• Twitterでツイートする
  • Facebookでシェアする
  • LINEで友達に教える

水川あさみインタビュー「地方から東京に出てきている人には引っかかる部分があると思います」Amazonオリジナル「東京女子図鑑」

水川あさみインタビュー「地方から東京に出てきている人には引っかかる部分があると思います」Amazonオリジナル「東京女子図鑑」

Amazonプライム・ビデオにて見放題独占配信中の「東京女子図鑑」。東京に憧れて上京し、三軒茶屋、恵比寿、銀座といった場所でさまざまな出会いや別れなど、人と町を通じて成長していく1人の女性の姿を描く。20~40代までの主人公・綾を演じる水川あさみさんに、本作の魅力などをうかがった。

水川あさみインタビュー

◆東京の街を舞台にした1人の女性の成長記録のような物語ですが、最初に台本を読んだときの印象を教えてください。

東京というきらびやかな街に憧れて、いわゆるみんなが憧れるステータスを上っていくというようなことに興味を持って、そこに行きたいと思う。具体的な夢を持ってそれをかなえたいから東京に行くというわけじゃなくて、漠然と東京という街に憧れていて、東京に行くことで何か見つかると思っている。その視点で描く物語が面白いなと思いました

◆水川さんも大阪出身ですが、上京する前や上京したときに東京に対するイメージや街のイメージはありましたか?

私は上京したのが高校生のときなので憧れるよりも先に出てきた感じで。ただ東京にはちょっと外国みたいなイメージがありました。すごくキラキラしているとか、なんか怖いとか、みんな同じイメージを持っているようでみんなバラバラな街、そんな印象がありましたね。

◆綾を演じていて、街の特徴や綾の気持ちで共感する部分はありましたか?

三軒茶屋で言うと三角地帯だったり、恵比寿で言うと駅前だったり、代表するような場所で撮影していて、すごくいろんな人が混在しているなって感じました、物も欲も含めて。物語の中で三茶のたこ焼き屋さんの前を通るシーンがあるんですけど、最初にその前を通るときと、その三茶を去って恵比寿に行くときでは綾の思いが違うんです。目に映る景色は同じですけど、時を経てその場所に思う感情がどんどん動いて変わっていくというのは、誰でも経験することなのかなと思います。そういう思いが東京ではあふれやすいのかもしれません。大阪は今いろんな場所が栄えて、いろんなものがすごく増えて大都市ですけど、わりとシンプルのような感じがします。逆に東京のほうは複雑で、いろんな人が全国から東京をめがけてやってくるから面白いなって思いました。

◆20~40代の綾の成長を演じることに対して気をつけたことはありますか?

年齢の幅が20~40代と広くて、それを駆け抜けるように一気に物語は進んでいくんです。
職場が変わったり付き合う人が変わったり住む場所が変わったりということで、着るものとか髪形とかメイクとか、せりふもチョイスする言葉が全然違ったりとかして。わくわくして東京に出てきてからいろんなものをまとって余分なものも自分にまとわせて生きていって。でも最終的にはそんなものは必要なかったんだなって思えるぐらいの、山を経て下っていくっていうようなお芝居をできたらいいなと思っています。

◆タナダユキ監督とは今回は初めてになるのですか?また監督とは本作についてどんな打ち合わせなどをされたのですか?

初めてです。彼女の成長記録なので、とにかく綾という人物に対して、かわいくいとおしくだけ映るだけではなくて、いらいらしたりとか笑ってもらえたり応援したくなるような女性にしたいねっていうことは話しました。

◆タナダ監督のこれまでの作品からも綾のいい部分や東京のいいところだけではないのかなと思っているのですが。

タナダさんの作品は日常の中で人の表に出てこないくすぶっているような、鬱屈したようなやり切れない気持ちっていうのをすごく表現したものが多くて、大きな感情の振り幅があるというよりは、“そう思ったりするよね、人って”ってことをうまく描く監督だなと思っていたんですけど、この作品においてはなんかこう、今まで監督もしたことないんじゃないかなという感じになっていると思います。ドラマということもあるし、すごくコミカルな部分とそうじゃない部分、例えば登場人物が自分の心情を急にカメラに向かって話したりするんですけど、そういうのを面白くやっているので、タナダさんぽくなくて監督もチャレンジしてくれているんだなと感じます。

Amazonオリジナル「東京女子図鑑」

◆ステータスを求める女性の話で一見、綾が嫌な女性な感じにとらわれてしまいがちだと思うんですが、その綾を応援したくなる魅力的に演じなければいけないというのは大変だったのではないでしょうか。

綾の場合、そう思わせないようにするっていうのは、彼女の素直さからそういうふうになっているように映らないと、多分嫌味になってしまうと思っていて。本当にそのときに思ったままを言ってみたり、思ったままを行動していたり。たまに、はぁみたいなことを言ったりするのも彼女自身本気で言っているっていうのを大前提にしないと面白味もなくなってしまうかなと思って演じています。物語としては世の女性に問いかける部分とかもあったりますが、綾自身も正解は出ていないんです。だけど、何となく願っていたことに対して駆け抜けるように生きた人生の最後の部分に彼女の思いが集約されていると思います。

◆綾の物語ですが、綾のファッションやその街の食べ物。そういったところも見どころになると思います。女性の共感を多く集めると思いますが、例えば男性が見る場合の面白さはどこだと思いますか?

前半に関して言うと、会社の中での女子の怖いところがたくさん見られます(笑)。女性の全員が全員そうではないけど、腹の中ではそう思っているだなっていうことを男性は面白がってくれたらいいかな(笑)。あとは地方から東京に出てきている人だと、何かしら引っかかる部分が男女問わずあるお話だと思います。

◆三軒茶屋、恵比寿以外にも銀座や豊洲、代々木上原といった街も出てきます。特に街に対してのイメージもうまく描かれているなと思いました。あらためてこのドラマの魅力をお願いします。

綾の成長記録なのでそれをまず楽しんでもらえたらいいなと思います。あとは東京にはこういう面白味があるよっていう一方で、逆に冷たい部分もあるっていうことも描かれています。いい面も悪い面も見せているのがリアルかなと思っているので、そういうところを見てもらえるといいですね。

 

■PROFILE

水川あさみ
●みずかわ・あさみ…1983年7月24日生まれ。大阪府出身。AB型。ドラマ、映画、CMなどで活躍。2016年の出演作には「わたしを離さないで」(TBS系)、映画「後妻業の女」などに出演。2017年には映画「一茶」が公開予定。

 

■作品情報

Amazonオリジナル
「東京女子図鑑」
Amazonプライム・ビデオにて見放題独占配信中
12月16日より毎週(金)1話更新予定

<STAFF&CAST>
監督:タナダユキ
出演:水川あさみ

<STORY>
「人からうらやましがられるような人になりたい」と東京への幻想を抱く秋田の女の子、綾(水川)。就職を機に上京し、三軒茶屋で1人暮らしを始める。勤務先は恵比寿のアパレル会社。そこで働く女性たちはアフター5を謳歌するため自分磨きに余念がかない人や地味だがやりがいのある仕事をこなす人がいたりとさまざま。自分は東京でどんな女性になろうと考える綾はある日。自宅の近所で道に迷っているところを助けてくれた直樹との偶然の再会を果たす。

©ワタナベエンターテイメント

 
●photo/中村圭吾

  • Twitterでツイートする
  • Facebookでシェアする
  • LINEで友達に教える