前田大然が「第104回全国高校サッカー選手権大会」応援リーダーに就任【コメントあり】

エンタメ総合
2025年07月30日
前田大然
前田大然

「第104回全国高校サッカー選手権大会」の大会の顔であり、メインキャラクターとなる「応援リーダー」が、スコットランド1部・セルティック所属の日本代表・前田大然選手に決定した。

前田選手は、山梨学院大学付属高校(現・山梨学院高)時代、3年次に選手権・地区大会の決勝で2ゴールをあげるなど活躍するも全国大会出場の夢はかなわなかった。卒業後は松本山雅FC(当時J2)に加入。その後、横浜F・マリノスに移籍すると持ち前のスプリント力を生かして2021年にはJ1得点王に輝き、活躍の舞台をヨーロッパへと移した。セルティック所属4シーズン目となった2024-25シーズンは公式戦33得点を記録するなど、クラブのリーグ4連覇に貢献し、CL出場も果たし、自身もリーグMVPなどスコットランドにおける年間個人賞を総なめにした。

日本代表としては、2022年のFIFAワールドカップ・カタール大会に出場。注目の集まったラウンド16・クロアチア戦に先発出場し、先制ゴールを決めた。森保一監督も評する「前線からの献身的プレッシング」を武器に来年のFIFAワールドカップ出場に意欲を燃やしている。

「第104回全国高校サッカー選手権大会」は、2025年12月28日(日)に開幕し、2026年1月12日(月・祝)に決勝戦が行われる予定。

前田大然選手 コメント

◆高校時代について

高校2年生のとき、規律違反によりサッカー部を除籍となり、丸々1年間サッカーをすることができませんでした。サッカー部の仲間はグラウンドにいて、僕は真っすぐ家に帰る毎日だったので、仲間たちとサッカーができないつらさはありましたが、戻ることができた時には迷惑をかけてしまった分、仲間のために誰よりも走って戦わないといけないということを強く感じ、「チームのために戦う」思いはここで身に付けたと思っています。
3年次の地区大会・決勝は、2点取って正直勝てると思った試合でしたが、負けてしまったので今でもよく覚えています。僕がもっと得点を取っていれば勝てたと悔いが残る試合で、みんなは試合後に泣いていましたが、僕はなぜか涙が出ませんでした。次のステージで頑張って活躍したいという思いにもう切り替わっていたのだと思います。
全国大会はずっと憧れていた舞台だったので、もちろんピッチに立ちたい思いはありましたが、それ以上に素晴らしいチームメイト、監督、コーチと出会うことができたので、高校時代にサッカーをやっていて本当に良かったと思っています。

◆前田選手の「人生を揺らす一点」とは?

マリノスでの最後の試合で最後に決めたゴールが、私の心を揺さぶった一点です。マリノス、そして、日本での最後の試合でしたし、得点王争いをしている中で、その争いをしている選手が先に点を取り、僕も一点取らないと得点王になれないという状況で、チーム、そして、ファン・サポーターが僕に取らせてくれたゴールだったと思います。ファン・サポーターが一気に立ち上がる姿も含めて、そのときのスタジアムの状況は今でも心に強く残っていて、素晴らしいゴールだったのかなと思います。

◆一点を取るために大切にしていること

信じてゴール前にずっと入り続けること。ボールが来なくても、そこにとにかく走ることを大切にしています。10回走って1回しかボールは来ないかもしれませんが、その1回のために僕は何度でも走り続けています。
好きな言葉に「凡事徹底」というのがあり、当たり前のことを当たり前にやるという意味なのですが、今の高校生たちにも大事にしてもらえればと思います。

◆高校生へのメッセージに込めた思い

チームのために戦うところや、一点の重みというのは僕自身もとても感じているので、今サッカーしている高校生たちにも、このメッセージを通じ、あらためて確認してもらえたらうれしく思います。
もちろん試合に勝つことは大切ですし、優勝したいという思いで選手たちは試合に臨むと思いますが、チームのために戦うことや、家族をはじめ自分を支えてくれている方に感謝の気持ちを表現する舞台でもあるので、そういった気持ちも大切にしてプレーしてもらえればと思います。

<プロフィール>
1997年10月20日生まれ(現在27歳)
山梨学院高出身。第94回・地区大会出場

■経歴
山梨学院大学付属高校~松本山雅FC~CSマルティモ(ポルトガル)~横浜F・マリノス~セルティック(スコットランド)

◆日本代表 国際Aマッチ23試合4得点
22年FIFAワールドカップ日本代表(1得点)

日本テレビスポーツ局 プロデューサー 戸田聖一郎 コメント

Jリーグから欧州へ渡りスコットランドリーグで今年MVP受賞、そして日本代表でもFIFAワールドカップ出場と順風満帆なサッカー人生を歩まれている前田選手ですが、高校2年生の1年間サッカー部を除籍となり、高校3年生の地区大会・決勝で敗退し、全国大会の出場はかないませんでした。しかし、その逆境をむしろバネにして次なるステージを目指し、自分で道を切り開いた姿は、選手権に出場する選手のうち、全国大会に出場できる選手の方が少ない現実を考えると、むしろ多くの選手の手本となるものであり、地区大会も含めた選手権の応援リーダーとして唯一無二の存在であると考え、100回大会に続き2度目の応援リーダーに就任していただきました。
2024-25シーズン輝かしい成績を収め、来年のFIFAワールドカップ出場を目指す前田選手の目に今の高校生たちのプレーがどのように映るのかを伺うことが楽しみです。そして、前田選手のメッセージが、残念ながら地区大会で敗れた選手たち、あるいは、全国大会に出場するも途中敗退してしまった選手たちが次なる目標へ向かうにあたっての良き道標になればと思っています。

高校サッカー(選手権)を目指して、全国の高校生たちは厳しい朝練・苦しい走り込みなどに耐え、厳しい地区大会を突破し、ようやく全国大会へとたどり着きます。負けたら終わりのトーナメント方式ですから、その1試合1試合に高校生活をかけたすべてを出し切る。そこが高校サッカーの最大の魅力であり、多くのファンが会場でテレビで配信でその筋書きのないドラマに引き込まれます。一点に喜び、一点に泣く。ゴールが決まると選手はもちろん、スタンドで応援する生徒の皆さん、テレビ等でご覧になっている方、みんなの心が揺れます。その一点が、選手の未来を切り開き、学校の歴史を変え、応援してくれている人々を幸せにします。そして、その一点があったからこそ、何度も立ち上がり、限界を超え、夢を追い続けることができたと振り返ることもあると思います。104回大会の放送は、そんな一点にこだわって制作しようと考え、番組キャッチコピーを「人生を揺らす一点がある」にしました。「人生を揺らす一点」の重みを大切にし、全力で104回大会の放送・配信に取り組んでいきます。

歴代応援リーダー

第81回大会:小野伸二(当時 フェイエノールト/オランダ)
第82回大会:小野伸二(当時 フェイエノールト/オランダ)
第83回大会:平山相太(当時 筑波大学)
第84回大会:大久保嘉人(当時 マジョルカ/スペイン)
第85回大会:中山雅史(当時 ジュビロ磐田)
第86回大会:中澤佑二(当時 横浜F・マリノス)
第87回大会:小笠原満男(当時 鹿島アントラーズ)
第88回大会:長谷部誠(当時 ヴォルフスブルク/ドイツ)
第89回大会:田中マルクス闘莉王(当時 名古屋グランパス)
第90回大会:内田篤人(当時 シャルケ/ドイツ)
第91回大会:遠藤保仁(当時 ガンバ大阪)
第92回大会:三浦知良(アトレチコ鈴鹿クラブ/当時 横浜FC)
第93回大会:川島永嗣(ジュビロ磐田/当時 スタンダール・リエージュ/ベルギー)
第94回大会:柴崎岳(鹿島アントラーズ/当時 鹿島アントラーズ)
第95回大会:岡崎慎司(当時 レスター/イングランド)
第96回大会:大迫勇也(ヴィッセル神戸/(当時 ケルン/ドイツ)
第97回大会:乾貴士(清水エスパルス/当時 ベティス/スペイン)
第98回大会:長友佑都(FC東京・当時 ガラタサライ/トルコ)
第99回大会:内田篤人
第100回大会:林大地(ガンバ大阪/当時 シントトロイデン/ベルギー)、前田大然(セルティック/スコットランド)、旗手怜央(セルティック/スコットランド)、上田綺世(フェイエノールト/オランダ/当時 鹿島アントラーズ)
第101回大会:中村俊輔(当時 横浜FC)
第102回大会:浅野拓磨(マジョルカ/スペイン/当時 ボーフム/ドイツ)
第103回大会:上田綺世(フェイエノールト/オランダ)
第104回大会:前田大然(セルティック/スコットランド)

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