DANCE EARTH PARTYインタビュー 1stアルバム「Ⅰ」リリース

特集・インタビュー
2017年02月01日

EXILE ÜSAさんが牽引するダンスプロジェクト・DANCE EARTH PARTYの1stアルバム「Ⅰ」が、2月1日(水)に発売。2013年の「イノチノリズム」から3年超。また1つ大きな夢をかなえたÜSAさん、TETSUYAさん、Shizukaさんにインタビュー。

いろんな世界を旅している気分になってもらえたら ─ÜSA

DANCE EARTH PARTYインタビュー

◆待望の1stアルバム『Ⅰ』は、いつ頃から制作に取りかかったのでしょうか?

EXILE ÜSA:取りかかった時期と言えば、2013年に「イノチノリズム」というDANCE EARTHの舞台のテーマ・ソングを作ったときまでさかのぼると思います。そこからDANCE EARTH PARTYが始まったので、制作期間は3年以上になります。そこから具体的にアルバムとしての構想を描き始めたのは、TETSUYAとShizukaちゃんが正式メンバーとして加入した2015年。あの国のあの要素を取り入れたいね、とか話し合いながら、それをシングルで表現してきました。その積み重ねがアルバムになったときに、いろんな世界を旅している気分になってもらえたら最高だなという思いでアルバム制作を始めました。

EXILE TETSUYA:そういったアルバムに対する構想はずっと持っていて、本格的な制作を始めたのは2016年になると思います。

EXILE ÜSA:ほぼ新曲なので、Shizukaちゃんが怒涛のレコーディングの毎日を過ごすという(笑)。

Dream Shizuka:昨年の10月に開催した『DANCE EARTH FESTIVAL 2016』に向けて新曲を作って、その後は収録曲のバランスをみて新しい曲をレコーディングしていった感じです。

◆アルバムのタイトル『I』に込めた想いとは?

EXILE ÜSA:純粋に1枚目のアルバムということで『Ⅰ』(ワン)としました。アーティスト名がコンセプトみたいなものなので、アルバムのタイトルは分かりやすくていいかなと思ってこのタイトルにしました。

◆では、新曲を中心に収録曲についてもお話を聞かせてください。まず、リード曲の「Do it!」はどのように制作を進めていった楽曲なのでしょうか?

EXILE ÜSA:より多くの人に共感してもらえる曲にしようという話から始まって、DANCE EARTH PARTYの思いが空へ飛び立っていくようなイメージで作った曲です。

Dream Shizuka:グループの軸となっているものがダンスなので、アルバムにはダンスが際立つ楽曲が多く収録されています。その中でも、「Do it!」は歌って踊れる雰囲気を持った曲だと思います。スタートラインに立ち、そこから飛び立っていく様を、その時の葛藤など人の内面にもフォーカスして歌詞を考えました。

EXILE TETSUYA:ほかの曲に比べて曲調もゆっくりですし、しっかり踊れる曲です。MVでも今作『Ⅰ』から始っていく僕らのスタートと、歌詞の〈You can do it!〉ってメッセージがうまくリンクしていて、誰もが何かを始められるんだよという力強いメッセージが伝わると思います。

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◆3曲目に収録された3rdシングル「DREAMERS’ PARADISE」では、RHYMESTERからMummy-Dさんとパーティを組みました。

EXILE ÜSA:D(Mummy-D)さんはダンスを始めたころから聴いていた方なので、まさか自分たちの楽曲に参加していただけて、Dさんのラップで踊れる日が来るとは思っていなかったので光栄でした。何度か飲みに行かせていただいて自分の気持ちをお 伝えさせていただいたんですが、ちょうど僕がEXILEのパフォーマーを卒業させていただくタイミングでもあったので、その辺も踏まえてリリックを書いてくれたのかなと思います。

EXILE TETSUYA:今回アルバムのためにロング・ヴァージョンも録ってくださって、それも最高でした。

EXILE ÜSA:そうそう、ニュー・バージョンには、自分たちの名前も入れてくれたりしているんです。

Dream Shizuka:Dさんと一緒にレコーディングして感じたのは、言葉が飛び込んでくるラップだということでした。声に力があって、人の心を動かすことができるラップって素敵だなぁとあらためて感じました。

EXILE TETSUYA:曲のタイトルはÜSAさんが考えたんじゃなかったでしたっけ?

EXILE ÜSA:夢見る者たちの楽園ということでタイトルを付けさせていただきました。ワクワクしている気持ち次第で、夢に向かう道の景色は変わっていく、それこそがパラダイスだよというような思いですね。

◆4曲目に収録されたのは2ndシングル「BEAUTIFUL NAME feat. The Skatalites+今市隆二 from 三代目 J Soul Brothers」です。

EXILE TETSUYA:せっかくゴダイゴさんの素敵な名曲をカヴァーさせていただけるのなら、DANCE EARTH PARTYらしいバージョンにしようということで、ダメ元でSKAの伝説的バンドThe Skatalitesさんにお願いしたら快く引き受けてくれたんです。3人体制になって一発目のシングルだったので、もう1人仲間をパーティーに加えたいねって話をしていたときに今市の名前が挙がって。

Dream Shizuka:男性ヴォーカルと一緒に歌うのは初めての経験だったので新鮮でした。最初今市さんと自分の声が合わさったときにどうなるんだろうと想像はしていたんですが、実際に歌ってみるとお互いのいい部分が出せてレコーディングもスムーズでしたし、楽しかったです。

EXILE ÜSA:実はこの曲、リリース後にもミラクルが起きた1曲なんです。ボーイスカウトの世界大会が日本で40数年ぶりに開催されることになって、世界155の国と地域から約3万4000人の子供たちが集まったんですけど、そこに僕らを呼んでいただいてこの曲を披露することになったんです。この曲を通して世界中の子供たちが1つになっていく様子を見て、これ以上の光景はないだろうと感動しました。そのエピソードも今作に付属するドキュメント映像に収録されているので、ぜひ観ていただきたいです。

SHOKICHIの声を聴くとSECONDのスイッチが入るんです ─TETSUYA

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◆6曲目「PEACE SUNSHINE feat. Dream, 小林直己, 関口メンディー」は、ある意味DANCE EARTH PARTYのルーツとなる楽曲ですよね?

Dream Shizuka:そうですね。私にとっては正式メンバーになるきっかけになった楽曲として思い出深い1曲です。いまだにE-girlsの現場などいろんな場所で歌わせていただくんですが、世代を問わず皆さんに楽しんでいただけるんです。思い入れがある楽曲なので、これから先もずっとずっと大切に歌っていきたいと思っています。

EXILE ÜSA:間奏部分に世界中の言語で〈笑顔〉って言葉を入れているんですけど、そのアイデアを見つけた瞬間に自分の中でテンションが上がったのを覚えています(笑)。

Dream Shizuka:その気持ちめっちゃ分かります!

EXILE TETSUYA:お見事でしたね。

EXILE ÜSA:自分でもよくハマッたと思っています(笑)。

◆7曲目に収録された新曲「HAPPY BIRTHDAY feat. Dream」は、何やらエピソードのある楽曲らしいですが、その辺のことも含めて教えていただけますか?

EXILE TETSUYA:昨年のÜSAさんの誕生日に、Shizukaちゃんと僕でサプライズ・パーティを企てたんです。テキーラがおいしいお店を貸し切って、みんなに集まっていただいてDJをやったり踊ったり最高にハッピーな雰囲気だったんです。そのときの光景を、そのまま歌詞にしたいと思って、この曲は僕が作詞を担当させていただきました。今回はDreamとパーティを組むことになっていたので、Amiちゃんがこんな言葉を使ったらかわいいだろうなぁとかメンバーをイメージしながら書きました。

◆9曲目に収録された新曲「Slow Morning」は、Dream Shizukaさんのソロ・バラードですね。

Dream Shizuka:このアルバムの中では2曲バラードを歌わせていただているんですが、「Slow Morning」は朝を感じさせる楽曲。せっかくのソロなので、自分の視点から自分にしかできない表現がしたいと考えたんです。そこから、朝にあふれている身近な幸せを表現しました。

◆続く10曲目に収録された新曲「夜曲~ノクターン~」が、Dream Shizukaさんのソロ・バラードのもう1曲になるわけですね?

Dream Shizuka:はい。きっかけは、お2人から心地よく眠りにつける曲が欲しいとうリクエストがありまして…(笑)。

EXILE ÜSA:疲れてるんです、僕ら(笑)。

Dream Shizuka:基本的にDANCE EARTH PARTYの楽曲って、お2人の願望が入ってるんですね。願望からアイデアになって、それが素敵な楽曲に変化していくという。歌うのは大変なんですけどね!(笑)ÜSAさんとTETSUYAさんを始め、皆さんを素敵な眠りへと誘う子守唄を歌っているような気持ちでレコーディングさせていただきました。

EXILE TETSUYA:確かに優しい歌声だった(笑)。

EXILE ÜSA:この曲があれば眠れる(笑)。

Dream Shizuka:本当ですか?(笑) でも、お2人にそう言っていただけたら光栄です。

◆11曲目に収録された新曲「HEART OF A LION / DANCE EARTH PARTY×EXILE THE SECOND」については、ぜひTETSUYAさんにおうかがいしたいです。

EXILE TETSUYA:僕はどちらのグループにも属していますからね(笑)。『DANCE EARTH FESTIVAL 2016』で始めて一緒にステージに上がったときは、不思議な気持ちでした。DANCE EARTH PARTYの衣装で出ているんですけど、SHOKICHIの声を聴くとEXILE THE SECONDのスイッチが入るんです。ヴォーカルの声って、すごく偉大だなと思いました。自分がSECONDのスイッチが入る瞬間があるってことは、同じダンスでも違う表現の仕方を持てているってことなのかなと、そこを気づかせてくれた楽曲でもありました。

涙するシーンはアップだったので恥ずかしいです(笑) ─Shizuka

DANCE EARTH PARTYインタビュー

◆ほかにも今作にはライヴ映像として『DANCE EARTH FESTIVAL2016』の模様が収録されるそうですが、皆さんだから語れる見どころ教えてください。

EXILE TETSUYA:DVD単体としてではなくて、アルバムのDVD特典として収録しちゃうんですから大サービスです!(笑) あの日は今思い出しても楽しかったなぁ、そんな1日をパッケージさせていただいています。

EXILE ÜSA:最高の1日だったよね。

EXILE TETSUYA:はい、いろんな夢がかなった日でした。来てくださった皆さんが笑顔になってくださって、あんなピースな空間はなかなかない気がします。今回は、僕らの夢がかなった瞬間を皆さんにも永久保存として持っておいていただきたいという思いでアルバムにつけさせていただきました。最後はShizukaちゃんがホロっと涙する瞬間もあって、そんなシーンもばっちり収録しています。

Dream Shizuka:あそこはめっちゃアップだったし、個人的にちょっと恥ずかしいです(笑)。

◆では最後の質問なんですが、そんなさまざまな出来事があった2016年を振り返って、個人的にはどんな1年でしたか? また、2017年はどんな1年にしたいですか?

EXILE ÜSA:EXILEのパフォーマーを卒業した後、DANCE EARTHプロジェクトに100%集中させていただいた1年でした。プロジェクトをスタートさせて10年間のまとめをこの1年でやって、それがフェスとなり、年はまたぎましたがアルバムも完成しました。2016年は、また新しい夢に向かう準備が整った年だったと思います。そして2017年、このタイミングでLDHの新体制がスタートするのもうれしいことですね。DANCE EARTH PARTYとして思い描いていた夢がより具体的になっていくのが、2017年なのかなと思っています。

EXILE TETSUYA:2016年は『DANCE EARTH FESTIVAL』という1つの夢を叶え、いろんな壁を乗り越えて3人で同じ景色が見られたことで、団結力は今までで一番強固なものになったと思います。2017年はアルバム『Ⅰ』を皮切りに、思い切り突き抜けたいです。アルバムの中に入っている曲たちって、3人の個性が注がれていて、さらにストーリーもあって、リリースしたら終わりって曲ではないんです。何年もかけて、いろんな人に聴いていただいて、自分たちでも味を深めていきたいと思っています。僕たちはたくさんの夢を抱えているので、それを1つひとつ形にしていくのが、DANCE EARTH PARTYのスタイルなのかなと思います。

Dream Shizuka:ÜSAさんが何十年も愛されるフェスを作るとおっしゃっていたとおり、2017年も作品や『DANCE EARTH FESTIVAL』も含めてパフォーマンスや音楽の旅を届けていきたいと思っています。そして、アルバムも『Ⅰ』に続き『Ⅱ』、『Ⅲ』とリリースを重ねていけるように、個人的にもさらに頑張ります。

 
取材:馬渕信彦
 

■作品情報

DANCE EARTH PARTY 1stアルバム「Ⅰ」『Ⅰ』
2017年2月1日(水)発売
CD+2DVD 5500円+税
CD+2Blu-ray 6500円+税
CD 3000円+税

DANCE EARTH PARTY 公式HP:avex.jp/dep/