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西島秀俊インタビュー「悔しいなって思うぐらい皆さん人生を謳歌しています」IPC×WOWOW『WHO I AM』ナビゲーター

西島秀俊インタビュー「悔しいなって思うぐらい皆さん人生を謳歌しています」IPC×WOWOW『WHO I AM』ナビゲーター

WOWOWと国際パラリンピック委員会(IPC)が共同で立ち上げた大型ドキュメンタリーシリーズ『WHO I AM』。2020年の東京パラリンピックまで5年にわたり、世界最高峰のパラアスリートに迫っていく。同番組のナビゲーター&ナレーターを務める西島秀俊さんに、本作への思いや、当日同番組に登場するリオパラリンピック金メダリスト、エリー・コールさん(オーストラリア)が来日して行われたフォーラムで実際にエリーさんと対面した印象なども伺った。

悔しいなって思うぐらい皆さん人生を謳歌しています

西島秀俊インタビュー

◆ナレーションを担当することになったいきさつと、出来上がった本作を見た感想を教えてください。

WOWOWさんからこういう作品を作りますというダイジェストを見せていただいて、これはぜひ参加したいと思いました。
番組ではパラアスリートの競技している姿もありますが、それ以上にその選手の人生だったり、人生に対してどういう哲学を持っているかだったり、どんな子供だったかを選手の家族が話していたり、選手を支えるコーチの存在だったり、そういう競技以外の部分がしっかり描かれていて、選手の皆さんが本当に輝いています。そこがこの番組の特徴かなと思っています。見ていただければ2020年東京パラリンピックがものすごく面白くなると思いますよ。
その選手が誰に憧れてアスリートの世界に入ったのかといったことも紹介しているので、パラリンピックのレジェンドたちの歴史も見えるし、そうすると競技をぱっと見るよりも重層的に見られるのかなと思いますね。僕も今回は視聴者の皆さんと一緒に選手のこともパラリンピックのことも学んでいきたいと思っています。

◆今日は実際にエリーさんとお会いされましたが、エリーさんの印象はいかがでしたか?

オーラがすごいですよね。エリーさんはとにかく明るくて周りの人たちも元気にさせる力にあふれていて、そのオーラに圧倒されて緊張しました(笑)。オーストラリアのコアラとカンガルーの縫いぐるみをお土産に頂いて、少しお話させていただきました。昨日エリーさんが日本の子供たちに水泳を教えたというので、感想を聞いたら子供たちがとても素直で楽しかったと。

◆本作のナレーションを務めるに当たり心がけていたことはありますか?

選手たちが競技をしている姿はある意味、超人的な何か奇跡を見ているような瞬間で神々しいんですけど、その一方でこの番組では選手たちの日常がたくさん描かれています。それを丁寧に伝えることで、自分たちとつながっている存在に思えるんじゃないかと思いました。
“情熱を傾けて生きているのか”と自分にかえってくるような番組にしたいという制作者の強い思いを感じるので、それに添えるようにナレーションをしました。

◆本作に登場するアスリートたちから力強さやプレッシャーをはねのけるような精神的な強さを感じました。アスリートたちの力の源は何だと思いますか?

皆さんそれぞれキャラクターが違います。もちろん競技も違うし、信念も違うし、障害も違うし、それぞれ国の状況も違う。ひとくくりでは言えないですよね。
僕がこの番組を見て感じたのは、悔しいなって思うぐらい人生を楽しんでいる、謳歌しているということです。選手や選手を支えているみんなが底抜けに明るくて。トレーニングはとてもハードですけど、みんなで楽しんでそれを乗り越えているという感じがします。そこが力になるのかなと思いますけど、一概に言えないですよね。

IPC×WOWOWM『WHO I AM』

◆本作からは家族の絆みたいなものを感じました。

エリーさんのお父さんが“親も金メダルなんだよ”とおっしゃっていました。どの選手も家族みんなで取ったメダルなんだと感じます。
答えになっているかどうか分からないですけど、番組の中で初めて車椅子で風を感じたと選手が言っているシーンがあって、その競技を始めたときの、その競技に触れた瞬間の風とか感覚とか高揚感を選手の皆さんが話されていて、それはきっとずっと探していた結果だと思うんですよね。自分が打ち込める情熱とは何か。何かを求めて自分にとってのこのスポーツというものをつかんだ瞬間に前に進めたんだと思います。

◆2016年の番組に登場するパラアスリートたちはリオパラリンピック前からリオに向かうまでに密着しています。

こういうモチベーションでリオの本番を迎え、そして結果はこうでしたというところまで描かれているのですごくドラマチックになっています。リオに向けて調整していくとどうしてもぎりぎりまで追い込むので、けがをしたり調整の難しさとの闘いという要素も出てきます。選手たちが実際はどういう痛みとか困難を乗り越えてパラリンピックの舞台に立っているのか感じてもらえると思います。
2020年までの長期の企画になるので、東京に向けてたくさんの選手を紹介していきます。1人のアスリートがあるスポーツに出合って情熱を傾けて輝いている。そこにはもちろんたくさんの困難があって、その困難を周りの人たちの力を合わせて乗り越えていく。
大人の僕がこんなふうに生きたい、生きているのかって自問し、僕も正直好きな仕事をやっていて日々全力で生きたいと思っていますが、もっとやらなきゃだめだって感じています。特に子供たちが見たらもっといろんなことを感じて、歩みだしている子はもっともっと先に進むだろうし、まだ見つかっていない子はその探す第一歩を踏みだすきっかけになるかもしれないし。大人だけではなく、ぜひ子供たちにも見てほしいですね。

 

■PROFILE

●にしじま・ひでとし…1971年3月29日生まれ。東京都出身。A型。「MOZU」(TBS&WOWOW)、「クリーピー 偽りの隣人」ほか主演作多数。映画「ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~」が2017年公開予定。

 

■番組情報

IPC×WOWOWM『WHO I AM』IPC×WOWOW パラリンピック・ドキュメンタリーシリーズ WHO I AM

WOWOWプライム 毎週(土)後9・00(2016年全8回)

<今後の放送予定>

11/5(土)サフェト・アリバシッチ(ボスニア・ヘルツェコビナ/シッティングバレーボール)
11/12(土)エリー・コール(オーストラリア/水泳)
11/19(土)ザーラ・ネマティ(イラン/アーチェリー)
11/26(土)リカルディーニョ(ブラジル/ブラインドサッカー)
12/10(土)マールー・ファン・ライン(オランダ/陸上)
12/17(土)国枝慎吾(日本/車いすテニス)

番組HP:http://www.wowow.co.jp/documentary/whoiam/

 
●撮影:中川容邦 ヘアメイク:亀田 雅(ザ・ボイス) スタイリスト:TAKAFUMI KAWASAKI(MILD)

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