門脇麦、三浦貴大に「本当大好き!」映画『世界は今日から君のもの』完成披露試写会

映画
2017年07月10日

『世界は今日から君のもの』 7月15日(土)公開の映画『世界は今日から君のもの』の完成披露試写会が行われ、主演・門脇麦、三浦貴大、比留川游、藤原さくら、尾崎将也監督が登壇した。

 引きこもりという社会派なテーマをガーリーな世界感で描いた本作。引きこもりの主人公が新しい人との出会いや社会との触れ合いを通して、少しずつ自分らしい一歩を踏み出し、前進していく姿を描く。

昨今、実写化が多い映画作品の中でオリジナル脚本となった本作。オリジナルに込めた想いについて尾崎監督は「色んな映画を作りたいと思っているので、その中でも風変わりな女の子の映画を作りたかったんです。門脇さんとは以前にテレビドラマの仕事で一緒になった時に、門脇さん主演で(映画を作ろうと)決めたんです」と、キャスティングの裏側を披露。それに対し門脇は「あてがきの台本ということで、女版監督を演じている気持ちになりました。歩き方や姿勢、手をぶらぶらする感じとか。気がついたら尾崎さんになっていました(笑)」と、笑顔で答えた。

本作で引きこもり女子を演じた門脇は、演じたキャラクターと似ている部分について「流行に興味がないところと、こだわるところはこだわり、こだわらないところはこだわらないというのが似てますかね。引きこもりの部分は似ていなくて、私はアウトドア派なので山登りとかに出かけたりします。人見知りというところも似ていますが、一度しゃべり出すと自分のことをベラベラしゃべるので(笑)」と、自身の意外な一面を告白。

一方、門脇演じる真実の会社の上司役を演じた三浦は、役との共通点について「共通点がなくて困ったんですよ。サラリーマンの経験してないので、いつも(会社で)働く役は困りますね。どちらかというと僕は性格的に真実に似てると思いますよ(笑)。真実みたいな生活が送れたら最高だなって思いますね(笑)」と、会場の笑いを誘った。スタイリスト役を演じた比留川は「私が演じた役のエリカは物事をはっきり言うタイプですが、そこは共通しているのかなって思います。何に対しても前向きなエリカみたいになれたらいいな~と思いました!」とコメントした。

本作の主題歌を担当した藤原は「自分の作詞・作曲した曲が初めて映画の主題歌になりました!この作品を観て明日から頑張ろう!と思えました。主人公の真実とは漫画を描いていたり、模写をしていたり、私は人見知りしないタイプですがとても真実のことを愛おしいと思いました!」と作品を大絶賛した。

また、本作のキャッチが「笑顔まで、あと少し。」ということにちなみ、“笑顔になれるもの”を問われた門脇は「美味しい食べ物!卵が好きなので、オムレツが来たら笑顔になれますね(笑)。量は食べないですが、量より質ですね!」と、きっぱり。三浦は「僕も食べ物ですね。焼き鳥です!家にいると暗いので、意識的に外に行ってしゃべるようにしてます(笑)。誰ともしゃべらなくて現場に行くと喉が動かない時があるので(笑)」とここでもインドアな素顔を覗かせた。

さらに、作中で殻を打ち破った真実の姿にちなみ、殻に閉じこもりがちな人へのアドバイスを問われると、門脇は「私も破れてないですね。殻は破っても破っても出てくるものなので」と、クールに回答。三浦は「殻って大事なものだから、せっかく殻っていうものがあるので上からちょこって出て、殻は残しておく。逃げ場はあった方がいいと思うんですよ!」と、門脇と対照的な答えを。それを聞いた門脇は「本当大好き!いつも面白いですよね~」と三浦に思いをぶつけた。

最後に門脇が「繰り返しになりますが、女版尾崎監督を演じました! 是非皆さんほっとしに来てください!」とコメントし、舞台あいさつは幕を閉じた。

『世界は今日から君のもの』
7月15日(土)より渋谷シネパレスほか全国ロードショー。
©クエールフィルム 

■出演:門脇麦、三浦貴大、比留川游、マキタスポーツ、YOU他
■監督・脚本:尾崎将也
■製作:クエールフィルム 
カラー/ビスタ/5.1ch/106分
■配給:アークエンタテインメント  

<ストーリー>
小沼真実(門脇)は、高校の頃から5年間引きこもりとなり、自分の部屋で好きな漫画やイラストをひたすら正確に模写することで現実逃避をしていた。父の英輔(マキタスポーツ)と母の美佳(YOU)は離婚し、真実は父との二人暮らし。心配性の父のすすめでゲーム会社のバグ出しの仕事を始めるが、ひょんなことからそのゲーム会社に勤める矢部遼太郎(三浦貴大)が担当するゲームのイラストに手を加えたことで真実の絵の才能が認められる。ある日、遼太郎から「自由に描いていいから」とゲームキャラクターのイラストを頼まれ、彼への仄かな恋心もあり遼太郎の役に立ちたいと描くことに向き合おうとするのだが……。果たして真実は自分の殻を破り、自分らしい一歩を見つけることができるのか?!