大名作「ルパン三世 カリオストロの城」『金ロー』で6・27ノーカット放送 宮﨑駿の長編アニメ映画初監督作

映画
2025年06月06日
「ルパン三世 カリオストロの城」
「ルパン三世 カリオストロの城」原作:モンキー・パンチ©TMS

『ルパン三世』の2Dアニメーションとして約30年ぶりの完全新作となる劇場版「LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族」が6月27日(金)に公開されることを記念して、同日の『金曜ロードショー』(日本テレビ系 午後9時~11時09分)で「ルパン三世 カリオストロの城」がノーカット放送される。

「ルパン三世 カリオストロの城」は、宮﨑駿監督が初めて長編アニメーションで監督を務めた作品。1979年に公開され、昨年には公開から45周年を迎えた。

ルパンと次元は、カジノから大金を盗み出すものの、全て偽札だったことに気づき、その出どころをたどるため、カリオストロ公国へと向かう。その道すがら、謎の男たちに追われていた少女クラリスを救い出すが、わずかな隙に奪われてしまう。クラリスの残した山羊の指輪を手に、要塞のようなカリオストロの城へ潜入していく。

疾走感あふれるカーチェイス、お宝を巡るサスペンス、ヒロイン・クラリスとのほのかなロマンス、ルパンと仲間たちのアクションシーンと、ルパン三世の魅力が全て詰まった名作だ。

宮﨑監督によると、物語の発想の源となったのは、モーリス・ルブランによる「アルセーヌ・ルパン」シリーズの一編「緑の目の令嬢」。宮﨑監督が中学生時代に何度も読み返したお気に入りの一冊だという。

ルブランによる「怪盗アルセーヌ・ルパン」シリーズには「カリオストロ伯爵夫人」という作品が存在。実は“クラリス”というヒロインの名前も、この物語に登場する女性の名前が由来で、小説では、若き日のルパンの恋人になる絶世の美女として描かれていた。

また、江戸川乱歩の「幽霊塔」という小説も、宮﨑監督に影響を与えている。アメリカ人作家が書いた小説「灰色の女」を黒岩涙香が翻案し、その後、乱歩が日本を舞台にリライトしたものが、宮﨑監督が読んでいた乱歩版「幽霊塔」。

小説「幽霊塔」の舞台は、時計塔がある古い屋敷。宮﨑監督はその時計塔を題材にいつか物語を作りたいと思っていたのだとか。宮﨑監督の愛読書「怪盗アルセーヌ・ルパン」と「幽霊塔」。2つの作品から影響を受け「カリオストロの城」が誕生した。

番組情報

『金曜ロードショー』
「ルパン三世 カリオストロの城」(1979)
2025年6月27日(金)午後9時~11時09分
※15分拡大

原作:モンキー・パンチ
監督・脚本:宮﨑駿
音楽:大野雄二
キャスト:山田康雄、小林清志、井上真樹夫、増山江威子、納谷悟朗

<ストーリー>
ある日、モナコのカジノから大金を強奪したルパンと次元。しかしルパンは、その金がカリオストロ公国で作られている幻の偽札“ゴート札”であることに気付く。ルパンはかつて、その偽札を狙いカリオストロ公国に忍び込んだが失敗した過去があった。今度こそ、その秘密を暴こうと、ルパンは再びカリオストロ公国に向かう。その途中、謎の男たちに追われる花嫁姿の少女クラリスを発見。ルパンたちは少女・クラリスを助けようと後を追うが…。

原作:モンキー・パンチ©TMS

下記の「CTAボタン」を設定することで、ユーザーがスマートフォンで記事詳細ページを開いた際に「続きを読む」の下に「CTAボタン」を2つ追加できます。上段「CTAボタン」に設定したものは上に表示、下段「CTAボタン」に設定したものは下に表示されます。
2025夏ドラマ最新情報まとめグラビア関連記事一覧