宮沢氷魚・山田裕貴・前田公輝らが沖縄で生きる人々に『ちむどんどん』第2弾出演者発表

ドラマ
2021年06月08日

 

黒島結菜がヒロインを務める、22年度前期連続テレビ小説『ちむどんどん』(NHK総合ほか)。新たな出演者として、宮沢氷魚、山田裕貴、前田公輝、戸次重幸ら11名が発表され、コメントが到着した。

沖縄が本土復帰50年を迎える22年、沖縄に生まれ育ったヒロインと兄妹たち家族を描く、連続テレビ小説『ちむどんどん』。黒島結菜演じるヒロイン・暢子は四兄妹の次女で、沖縄の本土復帰と共に上京。西洋料理のシェフを目指し、修業をしながら青春を送る。

遠く離れても家族と絆をつなぎ、大人への階段をのぼる中で故郷の料理を見直し、やがては東京で沖縄料理の店を開くため奮闘。沖縄四兄妹の50年の歩みを見つめる、笑って泣ける朗らかな、美しい家族とふるさとの物語だ。

そしてこの度、暢子が沖縄で出会う人々として、宮沢氷魚、山田裕貴、前田公輝、戸次重幸ら11名の出演が決定。発表にあたり、東京から沖縄にやってきた比嘉家の友人・青柳和彦役を演じる宮沢は、自分が生後すぐアメリカから日本にやってきた過去を懐古しながら「過去の自分、そして成長した僕自身を参考することによって、より和彦という人物に深みを生み出せたら」とコメント。

暢子の姉・良子(川口春奈)の友人・石川博夫を演じる山田は「戦後の60年代、70年代のまだ家柄や、家族の関係に上下がある時代、その中でどう生き抜いていくかがこの男の見どころなのかと。人間が生きていく中で、人と人、この関係性に対して、深く考えられる役になるのかと思います」と役柄についてを語る。

続けて、比嘉兄妹の幼なじみ・砂川智役を演じる前田も「役者として、1人の人物の長い歳月を演じさせていただくというのは初めての経験なので、生き方も恋愛も智と共に成長していけるよう、役に寄り添いながら奮闘していきたいと思います!」と初出演となる”朝ドラへの”意気込みを寄せた。全11名からのコメント全文は次ページを参照。

青柳和彦役・宮沢氷魚 コメント

◆演じる登場人物の印象とその役を演じることへの意気込み

青柳和彦を演じさせていただくと初めて知ったときに、自分にすごく近いものを感じました。僕は生まれがアメリカで、生後すぐに日本での生活が始まりました。幼少期からインターナショナルスクールに通っていたこともあり、近所の子どもたちや、環境に馴染めない経験もあります。
新しい環境に馴染む難しさを知っているからこそ和彦の気持ちはとても理解できます。だからこそ自分から何かを発信したいという気持ちもあります。和彦が大人になり新聞記者になったのもそういう想いがあったからだと感じています。
過去の自分、そして成長した僕自身を参考することによって、より和彦という人物に深みを生み出せたらいいなと思っています。

◆連続テレビ小説(朝ドラ)について

2020年度に放送された『エール』で朝ドラ初出演をさせていただきました。終盤に登場する重要な役だったためとても緊張しましたが、明るい現場で毎日楽しく撮影に挑んでいました。
現場の明るさ、あたたかさがそのまま皆さんに届くと信じているので、『ちむどんどん』も毎日楽しみながら明るく撮影したいと思います。

◆沖縄の印象と好きな沖縄の場所・食べ物・芸術

父が仕事でよく沖縄に出張していたので、僕も小さい頃からよく沖縄に足を運んでいました。少しではありますが、沖縄の楽器「三線」を少し弾くことができます。
僕が沖縄で一番好きな場所は幼いころに行った竹富島です。当時はまだホテルやリゾートはなく、家族5人で古民家に泊まった思い出があります。自転車を借りて、島を一周したり、ガラス細工を体験しました。
沖縄料理は大好きで、ゴーヤーチャンプルーなどは自分でも作ったりするんですが、あーさ汁と中身汁が特に好きです。

沖縄本土復帰50年という記念すべき年に、この作品に携われることを本当に幸せに思います。一人でも多くの人に沖縄の魅力、そして沖縄の方々がいかに戦後に辛抱強く、前向きに生活をしていたかということが届くことを願って頑張ります。

石川博夫役・山田裕貴 コメント

◆演じる登場人物の印象とその役を演じることへの意気込み

親のプレッシャー、これには自分も重ねつつ(笑)。
だからこそ、お芝居ではなく役を生きることができると思うし
戦後の60年代、70年代のまだ家柄や、家族の関係に上下がある時代、
その中でどう生き抜いていくかがこの男の見どころなのかと。
人間が生きていく中で
人と人、この関係性に対して、
深く考えられる役になるのかと思います。

◆連続テレビ小説(朝ドラ)について

『なつぞら』
このときは北海道でした。
今度は沖縄、真逆の土地ですね。
愛を教えてもらった現場でした。
それまで俳優は苦しまなければ上手くなれない、強くなれないと思っていましたが
現場づくり、一緒に楽しむことを教わった気がします。
仲間がたくさんできたし
ほぼ全くなかった街中で声をかけていただくこともこの頃からほんとに増えました。
キャストさんやスタッフさんからたくさん愛をいただいた気がしました。
もちろん応援してくださった皆様も一生忘れられません。

◆沖縄の印象と好きな沖縄の場所・食べ物・芸術

沖縄料理大好きです、よく食べていました。
昔、沖縄料理屋さんで働いていた先輩がいて
そのお店によくいっていたのですが
横で沖縄三味線を弾いてくれたりして
そのとき初めてハブ酒ものみました。
これだけ思い出があるのですが、
沖縄に行ったことがないんです!!!!!!!!!!(笑)

砂川智役・前田公輝 コメント ※連続テレビ小説初出演

◆演じる登場人物の印象とその役を演じることへの意気込み

僕が演じる砂川智は、「家族のために尽くして働く、恋愛に不器用な男」です。僕自身、いつも家族への感謝を念頭に置いて仕事をしていること、そして恋愛ドラマの経験が多い方ではないことなどもあり、共通点の多い役柄だと感じています。
役者として、1人の人物の長い歳月を演じさせていただくというのは初めての経験なので、生き方も恋愛も智と共に成長していけるよう、役に寄り添いながら奮闘していきたいと思います! まずは、豆腐のことを勉強します。

◆連続テレビ小説(朝ドラ)について

役者を目指してからというもの、ずっと朝ドラ出演が夢でした。
それが間もなく現実になること、未だに信じられません。出演のお話を聞いたときには、正直驚きました。その後数日間は、外の光がいつも以上に輝いて見え、ずっと興奮がおさまらなかったほどです。
ただ、このままではプレッシャーになってしまうので、胸を張って、みなさんに素敵な朝を迎えていただくためのチームの一員として、役を生きられるようにしっかり準備をしていきたいと思います!

◆沖縄の印象と好きな沖縄の場所・食べ物・芸術

僕自身、沖縄には深い縁を感じています。まず、誕生日が「シーサーの日」と呼ばれる4月3日です。少年期(子役時代)には、首に美ら玉を身につけて、沖縄ロケに半年ほど通っていた時期もありました。
座間味島という沖縄県の離島から那覇まで帆掛けサバニを操り、仲間達と人力で走り切る海上レースに参加し、完走した思い出。そしてその準備期間中の夜、地元の方にガイドしていただき浜辺でみたプラネタリウムのような180度の満天の星空は今でも忘れられません。
コロナ禍前は沖縄料理店にもよく行っていました。ソーキそばにコーレーグースを少し垂らして食べたり、海葡萄、島らっきょ、ゴーヤチャンプルを好んで食べたりしていました。
そんな記憶や思い出も胸に、しっかり「ちむ(心)」を込めて挑みたいと思います。

前田善一役・山路和弘 コメント

◆演じる登場人物の印象とその役を演じることへの意気込み

「沖縄やんばる地方の前田善一」。これだけで「絶対イイ人」なんだろうなと想像できる。恥ずかしながら、この私、40何年ほぼ悪役人生。20年程前たった一度、舞台で終戦直後の長崎でキリスト教の布教に携わる正真正銘の善人を演じた折、全く役に近付けずお手上げ。夜中の雨の六本木の路地裏で座り込み、天に向かって呟いた。「神よ…」。油汗滲む恥ずかしい思い出。
折角与えて頂いた善人。「あきさみよー神様、助けてくぃみそーれー!」となりません様。脚本も知らぬのに、勝手に善人と決め、おもいをめぐらせています。

◆連続テレビ小説(朝ドラ)について

我々世代忘れられぬのは、やはり『おはなはん』。樫山文枝さんが自転車で颯爽と走って来るその先に、凛々しく立つ高橋幸治さん。目に焼き付いている。

◆沖縄の印象と好きな沖縄の場所・食べ物・芸術

「ちゅら海水族館」。そして一番気になる、その後の首里城。

下地響子役・片桐はいり コメント

◆演じる登場人物の印象とその役を演じることへの意気込み

音楽を愛するあまり、時に思いがあふれてとんでもないことになる、という姉妹の高校の音楽教師の役をいただきました。「北風」と「太陽」をいっしょくたにしたような先生にできないかしら、と今は夢想しています。

◆連続テレビ小説(朝ドラ)について

『あまちゃん』と『とと姉ちゃん』に出演しました。今回はドラマや映画でもなかなか見る機会が少ない50年前の沖縄!に行くことができるので、とても楽しみです。

◆沖縄の印象と好きな沖縄の場所・食べ物・芸術

沖縄には「国際通り」はじめ、映画館の名前を冠した通りが多い、と聞いて訪ねたことがあります。映画にかぎらず、見世物に対する愛情を感じてうれしくなりました。

比嘉賢吉役・石丸謙二郎 コメント

◆演じる登場人物の印象とその役を演じることへの意気込み

20数年前から、沖縄本島や八重山諸島の島々に毎年通いつめ、海に潜ったり、自転車で島めぐりをしたり、釣りをしたりと楽しんでいます。
サトウキビ刈りの手伝いで、連日汗をかいたこともありました。こんな大変なことをしている方たちのおかげで泡盛が呑めるのかと、こうべをたれたこともあります。
お墓の周りで唄い踊る島人の笑顔が大好きです。きびしい自然と政治のはざまで、明るさだけは失わないシマンチュの誇りが伝えられればと思います。

◆連続テレビ小説(朝ドラ)について

初めて朝ドラに出演したのが、『澪つくし』です。最近、再放送のおかげで、若かりし頃の姿と芝居を拝見しました。役者とは、その資質はいつまでたっても変わらないものなのだとの発見がありました。

◆沖縄の印象と好きな沖縄の場所・食べ物・芸術

沖縄に移住したいという願望する方が大勢います。私もその1人です。世界一美しいと言われる透明度の高い青い海(ターコイズブルー)は、なんど見ても、飽きることがありません。
・座間味諸島の内海の美しさ
・久米島のハテの浜の白砂ビーチ・西表島のジャングル
・与那国島の東崎の高台
などなど数えだしたらキリがありません。
アグーはもちろん大好きです。
酒のつまみは、スクガラスと豆腐ようがあれば…。

喜納金吾役・渡辺大知 コメント

◆演じる登場人物の印象とその役を演じることへの意気込み

喜納金吾は明るく優しいムードメーカーで、好きな人へもガンガンアプローチしていく熱い男です。真っ直ぐすぎて「バカだなぁ」と思っちゃうくらいなんですが、なんだか憎めないやつ。自分がもし先輩だったら可愛がりたくなるようなキャラクターにできたらなと思います。
今は緊張もありますが、『ちむどんどん』の世界をとことん楽しみたいです。

◆連続テレビ小説(朝ドラ)について

朝ドラは3度目なんですが、キャストの方もスタッフの方も1年近く、毎日のように同じ作品に向き合っているので、いつもチームワークが凄いなと思っています。
それだけ長くやっているので、たまに先輩後輩に関わらず、なんだか全員が学校の同級生で、クラスの出し物を本気でやってる、みたいな気になることがあります。

◆沖縄の印象と好きな沖縄の場所・食べ物・芸術

沖縄の方と話していると、よく独特のリズム感があるなぁと思います。早口でしゃべっていても穏やかな感じがする、と言いますか。こちらを安心させてくれるような空気感がある気がします。
沖縄で生まれた歌や楽器の音色も、沖縄の島の風土や気候が伝わってくるかのような音色で、苦しい時でも聞き手を安心させてくれるような不思議な力があってとても好きです。

新垣のおばぁ役・きゃんひとみ コメント ※連続テレビ小説初出演

◆演じる登場人物の印象とその役を演じることへの意気込み

一番喜んでくれたのは、沖縄の母ちゃんでした。この発表があるまで、「本当に大丈夫なの?」と何度も電話が(笑)。「お前の年になってもまだ仕事があるのか」と言っていた父ちゃんが、どんなにか天国で喜んでいるかと。この発表を見て、母ちゃんはカチャーシーを踊っていることでしょう。
女手一つで公設市場で果物を売って家族を養ってきた父ちゃんの母ちゃん(おばぁ)。玄孫の面倒までみて101歳で旅立った母ちゃんの母ちゃん(おばぁ)を思い出しながら、大事に新垣のおばぁを演じます!

◆連続テレビ小説(朝ドラ)について

『ちゅらさん』のヒロイン公募の頃、「きゃんさん、娘いる?」「息子ならいます」「きゃんさんみたいな沖縄の若い人を探しているんだけど」「…」
あれから20年、やっと来ました朝ドラ女優! 新垣のおばぁ役! ちむどんどんです!

◆沖縄の印象と好きな沖縄の場所・食べ物・芸術

どんな時にも歌と踊りで前に進んでいくオキナワン魂、皆さんも感じてください!
私の作るソーミンチャンプルーときゃん家秘伝のサーターアンダギーは最高!です。ウサガミソーレー!

安室のおばぁ役・あめくみちこ コメント

◆演じる登場人物の印象とその役を演じることへの意気込み

私の父方の祖母ミツおばあさんは、沖縄の興南高校が甲子園で初めてベスト4に進出した年に、テレビ観戦しながら応援に熱中するあまり、なんと倒れて病院に運ばれたことがあるそうです。なんという地元!!
勝ち進む興南高校球児の勇姿にミツおばあさんは本当にちむどんどんしたのでしようね〜。私にもそのおばぁの熱い血が流れています! 今回沖縄のおばぁの役をいただいたこと、それはもう私にとって運命に違いないのです!

◆連続テレビ小説(朝ドラ)について

1993年放送の『かりん』にヒロインの恋人に横恋慕する役で出していただきました。しかも時代の先をゆく女性活動家の役で悩みながらやっておりましたが、大変やりがいがあり、楽しかったです。

◆沖縄の印象と好きな沖縄の場所・食べ物・芸術

8才まで住んでいた沖縄の家の畳間。そこに吹く風は本当に心地よくて、そこでよく昼寝しました。そして、近所にあったぜんざい屋さんで食べたぜんざいが忘れられない味!
今もときどき無性に食べたくなります。小豆ではなく、金時豆で作ったぜんざいにかき氷がのっています。あ〜、もう食べたくなってきちゃったです!

サンセットバーガーのマスター役・川田広樹 コメント

◆演じる登場人物の印象とその役を演じることへの意気込み

僕たち復帰っ子も来年復帰50年に向けて、活動をしていけたらと考えていたところなので、オファーをいただいたときに運命を感じました!
久しぶりの朝ドラ出演、めちゃめちゃ嬉しかったです! 復帰50年を盛り上げるために全力で挑みますので、よろしくお願いいたします。

◆連続テレビ小説(朝ドラ)について

20年ぐらい前に『ちゅらさん』に出させていただきました。その時は朝ドラ初出演でめちゃくちゃ緊張してスタジオ入りしたのを覚えています。緊張し過ぎて沖縄出身なのに方言も変だったと思います。
でも現場のセット、食べ物、出演者の空気が本当にあたたかくて沖縄にいるみたいで凄く落ち着きました。あと、亡くなった平良とみおばぁの笑顔と優しい声が大好きでした。おばぁ、『ちむどんどん』も観てねー!

◆沖縄の印象と好きな沖縄の場所・食べ物・芸術

青い空、白い雲、エメラルドグリーンの海、自然も素晴らしいけどやっぱり故郷の一番の魅力は人の温かさだと思います。昔は考えなかったけど50歳手前になってコロナ禍になっていろいろ考えました。
こんな時代だからこそたち先人が残してくれた心、チムググルを大切にしなくてはいけないと思いました。あと伝統芸術の琉球空手にも最近ハマっているので、是非このドラマでも観たいです!

青柳史彦役・戸次重幸 コメント

◆演じる登場人物の印象とその役を演じることへの意気込み

民俗学者という役ですが、がさつな性格の私が、繊細であろう学者という人間を表現するということに、役者ならではの楽しみを感じております。

◆連続テレビ小説(朝ドラ)について

連続テレビ小説は過去にも出演させていただきました。『なつぞら』では、日本一寒いと言われる冬の陸別町でもロケをさせていただきましたが、北海道出身の私でさえ、予想以上の寒さに驚いたのを覚えています。

◆沖縄の印象と好きな沖縄の場所・食べ物・芸術

ダイビングのライセンスを持っていますので、私にとっての沖縄はどうしても「世界一のダイビングスポット」という位置付けです。割と浅めの水深でも魚の種類も豊富で、海底洞窟などもたくさんある、最高の海です。そして行けば必ず、毎日沖縄そばを食べます。

番組情報

連続テレビ小説『ちむどんどん』
2022年春放送スタート
NHK総合ほか
毎週月〜土曜日 前8・00〜8・15ほか

©NHK