高野洸インタビュー「自分の良さや自分らしさみたいなものがだんだん分かってきた」

特集・インタビュー
2021年03月24日

ミュージカル「刀剣乱舞」など、2.5次元舞台でも活躍している高野洸さんが1stアルバムをリリース! アーティスト活動を始めて2年間の集大成とも言えるバラエティに富んだ内容に仕上がっている本作。1年前から選曲を始め、やっと完成したというアルバムの制作秘話を語ってもらいました。

◆1stアルバムが完成して、今どんな心境かお聞かせください。

1年前くらいから曲を選んで作り始めたので、やっとできたかという気持ちと、やっとお客さんに届くのかという気持ちでした。今思えば、2ndシングル「OUR STORY」のあたりからアルバムに向けて頑張ろうと思って、アルバムが完成して曲も増えたのですごく達成感を感じています。

◆どんな基準でアルバム収録曲を選びましたか?

シンプルにカッコいいかどうかと、僕が歌っているところを想像できるか。それと、今回はツアーの開催が同時に決まっていたので、盛り上がる曲かどうかも含めて、ライヴで使えるかどうか。アルバムもいろんな曲調があるほうが面白いと思い、今までのシングルも収録した3曲の曲調を全て変えていたし。これまでの集大成という意味でもバラエティ豊かなアルバムにしたいと思いました。

◆「ENTER」というタイトルにどんな意味や気持ちを込めたのか教えてください。

stアルバムなのでこれまでの活動の節目として、何かが始まる、何かに突入する瞬間みたいなワードを探している時に、“ENTER”はどうかという意見を頂きました。シンプルな5文字だけど響きが刺さると思ったし、これまで打ってきた文章をパソコンで打って届けるといった意味合いも入っていて、すごくしっくりきました。新しい場所に入るステップとしてとても印象に残るタイトルだと思うし、エンターテイナー(entertainer)にも掛けられていて、すごくすてきだなと思いました。

◆リード曲の「New Direction」は歌ってみていかがでしたか?

デモを聴いた時からすごく好きでした。爽やかで突き抜けた感じの曲ですが、力を入れて歌うというよりは、思いを込められるように意識しました。そうじゃないと、ただの爽やかな曲になってしまうと思ったので。「新しい方へ向かって行こう、自分を信じて突き進むことが大事」というテーマに思いを乗せて歌うようにしました。ただ伸ばすところの気持ち良さや、爽やかでスッキリする感じも自分の中では意識しましたね。

◆思いを込めて歌うために大切にしたことは?

芯が強い感じを所々出すべきだなと思いました。例えば“New Direction”ショをカタカナっぽく歌ってしまうとちょっと子供っぽく聴こえてしまう気がしたんですね。途中で母音が切り替わっていくようなニュアンスをつけることによって、歌詞に登場する人に芯があるように聴こえると僕は思ったので、それを意識して歌いました。

◆4thシングル「In the shade」「Shining warm」に続き、「モノクロページ」という楽曲をご自分で作詞されています。

実はアルバム制作が決まった時点で、それに先立つものとして4thシングルをリリースすることが決まっていました。アルバム収録曲を選びながら4thシングルの曲を選び、「モノクロページ」は4thシングルの2曲よりも先に曲を決めて、最初に作詞に取り組みました。

◆「モノクロページ」のテーマや描きたかったことを教えてください。

thシングルの2曲も含めた3曲を作詞するにあたり、「モノクロページ」を軸にどうやって作詞しようか考えて、3曲を通してストーリー性があったほうが僕らしくて面白いのかなと思いました。「モノクロページ」は、ミドルバラードだけどリズムを刻んだ曲調なので、鼓動は早いけど切なさがある感じがいいなと。内容としては「別れた後」がハマリが良さそうだと思って、それをテーマにして、1番と2番の目線が変わったら面白いんじゃないかと思い、1番は女性目線、2番は男性目線の歌詞にしました。離ればなれになる二人の気持ちを描いて、別れた後に隣にいた人の大切さに気づく。それによって今まで彩られていた思い出が全部モノクロになってしまった…そんな色のない世界観を表現しました。

◆ストーリー性を付けようと思ったのはどうしてですか?

自分の恋愛観を詰め込むだけでは(内容的に)薄くなってしまう気がして、ストーリー性や歌詞の登場人物に人間性があるほうが歌詞に意味を持たせやすいなと思いました。3曲全体の設定や人物像、時系列はまとめて決めましたが、ストーリーを組み立ててからのほうが歌詞も書きやすくなりました。

◆ソロアーティストとしての2年間の集大成とということで、2年の間に自分で一番成長したと思うことを教えてください。

最初のころはやれることをしっかりカッコよくやり遂げるということを意識していました。今はちょっとだけ自分の良さや自分らしさみたいなものがだんだん分かってきたので、そこを足し算したり引き算したりすることができるようになった気がします。

◆今の自分らしさってどんなものだと思います?

自分らしさというか…5歳からダンスをやっているので、当然そこは強みだと思います。そして声質って人によって違うじゃないですか。自分の声ってこうなんだって分かってきました。僕は舞台もやっていて、2.5次元舞台をやる時は、自分の声をもともと演じていらっしゃる声優さんに寄せることもあって、「その声いいね」って言われたりもするんですね。でもそれは自分の地声ではないから、「自分の声って何なんだろう」って迷走していた時期もあって。アーティストとして自分の曲を何曲か出して、最近やっと自分が歌いやすい声ってこれだって分かってきました。自分の声が多くの人に刺さるかどうか分からないけど、誰かに刺さればラッキーくらい気楽にやったほうがいいのかなって思うようになりました。

◆最後に4月から開催される初のライヴツアーに向けての意気込みをお願いします。

デビュー曲からたくさん曲ができて、ツアーも2年間の集大成になると思います。舞台に出演してステージ上に立っている時間が長かったので、その経験を生かして、ライヴをちゃんと作っていきたいですね。アルバムにはライヴのために選曲した曲もたくさんあります。お客さんと一緒に踊って一体になれるコーナーも準備していますので、楽しみにしていてください!

PROFILE

●たかの・あきら…1997722日生まれ。福岡県出身。200911月、Dream5のメンバーとして「I don’t obey〜僕らのプライド」でCDデビュー。2016Dream5の活動終了後は、映画「仮面ライダー平成ジェネレーションズ」やミュージカル「刀剣乱舞」の膝丸役で人気を集める。20191月、1STシングル「LOVE STORY」でアーティストとして活動を始める。2021425日(日)から「高野洸 1st LIVE Tour“ENTER”」を開催。

作品情報

高野洸1STアルバム「ENTER」

2021年3月24日(水)発売

初回生産限定盤 15290円(税込)
AL;DVD 5500円(税込)
AL 3300円(税込)

ツアー情報

『高野洸 1st Live Tour ENTER”』

2021年425)<変更後>
仙台銀行ホール イズミティ21(仙台市泉文化創造センター)大ホール 開場14:30/開演15:00
仙台銀行ホール イズミティ21(仙台市泉文化創造センター)大ホール 開場18:00/開演18:30

2021年51
メルパルクホール東京 開場14:00/開演14:45
メルパルクホール東京 開場17:45/開演18:30

2021年5月3日(月・祝)
福岡・ももちパレス 開場14:00/開演14:30
福岡・ももちパレス 開場17:30/開演18:00

2021年55水・祝)
大阪・松下IMPホール 開場14:00/開演14:30
大阪・松下IMPホール 開場17:30/開演18:00

2021年58<変更後>
大宮ソニックシティ 大ホール 開場 13:30/開演 14:30
大宮ソニックシティ 大ホール 開場 17:30/開演 18:30

※開場・開演時間は変更になる可能性がございます。予めご了承ください。

 

photo/植田あすみ text/佐久間裕子 hairmake/氏川千尋 styling/塚本隆文

 

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