って呼んでくれて、僕が主人公で僕のお兄さん役を片桐仁さんで、ということになって。
そんなふうに、出会いというか…自分ひとりの力ではどうにもならないことだったりとか、そういうちょっと奇跡的なというか、そういう経験ができたときは本当にこの仕事を続けてきてよかったなと思います。
『家売るオンナ』でも、仲村トオルさんと8年ぶりにご一緒させていただけて、トオルさんも覚えていてくださって。梶原さんとも6年ぶりくらいでお会いできて。そういうことがこの仕事の喜びだったりするのかなって思います。
自分が評価されたとか、いい作品に出られたというのももちろんあるんですけど、人とのつながりが広がっていく中で、もっともっといろんな経験ができたらうれしいです。

 

PROFILE

鈴木裕樹インタビュー

鈴木裕樹●すずき・ひろき…1983年10月3日生まれ。岩手県出身。O型。
俳優集団D-BOYSメンバー。ドラマ・映画・舞台と幅広く活躍。本年、4月期テレビ朝日「警視庁・捜査一課長」に出演後、7月期日本テレビ「家売るオンナ」に出演を果たす。
SABU監督最新作・映画「ハピネス」が年内公開予定。

オフィシャルブログ(http://ameblo.jp/hiroki-suzuki-we/


ドラマ情報

『家売るオンナ』
日本テレビ系 毎週(水)後10・00

<キャスト>
三軒家万智:北川景子
庭野聖司:工藤阿須加
足立聡:千葉雄大
白洲美加:イモトアヤコ
八戸大輔:鈴木裕樹
室田まどか:新木優子
宅間剛太:本多力
珠城こころ:臼田あさ美
布施誠:梶原善
屋代大:仲村トオル

公式サイト(http://www.ntv.co.jp/ieuru/

映画情報

『ハピネス』
2016年内公開予定

監督・脚本:SABU

<キャスト>
永瀬正敏、鈴木裕樹、千葉哲也、山本亨、久保酎吉、竹嶋康成、オラキオ、中島亜梨沙、梅沢昌代、峯村リエ、奥田恵梨華

公式サイト(http://happiness-movie.com/

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