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石黒英雄×青柳尊哉インタビュー「ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA」出演

石黒英雄×青柳尊哉インタビュー「ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA」出演

ウルトラマンシリーズ放送開始50年の節目を飾った『ウルトラマンオーブ』で、歴代ウルトラ戦士の力を借りてウルトラマンオーブに変身する風来坊・ガイと宿敵・ジャグラーを演じた石黒英雄さんと青柳尊哉さん。昨年末に放送された最終回の興奮が冷めやらぬ中、Amazonプライム・ビデオではスピンオフシリーズ「ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA」の配信がスタート。かつて同じ勢力に身を置き、ともに戦ったガイとジャグラーの“はじまりの物語”を描いている。劇場版「ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!」(3月11日(土)公開)も控え、メディアを超えた一大プロジェクトとして展開するこの『オーブ』シリーズで、石黒さんと青柳さんは自分たちの役とどう向き合ったのか。今だから話せるテレビシリーズ最終回の名ゼリフや、あの怪獣にまつわる裏話も語ってくれました!

石黒英雄×青柳尊哉インタビュー

◆テレビシリーズの最終回、本当に素晴らしかったです。特にガイとジャグラーの対峙シーンは、お二人の芝居に惹きこまれました。

石黒:ヒーロー側も敵側も、SSPやビートル隊も含めてキャラクターがそれぞれちゃんと立っていて、濃厚な最終回になったんじゃないかなと思います。対峙シーンは、僕も印象的ですね。あれはジャグラーが作った場ですから、僕は投げてくる球に合わせるのみという感じでしたけど。

青柳:ジャグラーとしては、どうしても溜まっていた思いがある。それを全部ガイにぶつけようと思ってあの対峙シーンに臨みました。僕が思いっ切り球を投げるのを、石黒君はドシンと受け止めてくれて。石黒君の、あの淡々と「愛」を伝えてくるお芝居がまた、かきたてられるんですよ。あんなふうに「愛」とか言われたらイラっとするじゃないですか(笑)。もちろん、その球は石黒君がいろんなことを計算した上で返してくるものなので、そのラリーが演じていて楽しかったですね。

石黒:僕もそれまでの集大成をぶつける気持ちで演じました。ちょっとあっさりしすぎだったかなとも思ったんですけど、出来上がった映像を見て、あれはあれでよかったのかなと。「THE ORIGIN SAGA」を経てあのシーンを見れば、より分かってもらえると思います。なぜガイがあのとき、あんなにあっさりと愛を伝えていたのか。

◆最終回放送後の今だから話せる裏話があれば、教えていただけませんか?

青柳:それこそ最終回で、ガイとともにマガタノオロチに立ち向かったジャグラーが自らの体を犠牲にして「撃て、ウルトラマンオーブ!」と叫ぶシーンがありましたけど、本当はそういうセリフじゃなかったんですよ。でも、ここは絶対にこのセリフがいいと、わがままを通させてもらいました。

石黒:そこも「THE ORIGIN SAGA」を見たら、見方が全然変わってくるところだよね。あと裏話と言ったら…田口(清隆)監督がタラバガニ好きってことくらい?

青柳:そうそう(笑)。

石黒:田口監督がタラバガニ好きだから、マガオロチもああいうギザギザなデザインになったとか。

青柳:タラバガニへの思いを込めたらしいからね。

石黒:田口監督って怪獣好きで、そっち寄りの人なんですよ。だから、ジャグラーもこんなにキャラクターが立っちゃって。

青柳:あはははは(笑)。

石黒:いやでも、良かったよ。もし田口監督がヒーロー寄りの人だったら、きっとこういう作品にはならなかっただろうから。それとこれは裏話ってことでもないですけど、撮影を振り返ると、もちろんもともとの脚本が素晴らしいんですけど、そこからキャストとスタッフが一緒に、みんなでディスカッションしながら作り上げていくことが多くて。あのシーンはどうしよう、このシーンはどうしようとか、ここでアドリブを入れてもいいものかどうか、やりすぎじゃないかとか。結果的にそれが好評だったようなので、うれしかったですね。

◆石黒さんは、もともとウルトラマンファンだったそうですね。

石黒:ウチのオヤジがウルトラマンの大ファンなんですよ。だから、グッズを買ってくれることも多くて。デパートの屋上とかでウルトラマンのイベントがあると、勝負服のウルトラマン服を着てよく行ってました。セブンやタロウと一緒に写真を撮ったこともありますよ。

◆そのウルトラマンのテレビシリーズ最新作である『オーブ』で主人公のガイを演じるに当たり、当初どんなことを意識されましたか?

石黒:ウルトラマンですから、子供に好かれるキャラクターでなければならない。その絶対的な前提条件を中心に、役作りを考えました。ガイは先輩ウルトラマンに対して「さん付け」するんですけど、そのリスペクトは大事にしたところの1つです。

◆青柳さんは、そんなガイの宿敵であるジャグラーをどう捉えて演じられたのでしょう?

青柳:ガイとのコントラストで、きちんとイヤなやつに見えるように演じようと。ヒーローが背負えないところはすべて背負うつもりで。そうすれば絶対ガイは輝くと思って臨みました。

◆Amazonプライム・ビデオで新たに配信される「THE ORIGIN SAGA」はテレビシリーズ以前が舞台で、ガイとジャグラーがまだともに戦っていたころの物語になりますが、芝居の味付けを変えることはありましたか?

石黒:僕はありましたね。それを決定づけたのが、テレビシリーズ第17話「復活の聖剣」で登場したオーブオリジンでした。というのも、オーブオリジンのスーツアクターさんは初代ウルトラマンを意識してらっしゃったそうで、その熱い思いを僕に話してくださったんです。実際映像を見てもあごの動きといい、腰の下げ具合といい完璧で、すごく感動しちゃって。それに影響を受けて僕も「THE ORIGIN SAGA」のときは、初々しい新米のような感じを出していこうと。今も昔も変わらない熱さや強さはありつつも、テレビシリーズとは違って百戦錬磨ではない、戦闘に関しては全然まだまだなところは特に丁寧に演じたつもりです。

青柳:まず入り口として、ジャグラーは自分のほうがガイより優れていると思っている。それを僕自身もまっすぐ信じていようと。一方で、ガイを石黒英雄っていう人間が演じていることで、いろいろなものが生まれて、大きくなっていく。そのすごさを僕はテレビシリーズのときからずっとすぐ隣で目の当たりにしているわけですよ。その羨望を芝居に乗っけていけばいいんだろうなと。だから、「THE ORIGIN SAGA」のときのほうがジャグラーをより等身大で演じてられたかなと思いますね。

◆やはり、この「THE ORIGIN SAGA」に臨むに当たって、先にテレビシリーズがあったことは大きいですか?

青柳:指針にはなりますよね。絶対ブレないですし。だからと言ってすごく影響されるわけでもないけれども、頭の片隅にはどこかあるというか。

石黒:ラストにガイとジャグラーが対面するところなんかは、テレビシリーズにつながるようなシーンになっているんです。対面と言っても、ジャグラーは背中を向けてるんですけど。

青柳:2人の視線が合いそうなタイミングをあえて外すとか、こっちへの視線が途切れたときに目を向けるとか、多かったよね。そういう細かいところまで俯瞰で感じながらやれるようになったのは、すごく大きい出来事だったなと。

石黒:今話を聞いていて、そういえば確かに2人のシーンで意識したところって視線の向け方だったね。向き合ってしゃべるのか、それとも全く見ずにしゃべるのか、とか。しかも、そこに関してはお互い特にディスカッションもなく自然にやれていた。やろうとしている方向性ががっちりハマっていたんだと思う。

◆先輩ウルトラマンであるダイナ役のつるの剛士さん、コスモス役の杉浦太陽さんが登場するのもアツいですね。

石黒:お二人の存在は、とても大きかったです。お二人が出てくださることによって作品により厚みが出ますし、僕らが芝居をする上でも深みが出ますからね。

青柳:例えるなら“ゆりかごみたいな方たち”が来てくださったなと。甘えに行くこともできるし、背中をきちんと押してくださる。「おまえらがやっているものを俺たちは応援しに来たんだ!」というスタンスで受け止めてくれて、それがすごくうれしかったです。

石黒「俺はこうしたい!」っていうスタンスではなく、ちゃんとこの作品に合わせて一歩でも二歩でも引くときは引くし、押すときはすぐ前に出てくださる。先輩たちのそういう姿は、すごく勉強になりました。

青柳:そうだね。だから今後、ウルトラマンの世界が続いていく中で、自分もお二人と同じ立場になったときにはきちんと後輩の背中を押せる人間であろうと…。

石黒:ん? 青柳君はウルトラマンじゃなくない?

青柳:そっかそっか、勘違いしてたわ。自分がウルトラマンかと思ってた(笑)。

石黒:大丈夫、貸してあげるよ(笑)。

青柳:ありがとう。じゃあたまに借りるわ(笑)。

◆お二人は『オーブ』が初共演ですよね。テレビシリーズから一緒にやってきて、互いにどういう印象をお持ちですか?

石黒:当初からずっと変わりません。僕は現場を共にする役者さんに対してグイっといくタイプなんですけど、それを受け止めてくれる。

青柳:石黒君は芝居にしても何にしても、ダーって走っていってくれるから、僕はその裾をつかんで「一緒について行くよ~」って感じですね。で、何かあれば、「こっち来るか」って裾をちょっと引くくらい。

石黒:最初はやっぱり主役として現場を盛り上げなきゃという気負いもあったんですけど、つたない僕のことをみんなが理解して、足並みをそろえてくださる瞬間があって。その先頭に立っていたのが青柳君なので、すごくありがたかったですね。

◆信頼し合える仲なんですね。

青柳:もちろんです。「信頼し合える仲!」って太文字で書いておいてください。サブタイトルみたいに(笑)。

石黒:タイトルにかぶっちゃうくらい、デカデカとお願いします(笑)。

◆「THE ORIGIN SAGA」の先には、劇場版「ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!」(3月11日(土)公開)も控えています。まだまだ「ウルトラマンオーブ」シリーズから目が離せませんね。

石黒:まず「THE ORIGIN SAGA」は、ウルトラマンらしくない、と言ったら失礼かもしれませんが、今までにない新しい作品に仕上がりました。そして、劇場版はウルトラマンシリーズ50周年らしく、ウルトラマンゼロやウルトラセブンまで新旧ウルトラマンが集結するお祭りのような内容。バトルシーンはもちろん、僕ら人間パートにも注目していただきたいです。ちなみに、劇場版ではジャグラーが髪型を変えてます!

青柳:そうなんです。髪型だけでなく衣装も変わっています。劇場版は思いっきり楽しませてもらったので、お客さんたちにも楽しんでいただきたいです。「THE ORIGIN SAGA」は、50年という歴史が紡いできた技術と、伝説の先輩たち、豪華なキャスト陣とお芝居が作れて、そのパワーがまんま映像に乗っかっているので、全12話、ぜひ最後まで見ていただいて、あらためて『ウルトラマンオーブ』って何だったんだろうかと考えてもらえたらなと思います。

石黒:どちらもウルトラマンシリーズ50年の集大成として、1人でも多くの方に見ていただきたいです。よろしくお願いいたします!

 

■PROFILE

石黒英雄
●いしぐろ・ひでお…1989年1月10日生まれ。栃木出身。O型。2004年に第17回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを受賞し、翌2005年に『ごくせん』で俳優デビュー。2007年には『エリートヤンキー三郎』でドラマ初主演を果たした。そのほかの出演作に大河ドラマ『功名が辻』、『半沢直樹』、『スペシャリスト』、映画「彼岸島」「不毛会議」など。

青柳尊哉
●あおやぎ・たかや…1985年2月6日生まれ。佐賀出身。O型。『ライオン先生』『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』、映画「フライ,ダディ,フライ」「クローズZERO II」「清洲会議」などで頭角を現す。2016年は、映画だけでも「秘密 THE TOP SECRET」「ガチャガチャ」「怒り」の3本に出演。アニメ『HUNTER×HUNTER』や『寄生獣 セイの格率』で声優も務めた。

 

■作品情報

『ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA』Amazonオリジナル『ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA』

Amaozonプライム・ビデオにて配信中(全12話/毎週(月)に1話更新)

出演:石黒英雄、青柳尊哉、福田沙紀、前川泰之、榎木孝明、和泉元彌、つるの剛士、杉浦太陽ほか
メイン監督:小中和哉

©円谷プロ



●photo/中村圭吾 text/甲斐 武

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