【インタビュー】“ひとり芸NO.1”の称号を懸け真剣バトル!『R-1ぐらんぷり2016』決勝進出者9人インタビュー

特集・インタビュー
2016年03月04日

Cブロック

厚切りジェイソン

安村さんと直接ぶつかって勝負をつけたいです

――2年連続決勝出場の感想をお願いします

 不思議な気持ちですね。まだ決勝に進出できなかった経験をしていないから、今回も行くでしょうというつもりでやってきました。とりあえず失敗するまでは、失敗することを考えなくていいと思ってます。

――今回の『R-1』出場にはどういった思いがあるのでしょうか?

 去年は芸歴も短いし、外国人初めてだし珍しいから、決勝に行っても「そういうこともあるから、大したことないよ」と言われたんですね。でも、2年連続で行けたら本物だと。もう2年いたよ!と言いたいですね。

――この1年で変わった部分はどこでしょうか?

 舞台に立ってる回数が、去年はあまりにも少なかったから、ただただ緊張してて、どうすればいいのか分からないことが多かったので、この1年間で、けっこうな数の舞台をやってます。そこで表現力とか、どう時間を使うのかとか、経験とか場数が増えてきたので、去年に比べるとそこが大きく変わったと思います。あと、去年は完全にホワイトボードに依存してたんですよ。ホワイトボードなしで舞台に立つのが怖いくらいだったんですね。でも、今年は何も使わない。最初の決勝のネタはただただ漫談。漫談だけで外国で人を笑わせるというと、表現力とかいろいろかかってくると思いますので、自分はちゃんとできるんだということを証明するためにも挑戦します。

――意識している対戦相手はいますか?

 安村さんは僕と同じで、去年やったネタがものすごい知られてて、ものすごい印象に残ってると思います。それなのに違うことをやるというのは、けっこうなチャレンジ精神だと思います。なので彼のチャレンジしているものと、僕のチャレンジしているものを直接、ぶつけて勝負つけたいです。

――優勝をして冠番組でやりたいことはなんですか?

 僕はどっちらかというと賞金や賞品よりもタイトルが欲しいんですね。それが取れたら大好きな日本に恩返ししたいです。それで一番大きく恩返しできるのは、僕の能力とか、今までの経験で何ができるか考えると、会社に投資する形だと思います。ファンドを設立して、日本企業を効率よくしようとしているITの会社に投資するんです。番組ではどの会社に投資するのかとか、企業をどう評価するのかとか、そんな形にしたいですね。

――単純なお笑い番組ではないんですね

 まあ、それはできるかどうかスタッフと相談してみないと分からないですけど(笑)。可能であれば、そうしたいですね。もしお笑いじゃないとダメだったら、楽しいことをやろうと思います。


ゆりやんレトリィバァ

1年間『R-1』を意識してネタを作ってきました

――1年を振り返ってみて去年の『R-1』での出来事は大きかったですか?

 はい、大きかったです。もともと賞レースのことは気にしないでいいタイプというか、ネタも賞レースでは上がられへんタイプやな、みたいに言われたこともあったので、去年決勝に出られたのはうれしかったです。それからイベントとかに呼んでいただける機会が増えて、ありがたかったですね。

――この1年で変化したことは?

 体重が10キロくらい増えたんです。10キロ以上増えるとしんどいです(笑)。ネタに関して言うと、去年の『R-1』が終わった次の日から、来年の『R-1』どうしようって考えてました。単独ライブでも、今まで好きなネタをとにかく作ろうと思ってただけなんですけど『R-1』を意識したネタを作ることに頭が変わっていきましたね。

――さらに芸に磨きがかかったということでしょうか?

 磨きがかかったがどうかはちょっと分からないですけど、去年決勝に出させてもらって「うわ、これ、来年出られへんかったらめちゃ悔しいやろな」と思ったんです。絶対来年の『R-1』をテレビで見たくない、テレビに出る方にいたいと思ったんです。だから絶対出ようと思って、1年頑張らせてもらいました。

――会見では横澤夏子さんがライバルとおっしゃっていましたね

 負けたくないという気持ちは、出場者全員に対して思ってることなんです。けど、優勝したのが同じ女芸人さんやったら、むちゃくちゃ悔しいなって思いますね。横澤さんとは芸風も違うと思うので、違った角度から戦えたらいいなと思います。

――お話を聞いていると負けず嫌いな一面が強いのかなと感じます

 負けず嫌いなのかもしれないです。中学生のときに、この見た目でギャルのグループ入ろうとしてたから、なんかいじめられてて(笑)。芸人になったら、いじめてた子たちが「(私のことを)友達やったよな」って言ってくるようにしたるって思ってたんです。それで中学校の卒業前にタイムカプセルを埋めて、私忘れてたんですけど、それを空けるのが今年の夏なんです。同級生から「なんか芸人やってるけど、何やってるん?」って聞かれるのも悔しいんで、今年の『R-1』では絶対活躍したいと思ってます。


とにかく明るい安村

僕の新しい一面に期待してください!

――2年連続決勝進出おめでとうございます

2年連続はちょっとびっくりですね。ピン芸人なんで『R-1ぐらんぷり』は避けては通れないというか、行かなきゃいけないところなんで、決勝に行けたのは、でかいなと思います。

――服を着たネタをすると決めたのはどういった理由でしょうか?

 予選から全部服を着ているネタで、それは最初から決めていました。やっぱり新しい一面を見せたいなと思って。劇場とかでは裸のネタもやっているんですが、テレビで長い時間裸じゃないネタをやることはないので、ちょっと勝負したいなと。

――会見では服を着てネタをする安村さんに小島よしおさんが不満をもらしてましたね

 小島さんは今裸でやってますけど、一時期服を着た時があったじゃないですか。なので僕からしたら出戻り感がすごいですよ(笑)。あなただって服を着ていたじゃないかって。そういう意味では、僕もちょっと小島さんに対してライバル心がありますね。

――安村さんが戦うCブロックは強敵がそろった印象があります

 そうなんですよね、ちょっと困りましたね。ただ、そこは考えてもしょうがないかなって部分もあります。去年はAブロックの3番目くらいだったので、早めに出るのもよかったんですが、今年は後ろの方に行ってみようという思いがありました。ただ、ゆりやんレトリィバァと厚切りジェイソンは強力だなと。去年はゆりあんに負けているので、今回もそれがあったら嫌ですね。まあ、やってみないと実際分からないので、始まったらだいぶ雰囲気が違ったりもしますし、出番順的にはいいかなと。あと、じゅんいちダビッドソンさんがここで去年優勝しているので、縁起が場所だと思います。

――去年のCブロックの人たちが頭一つ抜けた感じがありましたが

 そうですね。ネタ番組に出させていただきましたけども、全部裸だったので、ちょっと『R-1』でっていうのもでかいと思います。勝ち抜いてきてるっていうのも、でかいと思うので、またちょっと、1年1年じゃないですけども、去年のジェイソンとか、僕もそうですけど、出させてもらって、今年もこれで行けたら1年いけるかなって(笑)。1年契約みたいになっちゃってるんですが、そういう感じがあるかなと、頑張りたいなと。

――視聴者の方にメッセージをお願いします

 僕にはどうしても裸のイメージがあると思います。予選でも服を着て出てくると「ええ?服着てるんだ…」みたいな反応があって(笑)。逆にそういった反応はうれしくもあるんですけど、服を着てネタをやっていくことは自分のやりたいことでもありますし、こういうのもやってますというのを見せていきたいなと。皆さん期待していてください!

 

番組情報

『Cygames R-1ぐらんぷり2016』(フジテレビ系)
3月6日(日)後7・00~8・54放送

■番組公式サイト(http://www.r-1gp.com/top.php

 

『R-1ぐらんぷり2016』決勝組み合わせ

【Aブロック】
エハラマサヒロ/小島よしお/シャンプーハット こいで/復活ステージ3位通過者

【Bブロック】
ハリウッドザコシショウ/おいでやす小田/横澤夏子/復活ステージ2位通過者

【Cブロック】
厚切りジェイソン/ゆりやんレトリィバァ/とにかく明るい安村/復活ステージ3位通過者

 

●text/松田大介

 

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