【インタビュー】ひかりTV「GO!GO!家電男子」 ハマケンのアニメ声優初挑戦に迫る!

特集・インタビュー
2013年06月25日

メディアに突如として現れた「違和感」。一度見たらやみつきになること必至の存在感、妙に気になるこの個性。
ハマケンこと浜野謙太。ミュージシャンとして、インストバンド「SAKEROCK」のトロンボーンを、自身のバンド「在日ファンク」では楽曲制作はもちろん、迫力のダンスパフォーマンスや歌唱力を発揮するなど、精力的な活動を展開。また俳優としてテレビドラマ『モテキ』『コドモ警視』、映画「婚前特急」「体脂肪計タニタの社員食堂」など、数々の話題作にも出演。バラエティ番組の司会にも挑戦し、タレントとしても注目度急上昇中だ。

そんな彼が、ひかりTVで7月2日(火)より放送されるアニメ『GO!GO!家電男子』で、声優に初挑戦。
イマドキの家電系男子「ポットン」「レンジろう」「ドラム」の大学生活を描く物語で、学業、サークル、就活、そして、恋愛…将来に漠然とした不安を抱えながらも、どこかのんきな3人の日常生活を描く、各話を1分でまとめたユルユルな会話劇コメディ。声優として「阿佐ヶ谷スパイダース」の中山祐一朗、舞台俳優であり映画監督でもある松居大悟もメインキャストとして出演する。

今回は、アフレコ収録直後のハマケンに、作品について、そして気になる今後の展望を大いに語ってもらった。

ぶっ飛んだ役が来ると、やらせてくれ!って思う

 

―― 声優初挑戦ということですが、キャラクターの中で、浜野さんの役が一番ぶっとんだ役という感じがします。

 そうですね、こういうぶっ飛んだものの方が向いてるじゃないですけどやりやすいなと。ありがたいなと思います。ただこれは大学生だからっていうところからあんまり離れないようにと。結局どうなってるかは見てみてのお楽しみなんですけど。上手なんですよね~。松居さんたちが。

―― 今までも、そういうぶっ飛んだ役柄が多かったかと。

 やっぱりこういうお仕事をこれからもやってくってなると、いろいろやらなくちゃいけない、ちゃんとした役とかシリアスな役とかをやらないといけないとは思っています。でもぶっ飛んだ役が来ると、「ん!コレできる!」って思っちゃうんですよね。「やらせてくれ!」って思っちゃうんですよ(笑)。

―― 一転、映画「タニタの社員食堂」の谷田役は、悩んだり、逃げたりという、何というかより普通の人の役ですよね。そんな普通の浜野さんにぐっとくるファンも多いと思います。

 うれしいです。谷田には本当に共感できたというか…。あの役も、監督はぶっ飛んでるとかって言ったりするけど、僕は実は、割と共感できるんですよね。世代的にも同じような経験をしてきたというか。だからすごくやりがいがありました。

 

子供とはフェアな関係

 

―― 『家電男子』の「ドラム」は、自分と近いなと感じますか?

 いや、近くはないかな。「ドラム」かわいいんですよね~。まずデザインかわいくないですか?最近子供が生まれたんですけど、ほんとにこんな感じなんですよね。こんな感じでかわいいんですよね。ほが~って(口を開けてる)。

―― お子さんといつか一緒に見たいなって思いますか?

 そうですね。まだでも1か月なんで、光が見えるくらいらしいんですね、どうやら。だからまだおもちゃとかにも全然喜ばないし。ときどき「ぐあ~」って(目を見開いて)何かを見てるんですけど……あ、まあいいです(笑)。

―― お父さんになられて環境や心境に変化はありましたか?

 実はそんなに変わらないなっていうのは妻とも話していて。逆に卑屈な性格とか、被害妄想とかも前より強くなったんじゃないかっていう気もするし(笑)。
 支えなきゃいけないものができると変わる、とか言いますが、ただ子供のためにっていう生き方もどうなんだ?みたいに思う。きっと迷惑ですもんね、子供も(笑)。逆に僕も子供から恩恵を受けているような気がするので、それはフェアな関係だと思っているというか…(笑)。

―― お子さんが生まれたことが今後楽曲に反映されたりは…?

 あ、それは絶対出てくると思いますね。今考えているところなんですけど。でもあからさまですよねぇ(笑)。実は、生んだときの妻を見て「すごいな!」って思ったので、次の日にすぐに1曲書いたんです。でも多分ボツると思います。ははは。ボツると思います。あからさま過ぎるから。でもここでこの話出したらなんかいい感じに思えてきた、ちょっとやる気出てきた(笑)。

 

全部楽しいからやっちゃう

全部楽しいからやっちゃう

 

―― 声優初挑戦で、俳優や歌手活動、最近では『めちゃイケ』など、バラエティ番組にも出演されたりと、マルチに活動されていますが、何が一番楽しいですか?

 僕はやっぱり今はお芝居って言うか…楽しいですね。出会う俳優さんに毎回感銘を受ける。今回の家電男子も、僕がぶっ飛んでいて、松居さんと中山さんは、「お、おう」とか言ってるだけなんですけど、その普通の感じがすごく面白くて。さすがだなって思ったっていうか。そういうのを感じるのがすごく楽しい。
 時々、ライブやると(ファンの人に)「ハマケンどこに行きたいの?」とか、「何になりたいの?」「何やってるの?」とか言われるんですけど、今は出会いが最高に楽しいというか。映画もドラマも『家電男子』も、仕事と言うよりはすごく楽しいこととしてやらせてもらっているという感覚。全部楽しいからやっちゃうって感じですね。

―― なるほど。今回共演された松居さんや中山さんは舞台で活躍されています。例えば舞台など、これから挑戦したいことはありますか?

 もちろんです。最初は… 舞台とか、大変そうじゃないですか。ストイックそうで。誘われても、ちょっと無理じゃないかなって言うのもあったんですけど、この間、すっごいシリアスなドラマに出てきて、それは苦しいって言うよりかは、もっと学ばなきゃいけないんだな、学びたいなって思ったんですよね。だから舞台とかをやってストイックにいろいろ打ち込んだら、もっと一段も二段も新しいことが学べるんじゃないかなって思っていて。

―― その経験を曲に反映してほしいと思うファンも多いのでは。

 そうですね、それはもちろんやっていきたいと思ってます。在日ファンクの場合は「大変だ!」という感覚ではないので。トロンボーンとかはちょっと大変なんですけど(笑)。在日ファンクはこっち(俳優業)のほうで学んだことを全部注ぎ込みたいというのがあるので、どんどんいいものになっていくと思います。

―― では最後に。『GO!GO!家電男子』をどんな方に見てほしいですか?

 そうですね。何か気軽に見てほしいですね。今YouTubeとかで、すごくいっぱい、やみつきになっちゃう動画とかありますよね。ああいう感じで見てほしいし、大学生の話だから、脚本に出てくるキャラが、しょぼかったり、イモかったりするんですけど、それがまたいいんですよね。ちゃんと作品として仕上がってみるとすごく良くて。自分の中のだっさい大学生が、これで報われたなーみたいな(笑)。
 大学のころの気持ち…何ていうか、あのモヤモヤした感じを知っている人はぜひ見てほしいし、今大学真っ盛りの人にも見てほしい。僕はすごく、大学生だ!って言うことを意識しながらやってるんだけど、どうなんだろう。見てる人はそう思ってくれるのかな(笑)。

 

●取材/寺田渓音

 

PROFILE

浜野謙太
はまの・けんた…1981年8月5日生まれ。神奈川県出身。
インディーズ・シーンで絶大な人気を誇るインストゥルメンタルバンド「SAKEROCK」のトロンボーン担当。自身がボーカル兼リーダーを務めるバンド「在日ファンク」、そのほかにもさまざまなバンド、アーティストのレコーディングやLIVEなどで幅広く活躍中。
俳優、タレントとしても映画、ドラマ、CM、バラエティなど多数出演。独特の存在感と強烈なキャラクターで注目を集めている。
現在『ムジカ・ピッコリーノ』(NHK Eテレ)、『僕にはまだ友だちがいない』(NHK Eテレ)のほか、映画「体脂肪計タニタの社員食堂」に出演中。
映画「婚前特急」で第33回ヨコハマ映画祭・最優秀新人賞を受賞。


番組情報

★番組情報
『GO!GO!家電男子』
ひかりTV
7月2日(火)スタート
毎日後8・58から放送

「ひかりTV」のNTT ぷららと「秘密結社 鷹の爪」のDLEの初タッグで製作されたアニメーション。イマドキの大学生男子に見立てた家電キャラクターが、ユルユルな会話劇を展開する、各話1分、全78話のミニ番組。ひかりTVでは、ビデオサービス(Video OnDemand)での配信のほか「ひかりTVチャンネル」にて毎日後8・58から放送。また、BS12 twellvや、YOUTUBE、ニコニコ動画などでも視聴が可能。

声優:中山祐一朗、松居大悟、浜野謙太、花澤香菜ほか
話数:全78話(各話1分)

家電男子公式サイト:http://kadendanshi.com
ひかりTV公式サイト:http://www.hikaritv.net/