林修「僕の原点です」テレ朝系冠番組『今でしょ!講座』がゴールデンで放送100回

エンタメ総合
2018年05月29日
©テレビ朝日
©テレビ朝日

 大手予備校講師・林修によるテレビ朝日系冠バラエティ『林修の今でしょ!講座』が、5月29日(火)午後7時から3時間スペシャルで放送。ゴールデンになって100回目を迎える。

 普段は教える立場の林氏が生徒となり、幅広いテーマで専門家の講義を受ける番組。2013年8月に深夜でスタートし、2014年4月からゴールデンに移行。今年5月8日の放送では番組最高視聴率15・9%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)をマークし、好調ぶりを証明した。

 今でこそ何本ものレギュラーを持つ林氏だが、「最初の自分の番組はこれしかなかった。ここから始まったわけですから、僕の原点です」と感慨深げ。特に人気の「食品」に関する講義には「一番影響を受けているのは多分僕自身」と言い、「毎朝もずくにトマト、オリーブオイル、エゴマ油をちゃんと摂っていますが、この番組をやっていなければ多分そんな生活は送っていない(笑)。いろいろ理屈をこねているようで、実は意外と影響を受けて実践していますね」と明かした。

 29日の放送は「卵」と「油」がテーマ。林氏は「ちょっとおしゃれな食品店に行くと、コーナーが年々拡大するほど油に注目が集まっています。でも、どの油がどうなのか、分かっている人もいると思いますが、意外と分かっていないこともあるので正しい使い方を確認できると思います。リノール酸、オレイン酸、アルファリノレン酸の3つが決定的に違うということも分かりますから」と見どころをPR。

 さらに、「なかなかテレビに出てこないような本物の講師の方による情報を、スタッフと共に非常に分かりやすい映像にしてお届けするよう頑張ります。これからも引き続き応援よろしくお願いします」と視聴者へ向けてコメントした。

<林修 コメント>
 日常的にテレビに出て自分の姿を全国に晒す、ということをまったく考えぬまま生きてきた僕が47歳になって突然テレビ局をはしごするような暮らしを送るようになりました。その中で「林修という名前のついた番組をやりませんか」と最初にオファーしていただいたのが、この番組です。そこがすべての出発点でした。ふだん予備校で教えている僕を、「教わる」側で使えると判断したというのが、番組を作るプロの見方なんだと思いました。自分にはない視点でしたね。
 ただ正直に言って、当時はゴールデンで冠番組を持つことの“重み”をあまりよく分かっていませんでした(笑)。分かっていなかった分、逆に気負わずにやれたのかもしれません。キャリアも足りず、今も全てが分かっているとは言えませんが、それでもよく5年目に入れたなと。しかも5年目で最高の視聴率を記録したというのは本当に恵まれていると思いますね。
 テレビに出演する者としては、いまだに本当のプロと言うには、キャリアも足りません。スタッフにもよく言っているのですが、授業ほどの自信は、いまだにもてません。授業なら、あとで見直してみても自分で言うのも恥ずかしいぐらい「完璧」なんですが(笑)、テレビは収録を振り返ってオンエアを見ると反省ばかりです。まだまだですね。
 長続きした理由?(番組の)真ん中にいると正直よく分からないのですが、一つには番組のスタッフの嗅覚だと思います。僕も少しずつテレビ番組の作り方のうまいヘタは分かるようになってきたのですが、この番組のスタッフはうまいと思います。組み立て方とかテンポとか、続きが見たくなるような作り方をするのが、本当に上手なんですよ。これが一番大きいのではないでしょうか。
 僕は番組に出る側ですから、作る側に必要以上に干渉しないことが大事だと思っています。出る側の仕事と作る側の仕事、ここは一線あって然るべきだと。
 その中であえて僕からお願いしていることが一つあるとしたら、今後も実力のある先生を講師に呼んでほしいとは言っています。僕がテレビに出て分かってきたことは、視聴者に対してごまかしが効かないということ。例えば、テレビ慣れしていない人でも実力のある先生の講義は伝わると思うんです。スタッフも頑張って探してきてくれるので、そういう部分が好調の要因の一つでもあると思っています。

©テレビ朝日