加藤茶役・勝地涼が山田裕貴らと過ごした撮影の日々を語る『志村けんとドリフの大爆笑物語』

ドラマ
2021年12月21日
左から)勝地涼、山田裕貴

山田裕貴が主人公・志村けん役を演じる『志村けんとドリフの大爆笑物語』(フジテレビ系)が12月27日(月)に放送。それに先駆け、加藤茶役の勝地涼からコメントが到着した。

昨年3月、日本を代表するコメディアンの1人、志村けんさんが新型コロナウイルス感染症に伴う肺炎のためこの世を去った。日本中が悲しみに暮れたその訃報は、海外メディアでも大きな話題に。しかし、亡くなった今もまだその人気は衰えることはなく、地上波特番放送やBS放送などで若者からの支持を得ている。

そんな志村さんの半生を描いたドラマ『志村けんとドリフの大爆笑物語』が、12月27日(月)に放送。志村さん役の山田裕貴をはじめ、いかりや長介さん役を遠藤憲一、加藤茶役を勝地涼、高木ブー役を加治将樹、仲本工事役を松本岳、荒井注さん役を金田明夫が演じること、脚本・演出を福田雄一が手掛けることが発表されている。

さらに、厳格だった志村さんの父親・憲司役には渡辺いっけい、常に志村さんを応援し続けた母親・和子役には宮崎美子、福田組には欠かせない俳優の1人であるムロツヨシもある役で登場。志村さんと生前共演の経験のある肥後克広(ダチョウ倶楽部)、親交のあったミッツ・マングローブも出演する。

ドラマは、志村さんがコメディアンになることを決意し、いかりやさんの元を訪れ、1968年の高校卒業間際にバンドのボーヤ(付き人)として携わるところからスタート。見習い時代の修業の日々、1974年にメンバーの一員となってから1990年代までの想像を絶するような過酷なスケジュール、人気の裏に隠された挫折と苦悩、葛藤が描かれていく。

また、毎週行われていたネタ会議の様子や、徐々に築かれていく加藤との友情も明らかに。今まで表には出ることのなかったメンバーとのやりとりや、いかりやさんとの関係など、今回のドラマ化にあたって、取材して初めて分かったエピソードも。

加えて、ドラマには当時人気を博した『8時だョ!全員集合』や『ドリフ大爆笑』の懐かしい場面も登場。今回発表となったザ・ドリスターズメンバーのキャストによる、「ドリフ大爆笑のテーマ」や「ドリフのズンドコ節」、名作と言われる数々のコントシーンにも注目だ。

今回の発表にあたり、勝地は「とにかく時間があればコントをずっと見ましたし、ザ・ドリフターズのドキュメンタリーも見ました。何度も見ていたので、次第に、”こんな感じでいいのかな”と考えられるようになりました」と。

続けて「撮影中は、山田君となるべく一緒に過ごすようにして、その時間を大事にしようと心がけました。演技ではなく、楽しそうにやっているのを見せないといけない。僕らが笑わせてもらっていたあのコントを、自分たちが楽しめなかったらという思いがあったので、楽しんで演じるように心がけました」と撮影の日々を振り返る。

加藤を演じたことについては、「プレッシャーもありましたけれど、自分なりの、自分が愛した加藤さんを表現できればと思って演じました。正解はもちろんないですけれど、やりきれたかなとは思っています。短期間でしたが、加藤さんと志村さんのことばかり、ザ・ドリフターズのことばかり考えていたので、うまく表現できていれば」と思いを。

最後は「僕たちはこの作品をすごく愛して作ってきたので、見た方が笑顔になってくれたら。いかりやさんのせりふに『来週もまた、一生懸命頑張ります!』とありますが、その精神で僕たちもこのドラマに挑んだので、そこも伝わるといいなと思います」と視聴者へのメッセージを寄せた。勝地のコメント全文は、次ページに掲載。

加藤茶役・勝地涼 コメント

◆今回のお話が来た時の感想

今回のお話を頂いた時は、とにかくテンションが上がりました。(実際の放送は)自分の世代とはちょっと違うんですが、再放送やスペシャルを見て育ったので。“加トちゃん”という呼び方も、みんなに親しまれている呼び方ですし、僕自身、加藤さんが大好きなので、ぜひやりたいと思いました。

◆役を演じる上で気をつけた点や意識した点は?

とにかく時間があればコントをずっと見ましたし、ザ・ドリフターズのドキュメンタリーも見ました。何度も見ていたので、次第に、「こんな感じでいいのかな」と考えられるようになりました。撮影中は、山田君となるべく一緒に過ごすようにして、その時間を大事にしようと心がけました。演技ではなく、楽しそうにやっているのを見せないといけない。僕らが笑わせてもらっていたあのコントを自分たちが楽しめなかったらという思いがあったので、楽しんで演じるように心掛けました。

◆実際に演じてみての感想

幅広く愛されているザ・ドリフターズ、その中で加藤さんを演じる。そしてコントをやる。プレッシャーもありましたけれど、自分なりの、自分が愛した加藤さんを表現できればと思って演じました。正解はもちろんないですけれど、やり切れたかなとは思っています。短期間でしたが、加藤さんと志村さんのことばかり、ザ・ドリフターズのことばかり考えていたので、うまく表現できていればと思います。

◆コントシーンの感想

風呂屋のコントは全員でやったということと、遠藤さんにあんなふうに…という機会はないのでワクワク感がありました(笑)。福田監督もコントシーンを撮る前におっしゃっていましたが、遠慮すると面白くなくなるからって。でも一方で、お互いの信頼がないとできないコントでしたので、短い撮影期間ではありましたが、距離が縮まる関係性を作れたことによって思い切りやれました。居酒屋のシーンの、いかりやさんのせりふで「何があってもこのメンバーでやっていく」というシーンの時に「あっ」と思ったんです。このザ・ドリフターズは、足りないところもあるけれど、だからこのメンバーがいいんだと。そのセリフがすごく僕は好きでしたし、共感しました。山田君とのコントシーンは何度も練習してきましたので、多少本番では緊張するところもありましたけれど、間違えてもいいくらいに思って臨んだので、普段の撮影とは若干違う雰囲気でした。

◆勝地さんから見た志村さんを演じた山田さんは?

多分クランクインする前にたくさん映像を見たとは思うのですが、初日はガチガチに緊張していましたね。でもシーンを追うごとに、自分の感じたままにやっていけばいいんだなという風に変わっていったようにも見えました。僕自身は(ご本人に)似ている、似ていないは関係ないと思っていたので、今ここにいるザ・ドリフターズのメンバーを演じているみんなのことが好きになれたらいいと思っていました。このメンバーを演じることは、夢のような時間だと思っていたので、「(山田君も)楽しんでいいんだよ」という思いで見守っていました。志村さんと加藤さん、2人は年が離れているけれどお互いに信頼していて、そういう友情も格好いいなと思っていました。僕は普段は年上の方とお仕事をすることが多かったので、自分が35歳のときに、5つ下の山田君とこういう関係の役をやれたのは役者としてもうれしかったです。

◆他の共演者の方の印象は?

いかりやさん役は遠藤さんと聞いた時に、ぴったりというか、最高だなと思いました。遠藤さん自身は人柄もすてきな方で、大先輩なのに、少しツッコませてもらえるようなふところの深さがあり、まさしくいかりやさんだと思いました。高木さんを演じた加治君とはお互いに10代の頃から知っている仲なのですが、彼の現場でのたたずまい方も素晴らしいと思いました。荒井注さん役の金田明夫さんも含め、みんなそれぞれのバランスがすごくよかったと思います。撮影の合間にみんなで話している時はとても居心地が良かったですし、楽しかったです。

◆今回の福田監督の現場はいかがでしたか?

僕は20代前半からご一緒させていただいていて、監督には全幅の信頼をおいています。笑いには厳しい方で、本当に面白い時しか笑ってくださらないので、あえて言葉はいらないのかなと思っていました。監督が笑えばそれでいいという思いで演じました。

◆視聴者の皆様に見どころをお願いします。

ザ・ドリフターズの皆さんが、『8時だョ!全員集合』を毎週生放送でやっていたこと自体、10代の方は驚くと思います。それだけで十分新しいバラエティーを楽しめますし、コントを作るにあたって、(メンバーが)どれだけの時間を費やし、どれだけ真剣に作っていたか、ドラマを通して伝わったらうれしいです。コントシーンは、本当に楽しんで演じることができたのでやっぱり注目してほしいです。僕たちはこの作品をすごく愛して作ってきたので、見た方が笑顔になってくれたらと思います。いかりやさんのせりふに「来週もまた、一生懸命頑張ります!」とありますが、その精神で僕たちもこのドラマに挑んだので、そこも伝わるといいなと思います。

番組情報

『志村けんとドリフの大爆笑物語』
フジテレビ系
2021年12月27日(月)後9・00~11・03

出演者:山田裕貴/勝地涼、加治将樹、松本岳/ムロツヨシ/金田明夫/肥後克広(ダチョウ倶楽部)、ミッツ・マングローブ/渡辺いっけい、宮崎美子/遠藤憲一 他

公式HP:http://www.fujitv.co.jp/shimuradorifu/

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