坂口涼太郎「人間同士が狂い咲いている姿を楽しんで」『恐怖新聞』第5話9・26放送 | TV LIFE web

坂口涼太郎「人間同士が狂い咲いている姿を楽しんで」『恐怖新聞』第5話9・26放送

ドラマ
2020年09月23日

『恐怖新聞』

白石聖主演のオトナの土ドラ『恐怖新聞』(東海テレビ・フジテレビ系)に出演する坂口涼太郎が、今作への思いや役との向き合い方を語った。

1970年代に空前のオカルトブームを巻き起こした、つのだじろうによる戦慄のコミック「恐怖新聞」をジャパニーズホラーのレジェンド・中田秀夫が現代にリブート。未来に起こる災厄を予言し、読むたびに寿命が100日縮むという恐怖新聞が届くようになった女子大生・詩弦(白石)の、死と隣り合わせの悪夢を描くルール系ホラー。

坂口が演じるのは、第1話(8月29日放送)で詩弦の隣人宅の病弱な息子・片桐ともをとして登場し、第3話(9月12日放送)のラストで実は「恐怖新聞」の配達人であることが判明した鬼形礼。原作では主人公だったキャラクターが違う形で登場し、話題となった。

坂口涼太郎コメント

『恐怖新聞』

◆オファーが来たときの心境はいかがでしたか?

すごくうれしかったですね。きっと、原作の漫画を読まれている方は「鬼形礼」って言葉が出てきたときに「ハッ!」って思ってくださると思うんです。これは人づてに聞いた話なんですが、当初、鬼形礼役をキャスティングする際、中田監督が「坂口涼太郎みたいな中学生はいないのか」っていう探し方をしてくださっていたみたいです(笑)。

『恐怖新聞』

◆原作の鬼形礼は中学生の男子ですもんね。

そうなんですよ。結局中学生ではなく僕が演じさせていただくことになり、すごくうれしかったです。初めて監督やプロデューサーと顔合わせをさせていただいたときは「鬼形礼っていう名前の役なんだけれども、原作の鬼形礼ではない」ということを言われました。中田監督の鬼形礼のイメージが、僕の容姿とか風貌だったようで、髪形はこのおかっぱのままでよいと即決。でも、僕の衣装については衣装さん他スタッフの皆さんが結構迷っていたんです。そんなときに中田監督のアイデアで、この白い衣装になりました。病床にいる人にも、何かを崇拝しているような宗教的な感じにも、民族衣装のようにも見えて、すごくいいですよね!現場で最初に見たとき「おーーっ!」となりました!

『恐怖新聞』

◆では、役の印象を教えてください。

この作品をやるうえで、まずは原作を読んだんです。原作にリスペクトを捧げて、あの世界観をちゃんと踏まえたうえで、原作とスピリットは同じだけれどちょっとオリジナルを入れていければいいなと思いました。
ドラマでは、正体が明かされる3話のラストまでは片桐ともをだと思わせないといけない。けれども、原作漫画のなかで鬼形礼は摩訶不思議な経験をたくさんしていて、抗えないものに対して希望を持って行動したけど結局駄目で、最終的には恐怖新聞の配達人になってしまう…自分がそこに行き着かなければいけなかった何か運命みたいなものがあった人。普通そういう体験をしたりすると絶望して、この世界や人間に対して達観したような感じになってしまうと思うんですよね。
だから僕は少しホトケ感というか、この世界や人間に対して思念があり、俯瞰している部分がある鬼形礼をアルカイック・スマイル(アルカイックは古風の意。ギリシア初期の彫像や日本の飛鳥時代の仏像に見られる微笑)で表現できないかなと思いました。そういう表情や佇まいで視聴者の方が「お隣のともをくんは、病気しているのかな?引きこもっているのかな?」ってミスリードをしてくださるんじゃないかなって。同時に“独特で不思議な雰囲気”にも見えるように、登場時のファースト・インプレッションから、いろんな見方ができるといいなと思って演じていました。

◆中毒性がある本作の中で、中毒性の塊のような役ですよね?

話が進むにつれてどんどん正体が明かされて、何が本当であるかも分からない。でも、最後には謎が解けて全てが明かされるという…。いろんなところに伏線が隠されていて、最終話まで見たらもう一回最初から見たくなる作品だと思います。僕の役だけでなく、いろんなキャラクターの謎がどんどん明かされていくので、いろんな想像をして見ていただきたいですね。僕は、すべての表情・行動・言い回しに意味を持たせて演じて、後から見たら「アレこういうことだったのか!」っていう気づきのタネを毎回まいているつもりです。それを視聴者の皆さんに楽しんでいただければ幸いです。

『恐怖新聞』

◆主人公を演じている白石聖さんの印象はいかがですか?

白石さんはすごく芯が強くて、本当にお芝居が大好きなんだろうなというのが伝わってくる素晴らしい方です。今回は巻き込む役(坂口)と巻き込まれる役(白石)でしたので、その役をお互いに生かすために、なるべく本物を宿せるように本番に全てを注ぐ…。お互いそのことしか考えていなかったですね。詩弦と鬼形はどんどん心が通っていくのですが、実は裏切りがあるので、どうやって騙し騙されるかっていうね(笑)。そんな現場ならではの純度の高い雰囲気が、すごくいい空気となって映っているんじゃないかなと思います。

『恐怖新聞』

◆視聴者へのメッセージをお願いします。

自分が関わっているからではなく「こんなに面白いドラマってなかなかないよー」と言いたいです。人間の美しさや汚さ、普通はさらさないような醜い部分、でも誰もが心に秘めている鬱屈したものをすごく表現しています。ホラーとか関係なく、見ている人がスカッとしたり、どこか救われたりする部分もあると思うんです。「ほらみろ!」とか「来たーーっ!」みたいな(笑)。出てくる人はみんな狂っていますが、人間同士が狂い咲いている姿を楽しんで見ていただければうれしいです!

番組情報

オトナの土ドラ『恐怖新聞』
東海テレビ・フジテレビ系全国ネット
毎週土曜 後11時40分~深0時35分

出演:白石聖、佐藤大樹、駿河太郎、横田栄司、片山友希、坂口涼太郎、猪野学/黒木瞳

<第5話(9月26日放送)あらすじ>
桃香(片山友希)にブレーキワイヤーを切られ、自転車で転倒し意識を失った詩弦(白石聖)。鬼形礼(坂口涼太郎)に連れてこられた場所で、さらなるショックを受ける。父・蔵之介(横田栄司)が、「お前が生まれてこなければ良かったんだ」と死に際に放ったひと言の驚きの理由も明らかに。恐怖新聞はなぜ生まれたのか?過去の因縁から現代へのつながりが見えたとき、物語は戦慄の最終章へと突入する。