満島真之介「もう一回やれと言われても絶対やれない」松居大悟監督と『君が君で君だ』トークイベント開催

映画
2018年07月23日

『君が君で君だ』 現在公開中の映画『君が君で君だ』に出演する満島真之介と松居大悟監督が上映後トークイベントに登場した。

 上映終了後、松居監督が登壇。そして、客席で本編を鑑賞していた満島が観客席から登場すると、会場から大きな拍手が沸き起こった。

 ブラピ役を演じたことについて満島は「今あらためて観てみて、俺、全然ブラピに似てないですね(笑)。ただの俺でしかない(笑)。でもすごい映画ですね。俺、今もう一回やれと言われても絶対やれないと思います。去年の撮影のあの時は、監督、キャスト、スタッフ一丸になって作っていました」と語った。

 また「後半は傷だらけでした。なんで傷ついているのか分からないけど、暴れまわっているので、ひっかき傷とかいろいろなものがついていました」と激しい撮影の裏側を明かした。

 さらに、作品が公開されてさまざまな反響が起きていることについて「映画のことについて語るというよりも、自分って昔こうでしたとか、ああいう時を思い出しましたというメッセージを頂いて、映画にはまだ希望があるなと感じました」と喜びを語った。

 そして、本作の女性プロデューサーである日野原プロデューサーも急遽登壇。日野原Pは「初めて脚本を頂いた時は戸惑いました。でも脚本をずっと読んでいるうちに、三人への愛みたいなものが生まれてきて、それぞれヒロインに対する思いが違うのが面白かったです。ちょっと母親目線というか、かわいらしい感じに思えてきました。女性ならではの視点かもしれませんが、そういう気持ちになりました」と。松居監督は、日野原Pからの女性目線の意見が随所に反映されていたことを明かした。

 本作のような映画ついて、満島は「今本当にオリジナル作品が成立しづらいなかで、原作と言っても、えっ!?これやるのとか、違う意味でびっくりしちゃうようなものがある。その中でこの作品は、ほんとに人の心の中から出てきている物語だから、え!?と思っても、松居さんの頭の中はこうなっているんだとか、読んでいて次の段階に入ってくるんですよ。それを映像にしていくために、監督やキャストたちとたくさん会話もしましたし、それこそがオリジナルの面白さだなと思います」と語った。

 最後に満島は「映画がつなげてくれている縁みたいなものと、人がモノを作るという大切さ、そして一年前に撮影をして、今の自分には絶対できないと思うし、今の自分とは全然違う肉体がそこに残っているということがとても神秘的に思えました」と締めくくり、会場から大きな拍手が送られた。

『君が君で君だ』
公開中

<ストーリー>
大好きな子が好きな「尾崎豊」「ブラピ」「坂本龍馬」になりきり、自分の名前を捨て、10年間ただひたすら好きな子を見守ってきた3人の男たちを描いた恋愛譚。触れ合うことも告白することもなく、ただ見守り続けてきた3人が、執拗な借金の取り立てから好きな子を守るべく立ち上がるも返り討ちに!物語は大いなる騒動へと発展していく。

監督・原作・脚本:松居大悟
出演:池松壮亮 キム・コッピ 満島真之介 大倉孝二

制作:レスパスフィルム
配給:ティ・ジョイ

公式サイト:https://kimikimikimi.jp

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