ベトナム戦争 豪軍の最大の死闘を描いた映画「デンジャー・クロース 極限着弾」特別映像が解禁

映画
2020年06月11日

 6月19日(金)公開の映画「デンジャー・クロース 極限着弾」の監督インタビューとメイキング風景を収めた特別映像が解禁。

 本作は、南ベトナムの農園地帯“ロングタン”でオーストラリア軍108人がベトナム解放民族戦線(ベトコン)2000人と対峙した伝説の戦闘「ロングタンの戦い」を、オーストラリアを代表する俳優陣・スタッフが集結して描いた戦争映画。

 戦闘時間4時間に対して一日の損失はオーストラリア軍が戦ったベトナム戦史上最大という過酷な戦いだったにも関わらず、その功績は称えられることもなく50年ものあいだ封印されてきた伝説の戦闘の全容が描かれる。

「作品の公正性や真実性にとってアフガニスタンの兵役経験者との仕事はとても貴重だった」と語るのは、本作の監督を務めたクリフ・ステンダーズ。オーストラリア陸軍の専門家や兵役経験者らが初期段階から制作に参加。セットや小道具製作、土嚢の準備に至るまで全面サポート、撮影中はエキストラとしても活躍してくれたと感謝を述べる。

クリフ・ステンダーズ監督

 メイキング映像では、兵士たちが爆破と噴煙の中を駆け抜けるシーンや、慰問コンサートで盛り上がるシーンの様子が見てとれる。主人公のハリー・スミス少佐を演じたトラヴィス・フィメルをはじめ、ルーク・ブレイシー、リチャード・ロクスバーグなど俳優陣は、砂にまみれ、全身に水を浴びるなど過酷な撮影に挑んだ。実際に訓練へ参加し、軍の世界を体感して撮影に備えたという。

 本作の製作にあたり、“事実に反しないこと” “物語を作り上げること”のバランスを重要視したと語る監督は、この戦いに参加した軍人がいるということを考慮し、許可を取った上で人物や物語を作り上げた。

「“これは写真ではなく絵画だ”。戦いの伝承を吟遊詩人のように伝える。実際の出来事を印象画的に劇的に解釈したものだ。映画を見て、私たちの敬意を感じてもらえたらうれしい。彼らの戦いと犠牲への敬意を」と締めくくっている。

<動画>
■戦闘シーン舞台裏映像 『デンジャー・クロース 極限着弾』

<作品情報>
「デンジャー・クロース 極限着弾」
2020年6月19日(金)より新宿バルト9にて全国ロードショー
出演:トラヴィス・フィメル、ルーク・ブレイシー、リチャード・ロクスバーグほか
監督:クリフ・ステンダーズ
脚本:スチュワート・ビーティ
配給:彩プロ

<STORY>
1966年8月18日未明、南ベトナム。ヌイダット地区にあるオーストラリア軍司令部の基地がベトコン部隊による迫撃砲の急襲を受ける。発射地点を突き止めるため偵察に向かったハリー・スミス少佐(トラヴィス・フィメル)率いるオーストラリア軍D中隊は、第10、11、12の3小隊に分かれて前線を進む。ロングタンのゴム園に差し掛かると第11小隊がベトコン兵と遭遇。交戦となるがベトコン兵は散り散りに逃げ出してしまう。安心した小隊は前進するも、既にベトコン兵の大軍に囲まれてしまっていた。自らの命を顧みないベトコン兵は容赦なく機関銃掃射で襲い掛かる!四方八方から銃撃を受け、戦闘開始からわずか20分で28人構成の小隊のうち半数以上が負傷。味方からの応援部隊も近づけない平坦なジャングルで小隊は絶体絶命の状況に追い詰められてしまう。ベトコン兵から放たれる機関銃の嵐の中、少佐は遂に基地へ指令を出す。目前にいる敵へ後方から迫撃砲を撃つ要請をしたのだ。「責任は取る。極限着弾(デンジャー・クロース)を要請する」。それは味方に対して超至近距離で撃つことになり、小隊が全滅してしまう危険な作戦である。一方基地本部では、応援の大隊を出撃させるかの判断をする時が迫っていたのだった。

<WEB>
公式サイト:http://dangerclose.ayapro.ne.jp/

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