目黒蓮「“目黒でよかった”と思ってもらえるような良い芝居で、頂いた愛を返したい」『ザ・ロイヤルファミリー』

ドラマ
2025年11月09日
『ザ・ロイヤルファミリー』
『ザ・ロイヤルファミリー』

妻夫木聡が主演を務める日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』(TBS系 毎週日曜 午後9時~9時54分)に出演中の目黒蓮のインタビューが到着した。

本作は、山本周五郎賞やJRA賞馬事文化賞も受賞した早見和真の同名小説をドラマ化。競馬の世界を舞台に、ひたすら夢を追い続けた熱き大人たちが、家族や仲間たちとの絆で奇跡を起こしていく、人間と競走馬の20年にわたる壮大な物語を描く。演出は、数々の名作ドラマを世に送り出してきた塚原あゆ子。また、本作はJRAの全面協力し、実際の競馬場でも撮影される。

主人公・栗須栄治を妻夫木聡が演じるほか、佐藤浩市、目黒蓮、松本若菜、沢村一樹、黒木瞳、小泉孝太郎、安藤政信、高杉真宙、津田健次郎、吉沢悠らが共演する。

出演発表時、“物語の鍵を握る重要な役どころ”という情報のみだった目黒蓮演じる謎の人物。11月2日放送の第4話で、その正体が佐藤浩市演じる山王耕造の隠し子・中条耕一であることが解禁された。そんな耕一を演じる目黒は、第1話からのナレーションも担当。3話までは声のみの出演だったが、カメラ前での芝居にも劣らない、あるこだわりを持って臨んでいるという。

目黒蓮 インタビュー

◆今回演じられる中条耕一は第4話放送まで役名すら伏せられていたため、どんな役柄でいつ登場するのか、ネットニュースやSNSなどでもさまざまな憶測が飛び交い話題となっていました。

皆さん考えてくださっているんだなと思いました(笑)。グループのメンバーもみんなで「この役なんじゃないか?」とか「こういう人なんじゃないか」みたいな予想合戦をしてくれていましたが、役柄については事前にスタッフの方から「いっぱい走っておいてください」と言われていた話をヒントに、一貫して「僕は馬なんだ!」っていうことを言い続けて、なんとかその場を切り抜けてました(笑)。

◆役柄についてまだ多くを明かせない部分もあると思いますが、耕一を演じるにあたって意識していることを可能な範囲で教えてください。

そうですね…ようやく出てきたなと思っても、まだ言えないことがたくさんあるので…(苦笑)。耕一を演じるにあたっては、父親である山王耕造のちょっとした座り方とか佇まいなんかも意識してます。浩市さんが演じられている耕造をしっかり見て、全てではないですが「あ、親子なんだな」って分かるようなポイントをピックアップして、自分のお芝居の中に取り入れてみたり。

役柄が伏せられている状態で、耕一のビジュアルから皆さんがイメージするキャラクターの雰囲気と近いものもあれば、少しズレているところも演じる上では意識していて。あまり一緒くたにならないようなキャラクターになったらいいなと思って、(演出の)塚原さんといろいろ話し合いながら一緒にやらせていただいてます。

◆物語の途中から登場する役柄ならではの難しさなどはありますか?

皆さんクランクインされていて、チームとしての形が出来上がっている中、そこに途中から加わるという経験もあまりないので、そういったところでの緊張感はありました。でもキャスト・スタッフの皆さんが本当に優しくて。

妻夫木さんと浩市さんのお二方は本番ギリギリまで話していても、すぐ役に切り替えてお芝居されているんですけど、浩市さんが「俺たちは本番ですぐ切り替えられるけど、もし蓮がそれでやりづらかったり、“なんかこの人たちずっと話しているな”とか思うようだったら、全然言ってね」って、優しく声をかけてくださって。「全然そんなことないです!」みたいな話をしたんですけど、座長の妻夫木さんや浩市さんたちが中心になって、途中から入る僕でも入りやすい環境を作ってくださっているんだな、って強く感じました。

◆今作ではナレーションも担当されていますが、口調や声色など特に気をつけていたり、こだわっている部分などはありますか?

自分がナレーションをする意味、ということを考えてやっています。競馬の世界を皆さんに分かりやすく説明するということも、もちろん大切にしていますが、それだけではない、分かりやすいところだけではない、ということを意識してます。

◆目黒さんらしさを出しつつ、ドラマを観ている皆さんにも分かりやすいナレーション、的なニュアンスでしょうか?

それもありますが、そこにただ声を当てているだけではなくて、後々に明かされてくる別の意味もある、といったようなストーリーを自分の中で組み立てながらやっています。

◆第3話まではナレーションのみでの出演でしたが、周囲からの反響はどうでしたか?

グループのメンバーも深澤くんや阿部ちゃんがドラマを観てくれていて、1話の放送後すぐに連絡をくれて「役は判明しなかったけど、ナレーションの声すごく良かったよ」って言ってくれました。あと妻夫木さんが現場で褒めてくださったり、原作者の早見さんに「あのくだりの流れも良かったね」みたいなことも言っていただけた時は、すごくうれしく感じています。

◆今作は“継承”が一つのテーマとなっていますが、目黒さんが身を置く芸能の世界もさまざまな形で“継承”されていく部分もあるかと思います。これまでに“この人のこういう芸を習得したい”など、目黒さんが目標や指標とされた方はどなたかいらっしゃいますか?

まさに今この現場で、そのようなことを自分自身ものすごく感じてるのかなと思います。この作品は人間の継承の物語でもありますけど、僕自身も現場で妻夫木さんや浩市さんのお芝居を見て、一緒に物作りをしていく中で、一つでも多くのものを拾っていって自分のものにして、“継承するんだ”という気持ちで取り組んでいるところなんです。

◆今作で初共演となる妻夫木さんの印象や、実際に現場で共演されて感じたことなどはありますか?

妻夫木さんは優しさがにじみ出てるようなイメージの方で、やっぱり実際お会いさせていただいてからも「優しいなぁ」っていう(笑)。僕のクランクイン前から今でも頻繁に連絡をくださいますし、撮影の合間には「あ、ちょっとそこ立ってて、写真撮るから!」って、まるで妻夫木さん演じる栗須の秘書的なテンションで僕の写真を撮ってくださったり(笑)。

なんかお父さんのような、お兄さんのような、本当に優しくて愛がある方なので、「目黒でよかった」って思ってもらえるような良い芝居をして、いただいた愛を少しでも返したいなと思ってます。

◆目黒さんが思う、この作品の魅力を教えてください。

魅力はいっぱいあると思うんですけど、レースのシーンで気づいたら前のめりになって応援してるみたいな、ちょっと熱くなるものがあったり、そんなつもりなかったのに見てたらちょっと涙が出てくるような、そんな魅力もある作品だと思っています。

◆第5話の見どころについても、聞かせてください。

第4話で耕造に隠し子がいることが分かったことを受けて、第5話では耕造の過去やその背景をさらに深掘りしていくお話になっています。また一つ“ザ・ロイヤルファミリー”という物語が、いい意味でちょっと混沌としてくるというか。早く続きが観たくなるような展開になっていると思います。

番組情報

日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』
TBS系
毎週日曜 午後9時~9時54分

<出演者>
妻夫木聡、目黒蓮、松本若菜、安藤政信、高杉真宙、津田健次郎、吉沢悠、木場勝己、尾美としのり、関水渚、長内映里香、秋山寛貴(ハナコ)、三浦綺羅、小泉孝太郎、黒木瞳、沢村一樹、佐藤浩市

<スタッフ>
製作:TBSスパークル TBS
原作:早見和真『ザ・ロイヤルファミリー』(新潮文庫刊)
脚本:喜安浩平
プロデュース:加藤章一
協力プロデュース:大河原美奈、小髙夏実
演出:塚原あゆ子、松田礼人、府川亮介
編成:佐久間晃嗣、中野翔貴

©TBSスパークル/TBS

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